読書週間も、残すところあと1週間、読み聞かせも来週が最後です。
最後は1年生です。
春の朝早く、おじいさんが大きなかごをしょって、竹やぶにやってきました。
お目当ては春一番の美味しいたけのこ。
お弁当を地べたに置いて、たけのこを採っていると、おひさまがそのお弁当に目をつけました。
「ああ、いいなあ、おべんとう。おいしいだろうなあ」
おひさまのおなかがグー。
おひさまがあんまりお弁当を見つめたせいか、地面からたけのこがにょきりと生えてきて、お弁当を包んでいる風呂敷の結び目に入りました。
ずくん。
ずくん。
頭にお弁当をひっけたまま、たけのこはずくんずくんと伸びて、
山を越え、
雲を越え、
ついにおひさまに届きます。
これを見逃す手はありませんよね。
おひさは、お弁当をすっかり平らげました。
口のまわりにごはんつぶをつけているおひさまが、可愛い。