雪の上に、巨大な足跡を見つけます。
足跡を辿っていくと、あれ? ここは見覚えのある家。
「ぼくたちの うちじゃないか」
玄関に、長靴がありました。
部屋に入ると、真っ赤なオーバーと、真っ白なマフラー、真っ赤な帽子。
どうもお客さまが来ているようですが。
姿が見えません。
「もしかすると、とっても遠いところから来たので くたびれて昼寝をしているんじゃないかな」
そう言って、ベッドを見に行く、ぐりとぐら。
まあ、おおらかですねえ、森の住民って。
よそのお宅へ勝手に入って、勝手にベッドでお昼寝してもいいんですね。
そういえば「三匹のくま」にも、そんなシーンがありました。
あれ? なぜかカステラのにおい…?
台所へ行ってみると、白い髭のおじいさんが、まさにケーキを焼き上げたところでした。
「クリスマスおめでとう」
それからおじいさんは、服を着て、大きな袋を背負って…。
まさか! サンタのおじいさん!?
サンタさんが家にやってきて、ケーキを焼いてくれるとは、なんと幸運なクリスマス!