2月2日、キヤノンから、EOS-1D X MarkⅡの発表がありました。すでに、ニコンからは、D5D500が発表されています。


詳細は、こちら




それで、先に発表された、ニコンのD5なのですが、動画に関しては、30pの4K動画を搭載はしたものの、センサー上に位相差センサーがなく、動画はコントラストAFのみなので、静止画、特に高感度特性に拘った機種となりました


結局、連写枚数は、頑張っても1D Xに追い付くのがやっとで、その分、バッファを増やすぐらいしか手がなく、AFと高感度特性で頑張るしかなかった。そういう感じがします。このAF、151点という大量の測距点があるものの、選択出来る測距点は55点のみ。それじゃ、選択出来ない測距点はどう実際に働くのか? 説明がないのでよくわかりません


RGBセンサーも18万ピクセルと大幅にピクセル数も増加していますし、-2eVまでAE可能なので、相当頑張って開発したのがわかります。ニコンなりに、静止画撮影機能を徹底的に追及した機種と言えます。

イメージセンサーは、概観が、ほぼD4のセンサーと同じなので、ニコンが設計・開発し、ルネサスが製造した可能性が高いと思われますが、ルネサスがセンサーを現在も製造しているかがはっきりせず、SONYセミコンダクタ製の可能性も否定出来ません。

どちらしても、従来通り、D5は、プロのスティル撮影を最重要視した機種と言えます。ただ、同時に、D500も発表した、これが大問題かもしれません。D4sが出てから2年しか経っておらず、D4sのユーザーのほとんどが、購入したとしても、それはD500の追加の可能性が高く、D5sまで、D1桁機の購入を見送る可能性がかなり高いと思われます



結局、これまで高感度特性が不足していたと感じたユーザーが、D5に飛び付くのでしょうが、D4sで高感度特性が不足しているユーザー、お会いしたことがないので、このニコンの目論見、どうなるか、かなり興味はあります。SONY α7s系の影響があるのかもしれません


1D X      ISO-20000           ここまでの高感度が必要なのは、年数回しかありません^^;


ISO-25600          このレベルの高感度が必要な状況はかなり限られます





個人的には、非常に稀に、ISO-25600以上が必要になるときがありますが、そのためだけに、カメラを買い換える気にはなれなかったりします
。一眼レフ、すでに熟成の域に入っていて、メーカー自体も、新規の目玉を盛り込むのが大変なのかもしれません



対する、1D X MarkⅡなのですが、60pの4K動画、これが一番の目玉になると思います。スティル機としたら、1D Xでほぼ完成域にあったようで、動画機能を強化するしかなかったのかもしれません


個人的には、1D Xに特に不満もなかったりしますw





AFは、新開発なのですが、61点と従来と同じ。キヤノンの場合、ラインセンサー2本で1組、これを2組使って交差させ、クロスセンサーとし、それを1つの測距点と数えるので、ニコンと同様の数え方をすると、240点ぐらいの感覚かもしれませんが……
。RGBセンサーも36万ピクセルと強化されたのですが、なぜか、従来通り、0eV以上でしか、AEしません。おそらく、マイナスでAEさせる撮影状況、ほぼありませんので、設定しなかったのでしょう。まあ、AFに関しては、ユニットは新開発なので、D5と互角ぐらいのポテンシャルはありそうです。


イメージセンサーは、明らかにこれまでのキヤノン製とは異なる外観です。ダイナミックレンジが拡大されたようなのですが、HPによると、マイクロレンズとダイオードの距離を短縮したためと記載されています。

これまで、SONY製センサーなどと異なり、キヤノンセンサーは、カラムAD/Cをセンサー上に配置せず、フロンドエンドプロセッサーでAD変換してきました。これがダイナミックレンジで劣る原因と考えられてきました。今回、オンチップAD/Cに方向転換したかの記載がありませんので、どれだけ、ダイナミックレンジが改善したかが全く読めません。最終的には、ChipWorksの解析まで待つしかないのかもしれませんが、DxOのセンサースコアでもある程度、予測は可能なので、まずはそれを楽しみにしようと考えています。


動画に関しては、この値段で、4K、60pをカメラ内記録出来るのは、拍手喝采もの、しかもサンプルの動画を見ると、すべてAF撮影したようなので、これも特筆に値します。そうは言うものの、スーパー35mmにクロップし、ドットバイドットでの読み出しなこと、C-logが搭載されなかったこと等、残念な点も多かったりします。発売後のレビューを注視したいと思っています。


自分の場合は、、静止画に関しては、5DsRを所有していますし、1D Xは、ほぼ野鳥撮影でしか使っておらず、1D Xが全然くたびれていないし、大きな不満もないので、1D Xがモデルチェンジすると言っても、しばらく様子見になります。まあ、現状、機材が一番のネックになっているわけではなく、撮影時間が確保できないのが一番の問題点なわけで……



長文のログになりましたが、戯言に最後までお付き合い、ありがとうございます