こんにちは(・∀・)

 

激暑な毎日ですね。さて、全館冷房をしていると、なぜもっと室温がさがらないのか?なぜもっと湿度が下がらないのかと思う時がありますよね。

 

ここで、エアコンの能力が足りないとか、外気温が高過ぎると考える方もいますが、さにあらずで、エアコンが消費電力が定格未満で遊んでいる場合がほとんどでしょう。

 

外気温が36℃にもなると、エアコンに負担が掛かると思うかたがいるでしょう。でも、よく考えてください。室温が26℃なら温度差は10℃です。

 

温暖地の冬季で寒い日だと室温が22℃で外気温が0℃なら温度差は22℃です。冬季に比べたら夏季の方がエアコンに全然負担がかかってません。

 

人間にとって酷暑だからエアコンも辛いだろうと考えてしまうと思いますが、エアコンは機械であって人間ではないのです。室内との温度差がどれだけあるかで考えてみてください。

 

 

 

エアコンには定格能力というものがあって、簡単にいうと無理なく普通に動いている状態のことですが、三菱のJXVの6畳用の場合、2.2kWの時で425Wの定格の消費電力です。

 

 

上記画像の青枠の消費電力をご覧ください。ワットチェッカーに表示される消費電力はこの部分で、普通の状態が425W、最低で105W、最高が860Wとなっています。

 

これは、エアコンメーカーが105~860Wの間なら大丈夫ですよ。普通は425Wの運転を想定していますよと言っているのです。

 

ブログに計算式をかくと、読者が激減してしまうので、F式住宅省エネ計算シートに、「おまけ(ピーク時エアコン消費電力)」というシートを追加して計算してみました。

 

その結果、100m2の床面積の家で、外気温が35℃湿度が59%といった酷暑の時でも、最大消費電力が653Wでしたので、エアコンのMAXの860Wに届きません。

 

そして、24時間連続運転していれば、外気温が上がっても躯体が急に高温になりませんから、実際の消費電力は我が家においては、猛暑日の日中でも300W台が多いです。

 

つまり、エアコンは定格以下で余裕で動いているのですよ。室内の温度や湿度が下がらないという場合は、エアコンが期待通り動いていないだけで、むしろ遊んでいる状態です。

 

迷うことなかれヽ(`Д´)ノ

 

エアコンをしっかり動作させれば、6畳用のエアコンの2200W(2.2kW)の能力で、一般的な家の大きさなら全館冷房ができる能力が一条ハウスにはあります。

 

エアコンには温度温度と風量設定しかないので、この2個を組み合わせて操作したときのエアコンの動きはワットチェッカーとみはりん坊Wがあると非常に分かりやすいです。

エアコンの消費電力を最大にするには設定温度を一番下げて風量を最大にすることです。ただ、そこまで必要ありませんから、どこか温度と湿度的に丁度良いか探る必要があります。

同じ消費電力であれば、温度を下げたい人は風量を上げて、湿度を下げたい人は風量を下げるということが基本です。

ただ、サーモオフの心配のない真夏日において、低湿度でかつ室温も下げたい場合は、風量を上げてみてください。


そして、その状態でワットチェッカーをみて消費電力が上昇して、吹き出し口の絶対湿度が11グラム程度で安定する風量(フィルター必要かも)を探してください。

 

エアコンが定格の消費電力に対して、どの程度で動いているかを知るには、HEMSがなければ、エアコンにワットチェッカーを付けないとわからないのですよ。

 

 

 

さて、全館冷房の正体は冬季でいうコールドドラフトによる冷気の広がりと同じで、家が広い場合は床が寒くない場合は遠くの部屋まで冷気が伝わり難いでしょう。

 

床が冷たいということは、冷気の温度が低いため、遠くの部屋まで冷気が勝手に広がっていきます。ただ、床が冷たいのは嫌だという方はサーキュレーターを使ってください。

 

簡単に冷気を家中に送りたければ、床に冷気を静かに垂れ流すのです。つまり、温度差が大きくないと空気は動かなくなります。冬季のコールドドラフト現象を逆に利用するのです。

 

これまで私は全館冷房の設定変更は、梅雨・盛夏・秋雨と年に3回だけでしたが、最近は猛暑日が連続するため、猛暑日の運転についても考察が必要になってきたようです。

 

最近の猛暑においては、もうケチケチの省エネ運転と言ってられない状況なので、エアコンに負荷を掛ける(消費電力を上げて)運転も必要だと思います。

 

以上、みはりん坊W+ワットチェッカーが勝利の方程式ですよの巻でした(・∀・)