「ネコってどんな動物?」

・したいようにする
・人の言うことを聞かない

・行動が予測できない
・都合のいいときだけ声を出してなく

・気まぐれ
・部屋に長い毛を落としていく

・こっちが一緒に遊びたいときは一人でいたがる
・こっちが一人でいたいときは一緒に遊びたがる

結論:ネコは女といっしょ


「イヌってどんな動物?」

・寝そべるのは家の一番いい場所
・ほっとくと散らかし放題

・おもちゃがあれば一日中機嫌がいい
・アホヅラに腹が立つこともあればアホヅラがかわいいこともある

・都合のいいときだけ声を出してうなる
・おねだりが上手

・こっちが一緒に遊びたいときは一緒に遊びたがる
・こっちが一人でいたいときも一緒に遊びたがる

結論:イヌは男といっしょ
フランスの兵器「何がしたかったのかはわかるが、やりかったことというのはその程度なのか?」
イタリアの兵器「どうしてそうなるのかはわかるが、そうするしかないものなのだろうか?」
イギリスの兵器「何がしたかったのかはわかるが、どうしてこうなったのかはわからない」
ソ連の兵器「どうしてこうなったのかはわかるが、何がしたかったのかはわからない」
ドイツの兵器「こうするしかなかったのはわかるが、そこまでしてやる理由がわからない」
日本の兵器「こうするしかなかったのはわかるが、まさか本当にやるとは思わなかった」
アメリカの兵器「必要なのはわかるが、そこまで沢山作る理由がわからない」
北朝鮮の兵器「どうやって手に入れたかはわかるが、まさか未だに使っているとは思わなかった」
中国の兵器「どうやって作っているのかは分かるが、どうして爆発するのかが分からない」
韓国の兵器「何を作ったのかはわかるが、なぜ劣化するのかが分からない」

女の子が男の子に質問する。『あなたはどれくらい私のことを好き?』



少年はしばらく考えてから、静かな声で『夜中の汽笛くらい』と答える。




少女は黙って話の続きを待つ。そこにはきっと何かお話があるに違いない。



『あるとき、夜中にふと目が覚める』と彼は話し始める。


『正確な時刻はわからない。たぶん二時か三時か、そんなものだと思う。でも何時かというのはそれほど重要なことじゃない。とにかくそれは真夜中で、僕はまったくのひとりぼっちで、まわりには誰もいない。
いいかい、想像してみてほしい。
あたりは真っ暗で、何も見えない。物音ひとつ聞こえない。時計の針が時を刻む音だって聞こえない。
時計はとまってしまったのかもしれないな。
そして僕は突然、自分が知っている誰からも、自分が知っているどこの場所からも、信じられないくらい遠く隔てられ、引き離されているんだと感じる。
自分が、この広い世界の中で誰からも愛されず、誰からも声をかけられず、誰にも思い出してももらえない存在になってしまっていることがわかる。
たとえ僕がそのまま消えてしまったとしても誰も気づかないだろう。
それはまるで厚い鉄の箱に詰められて、深い海の底に沈められたような気持ちなんだよ。
気圧のせいで心臓が痛くて、そのままふたつにびりびりと張り裂けてしまいそうな、そういう気持ちってわかるかな?』




少女はうなずく。
たぶんわかると思う。





少年は続ける。





『それはおそらく人間が生きている中で経験するいちばん辛いことのひとつなんだ。
ほんとうにそのまま死んでしまいたいくらい悲しくて辛い気持ちだ。
いや、そうじゃない、死んでしまいたいということじゃなくて、そのまま放っておけば、箱の中の空気が薄くなってじっさいに死んでしまうはずだ。
それはたとえなんかじゃない。ほんとうのことなんだよ。
それが真夜中にひとりぼっちで、目を覚ますことの意味なんだ。それもわかる?』





少女はまた黙ってうなずく。
少年は少し間を置く。





『でもそのときずっと遠くで汽笛の音が聞こえる。
それはほんとうにほんとうに遠い汽笛なんだ。
いったいどこに鉄道の線路なんかがあるのか、僕にもわからない。
それくらい遠くなんだ。
聞こえたか聞こえないかというくらいの音だ。
でもそれが汽車の汽笛であることは僕にはわかる。間違いない。
僕は暗闇の中でじっと耳を澄ます。
そしてもう一度、その汽笛を耳にする。
それから僕の心臓は痛むことをやめる。
時計の針は動き始める。
鉄の箱は海面に向けてゆっくり浮かび上がっていく。
それはみんなその小さな汽笛のせいなんだね。
聞こえるか聞こえないか、それくらい微かな汽笛のせいなんだ。』




『そして僕はその汽笛と同じくらい君のことを愛している。』







そこで少年の短い物語は終わる。








今度は少女が自分の物語を語り始める。