ジェーン・グドールの憂い
アフリカの緑深い山奥で
猿の研究に勤しんだ彼女
ある会議に出席したとき
次々と各地で
生息地がなくなる現状に愕然とする
自然を守るための講演活動に
奔走する日々が始まる
彼らにも個性と感情がある
自然はとても尊いもの
私たち一人ひとりの生にも意味がある
子どもたちにこそ
メッセージを伝えたい
華奢な身体で強靭な精神
激務の合間に訪れたゴンベ
かつて隆盛を誇ったボスが
凋落して一人老いの生活を送る
力の支配が皮肉にも彼を追いやっている
あわれなるかな
人類だって同じではないのか