明日の言の葉 -8ページ目

田植え待つ鳥たち

水湛え 田植え待つ田に シギが鳴き 

 じっと動かぬ 悠然たる鷺

水面に映る景色 

水が引かれた田んぼ 

もうすぐ田植え


水面に映る景色 

シギの鳴く声


ときおり見かける

静止画のようなアオサギ


もうすぐ梅雨になる

そんな六月








ちょっとした失言

ふと吐いた自分の言葉にゾっとする

 言葉は心を映せる鏡

やまと歌

言の葉を磨きこみ 和やかな世であれと


ざらついた言葉を 穏やかな言の葉に


ふと我に返り 周りよく見て


その場で一番 和らげるように


言の葉で伝う心 放たれた念

あなたに届け


浮かれた虚無な空気に踊らされず

心眼開く






観る立場から作る立場へ

製作の現場の空気 緊張感
 一体化する思いと高揚

クランクアップ

製作の現場

はりつめる空気


皆が一つになるひととき


積み重なるカット

大勢のスタッフ


ファイナルカットとお疲れ様の声

満足気な監督

心地よい疲労感


文化の創造に携わる喜び

嫌われ松子の一生

辻褄をあわせて払う その対価

 違えたボタン ほころびる道




符号する 悲劇と殺意と正義感

 そのほころびは ちょっとしたこと





かけ違えたボタン

まっすぐに生きてきたのに

ふとしたことで それる道


そのほころびは ちょっとしたこと


はじめて気付く

毎日が幸福な偶然でできていたことを


流される自分と流れる時間



人生って落ちるのは簡単
這い上がるのは・・・


でもどんな境遇におかれても

決して希望は捨てない


なぜなら私は生きているから

シシュポスの岩

荷を背負い 頂めざす その執念
 幾たび谷へ 転げ落ちるとも

シーシュポスの山

人は完全たりえない


それでも人は 高みをめざす


だから人間は素晴らしいんだ