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水湛え 田植え待つ田に シギが鳴き
じっと動かぬ 悠然たる鷺
水が引かれた田んぼ
もうすぐ田植え
水面に映る景色
シギの鳴く声
ときおり見かける
静止画のようなアオサギ
もうすぐ梅雨になる
そんな六月
ふと吐いた自分の言葉にゾっとする
言葉は心を映せる鏡
言の葉を磨きこみ 和やかな世であれと
ざらついた言葉を 穏やかな言の葉に
ふと我に返り 周りよく見て
その場で一番 和らげるように
言の葉で伝う心 放たれた念
あなたに届け
浮かれた虚無な空気に踊らされず
心眼開く
製作の現場
はりつめる空気
皆が一つになるひととき
積み重なるカット
大勢のスタッフ
ファイナルカットとお疲れ様の声
満足気な監督
心地よい疲労感
文化の創造に携わる喜び
辻褄をあわせて払う その対価
違えたボタン ほころびる道
符号する 悲劇と殺意と正義感
そのほころびは ちょっとしたこと
まっすぐに生きてきたのに
ふとしたことで それる道
はじめて気付く
毎日が幸福な偶然でできていたことを
流される自分と流れる時間
人生って落ちるのは簡単 這い上がるのは・・・
でもどんな境遇におかれても
決して希望は捨てない
なぜなら私は生きているから
人は完全たりえない
それでも人は 高みをめざす
だから人間は素晴らしいんだ