私が全国でTOPに立つことが出来たこの科目だ。

東大理Ⅲの人間を目の当たりにしても、この科目だけは俺は負けてない、と自負している。

数学が受験科目にある人のみ下記の文章を読んでいただきたい。


数学は、受験生にとって「最強の武器」となりえる。
それは理系はもちろんのこと、文系の諸君にも当てはまる。
苦手のまま放置する手はない。
また、数学嫌いで受験科目からこれをはずす人間は少なくない。
だからこそ受験科目に数学を選ぶと、受験を有利に進められることは
もはや言うまでもないだろう。


では、勉強方法に入る。

■1.四則演算を行う。

これは、高校1,2年の間には必ず行っていただきたい。毎日5分程度でも良い。
整数、少数、分数の計算だ。
何でもいいからドリルを探してきてやればよい。
高校3年になってからも、1週間に2回程度はやりたい。

これをやる理由として、
数学では、後の分野ほど単純な計算の問題が増えてくる。
数学だけではない。理科においても計算問題は多く存在する。
試験本番で、多少慌てても正確に計算する力を身につけること。
すばやく計算する力を身につけること。これはMUSTである。


■2.公式を習ったその日に覚えろ。

何を当たり前のことを!!とお思いだろうが、これが大事だ。
そして、公式に数値を当てはめれば解けるような問題を、
公式を習ったその日に何度も何度もやるのだ。
また、公式そのものも、何度も何度も裏紙等にゴリゴリ書く。

公式の中には、機械的に覚えなくても、論理的に導き出せるものもある。
後者は、その「導き方」を理解し覚えておけばよい。(むしろ丸暗記よりも、この覚え方のほうが忘れにくい)


■3.例題を解け(類題は必ずしもやらなくていい)

黄色チャートや、白チャートなどの例題を解く。
その例題の下にある類題あるいは、章末にある問題群は必ずしもやらなくて良い。
例題には、丁寧な解説が載っており、これを熟読して解法をマスターする。
マスターしたと思ったら、また同じ問題を自力で解いてみる。
このとき解けなかったら、もう一度解答を見て、解法を思い出して、再度同じ事を繰り返す。
このとき、例題の上などにそのときの「感想」を簡潔に書く。
「理解、レベル1」や「自力で解ける:レベル1」
など、自分だけのルールでコメントを書いておく。(コメントの付け方は、自分なりに考える)
ここが重要なポイントだ。


後から復習する際に、この「自力で解ける」ところを何度も何度もやる必要はない。


次に教材をどのようにこなしていくかだ。
例えば因数分解の章が5ページあったとすると、


1日目
1,2ページの例題


2日目
1,2ページの例題で解けなかったもの+3ページの例題


3日目
2,3ページの例題で解けなかったもの+4ページの例題


4日目
3,4ページの例題で解けなかったもの+5ページの例題


5日目
1~5ページの「自力で解けた」以外の問題全て


のように復習を兼ねながら勉強を進めると、ものすごく良い。
(逆に、復習しないのならやっても意味は薄い。)

■4.問題集を買いあさるな

上記でチャート式数学という参考書を挙げたが、これ以外に似たような問題集を何個も何個も買うのではなく、同じ問題集を繰り返すのが良い。

主力教材をチャート式数学とする一方で、センター試験対策には、それ用の赤本、2次試験対策にはそれ用の赤本をやるのが良い。
弱点部分の補強は、その弱点にマッチした参考書を入手してピンポイントで学習する。


■5.簡単な問題から少しずつ手をつけろ

私の周りにいた人間に、「暗記数学」を行う人間がいた。
この「暗記数学」も解釈の仕方によっては、とんでもない方向に向かってしまう。

彼は、同じ暗記するのなら、簡単な問題集ではなくて、最難関の問題を覚えてやる!!
と「赤チャート」を購入し、この例題の解き方をとにかく「暗記」した(つもりだったが、途中で断念した)。

結果、数学の偏差値は50止まりだった。

簡単な問題から少しずつステップアップして勉強するのが、遠回りのように見えて実は一番早道である。


■6.分からない問題をそのままにするな

問題の中には、解答を見ても分からないものがある。
その問題は、先生に解法を聞こう。
そのままにしてはならない。
(私の場合は、分からない問題は、「捨てた」んですけどね、、、)



■7.全ての問題を自力で解くのではない

1問に1時間もかけて悩みぬいて解くのではない。
かといって、分からなかったといってすぐ答えを見るわけでもない。
少なくとも10分は考えて、解法が全く思い浮かびそうにない場合は答えを見て、解法を理解&暗記しよう。


■8.数学オタクになるな

数学がバリバリできると気分がよい。
私もそうだった。偏差値50の人間がこれを55まで伸ばそうとするのと、偏差値75の人間が80まで伸ばそうとするのは、全く労力が違う。

受験科目は数学だけではない。
偏差値が自分の志望校レベルを超えれば、少し数学の勉強時間を減らして、他の科目に配分すべきだ。



あくまでも、「全受験科目の総合で勝て!!」だよね。