高校3年生の秋以降の勉強方法について考えたい。


以下の3章でお贈りする。

1.高校3年生の秋以降こそが、真の戦いの時期である

2.まだまだ成績は伸びる

3.じゃあ、どう勉強するか


一般的には、「この高校3年の秋以降は、それまでにやってきた事の復習をするべき」などと言われる。さらには、本番で高得点を取るために、過去問を時間を計りながら解くなどして「得点力UPを図る時期」とも言われる。


予備校の講師時代、AYAは受験生に以下のようなことをよく話していた。(予備校の方針とは必ずしも一致しない。)

■1.高校3年生の秋以降こそが、真の戦いの時期である

高校3年生の夏が受験勉強における「天王山」とよく言われるが(これも真実だが)、AYAに言わせれば、同学年の秋以降から受験日前日にいたるまでが真の戦いであり、この時期に合格を信じて勉強し続けた人間が勝つことは明白である。

貴方がA判定としよう。油断してはならない。そこには、合格を信じて恐ろしく追いかけてきているライバルたちがいる。

貴方がE判定としよう。言っておくが、E判定でも合格する可能性は大いにある。どの大学でもE判定から合格している人が普通に存在し、かつ、AYAもE判定の人が合格したなんて話は、星の数ほど聞いてきている。E判定でも、このラストスパート時期を死に物狂いで追いかけてきている人はきっと勝利を手にする。



■2.まだまだ成績は伸びる
ラスト○ヶ月は、成績が伸びることはないので・・・などとよーく聞いたし、予備校講師の同志にもそのような発言をする人がいた。

以下、AYAの私見だが、この時期こそが成績をもっとも伸ばす時期である。

理由・・・?たくさんあるが、以下が挙げられる。

理由ア:受験日に近いこと
受験当日に近い時期に勉強したことのほうが、昔に勉強したことより本番で記憶に残っている可能性が高いことは言うまでもない。

理由イ:勉強に対して、本気モードになっていること
本気モードで勉強をしている時と、そうでないときの集中力はまるで違う。本気モードにならざるを得ないこの時期に、しっかりと勉強時間まで確保しない手はない。

■3.じゃあ、どう勉強するか

・過去問からの傾向対策

過去問と全く同じ問題が出題されることはあり得ないが、似たような問題がかなりの確率で出題される。過去問を解き、しっかりと傾向をつかみ、自分の持っている参考書や問題集でそれらの傾向にあわせた対策をしていく。

某私立大学のように、英語で超長文が出題される大学を受験するのに、いつまでも英文法を勉強が妥当でないことは皆さんお分かりのはずだ。



・センター試験対策
これは、同サイトの別章でふれている、、、滑り止め大学の合格を確保せよ。



・弱点分野の補強
これを見落としがちかもしれない。大学受験は、「受験科目の総合点」で合否が決まる。・・・にも関わらず、多くの高校生は自分の得意な科目、好きな科目に勉強が偏りがちである。
同じ受験科目でありながら、成績が低い科目がある人はそれにプライオリティーをおいて勉強すべきである。言うまでもなく、成績がいい科目より悪い科目のほうが高い得点UPを望めるからである。



・勉強して得する科目を勉強せよ
センター試験の出題内容/レベルと、二次試験のそれが類似した大学を志望校としている人はひたすらセンターレベルの問題をこなしていけばいい。
ただ、センター試験と二次試験で出題内容/レベルが大きく異なる大学がある。私立大学や、旧帝国大学クラス以上がそれに該当する。

必ずしもセンター試験に比重を置いて勉強をするのは、賢い選択とは言えない。センター試験と二次試験の得点配分を見れば一目瞭然である。難関大学になるほど、センター試験での5点や10点は「すずめの涙」である。よって、センター試験の過去問を解いてみて、すでに志望校合格に必要な得点率を稼げている人は、同試験の対策時間を減らし、二次試験の勉強をすべきである。「二次試験対策はセンター試験が終わってからでいい!!」などと考えないで頂きたい。


また、例えばこういう考え方をしてほしい。志望校が旧帝国大学で受験科目が以下だったとする。

センター試験:英語、数学、国語、化学、物理、世界史

2次試験:英語、数学、物理、化学

センター試験で国語や世界史を必死で勉強しても二次試験には全くつながらない。著しくこの2科目が苦手なら、足を引っ張らない程度の勉強が必要だが、そうでなければ、これらの2科目の勉強比率は低くすべきである。また、数学について考えても、センターで出題される問題と、二次試験のそれは全く傾向/範囲が異なる。しかし、英語、物理、化学に関しては、必死こいてセンター対策をした「資産」は二次試験にもつながる。

よって、AYAなら、
数学は2次試験対策をメインで行い、英語、物理、化学はセンター試験対策と2次試験対策を半々くらいの割合で勉強していく。世界史、国語の勉強比率は下げる。


色々書いてしまったが、
つまりは「どの科目の勉強を、どれくらいの比率でやればいいのか考える」ことも大切であるということだ。
(高校時代のAYAのように、センター数学の過去問をやってみて、満点以外はどうやったって取れない状況にありながら、それでも数学を勉強するような真似をしてはいけない。)



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最後に・・・

貴方が受験する大学ってのは、E判定だろうとなんだろうと合格出来る可能性のある大学だ。高3の秋時点で、「何をどう考えても合格は不可能」と思える大学を志望しているなら、志望校を変えるべきである。


しかし、「この科目さえ、もう少し成績がよければ、合格できるのになぁー」などという状況なら、十二分に合格できる。


実際の試験では、わずか1、2点の差で合否は決まる。合格ラインの前後で、すさまじいほどの人がひしめき合っている。


最後の追い込み時期の数ヶ月があれば、
1,2点の得点力など平気で変わってくる。
死に物狂いで勉強すべきである。
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いいですか、周りの人間の言うマイナス思考の助言に耳を貸す必要はありません。

貴方は合格できます。

受験生の多くが本番の試験が終わったときにこう思うのです。
「意外と解けたな・・・。こんなんだったら、あの時諦めずにやっときゃ良かった。」
・・・私が教えてきた生徒にもこのような発言をする人が多くいました。
だから、貴方が合格を諦めるのはあまりに早すぎるし、あまりにも合格の可能性が高すぎる。


AYAを信じてください。


いや、AYAなんかより

ご自分を信じてください。

貴方は炎の執念で合格するんです。

必ず合格するんです。