100面体のサイコロがある。
高校入学時、そのサイコロの100面は全て黒色だ。
将来、このサイコロを必ずふらなければならない。
そして、白色が出たら大学に合格できるという。
我々はその決戦に向かって、サイコロの面を白色に塗りつぶしていくわけだが、このサイコロは特殊で、100面全てを白色に塗りつぶすことはできない。
我々のすべきことは何だろうか?
いや、あなたは何をするだろうか?
無論、「一つでも多くの面を白く塗りつぶす」という作業を行うはずだ。
このサイコロはムカつくことに、一度白に塗った面も、長く時間が経つと黒に戻るという。
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高校時代のAYAならこうだった。
「どうせまた黒にもどっちゃうんだろ?だったら白にしたって無駄じゃね?」
「100面全部は塗りつぶせないんだろ?だったら99面塗りつぶしたって、残りの1面が出たらどうすんだ?ばかばかしい。やめたやめた」
だが、今の俺たちの考え方はこうである。
「たとえ明日サイコロをふるとしても、気が狂ったように一つでも多く白に塗りつぶしてやる。」
本当は99個塗りつぶしたいが、実際のところ最終的に70個まで塗りつぶせるかどうか、、、
そんなことは知ったこっちゃねぇ。
とにかく一つでもサイコロを白く塗りつぶし、決戦に備える。
そして、堂々とサイコロをふってやるのさ
「俺の塗りつぶしたこの白は、俺を裏切らねーんだよ」
ころころころ、、、、
白!
、、、だよな、あたりまえだろ