104年前の今日(1919年4月24日)にラフマニノフによる自作自演で《前奏曲「鐘」Op3-2》が世界初録音されました。待望の発売をしらせるパンフレットを入手!録音された翌年1920年にエジソン社より発売。当時すでに「鐘」は大ヒット曲でしたので、多くの方がこのパンフレットに目を輝かせたことでしょう。




ラフマニノフは1917年に祖国ロシアからヨーロッパを経由して、アメリカに移住してからは、コンサートピアニスト活動が本業となり名声を得ていきますが、それを知ったトーマス・エジソンが設立したばかりの自身のレーベル「エジソンレコード社」での録音にラフマニノフを誘い8曲の録音が行われました。

同時期にアムピコ社のピアノロールでの録音も開始。エジソン社では8曲が録音されましたが、ラフマニノフが発売を認めていなかった録音が無断でリリースされたり音質面での不満もあり、エジソン社との関係は一年で決裂。その後は、ビクターレーベルのみでの録音が1920年から開始されます。

しかしながら、エジソン社で録音された ラフマニノフ作のカデンツァ付のリスト「ハンガリー狂詩曲第2番」や、ショパン「ワルツOp.42」、モーツァルト「ソナタ第11番より1楽章」など5曲は再録音されていないので、エジソンに感謝です。

こちらで、世界初録を2テイク聴くことができます。