アズマシイn -3ページ目

ステソスコープ、黙り込む


詞 曲 αz

捩じれ ※×× 萌す朝 閉じ込めて笑うけれど
記憶が 想いが 抉るから 頭を振っていこう

膿んでく膝の傷口 着色された網膜   
カーテンコールに気付けない 孵化前

不意に臼搗く 冷たい寝顔
ステソスコープ、黙り込んだ
やっと理解して 唇を噛んだ

流れ星が見つからない 
夜は今も寝苦しくて
置いてけぼり あの痛みを繰り返さないように
指切りをしようか

夏と嘯く 向日葵を模倣
ステソスコープ、黙ったまま
二度と帰らぬことを知り 咽せた

流れ星は見つからない 
夜は今も寝苦しくて
置いてけぼり この歪みを繰り返さないように
指切りをしようか 首吊りはしないと






※一部、掲載を自粛致します

片時雨


詞 曲 αz


頭上は低く鉛色
ひんやりした手首を見る
動きを止めそう
背を丸めてみる

猫の眼 抜けていく体温
十月の雨は嫌い

遊泳禁止の看板
はっきりしたインクの跡
洩らした溜息 すぐ吸い込んだら

壊れた時計を捨てよう
針は戻らない

涙が不意に溢れ出し
雨のせいだと嘯いて
濡れて重い この手を振る
弱い昨日に さよなら

滲んだインクを視線でなぞる
二度とかえれない 

涙が不意に溢れ出し
雨のせいだと嘯いて
濡れて重い この手を振る
弱い僕が全部
涙と一緒に排水溝に流されますように
でも、遠くに見える空はアオゾラ
陽が射してる
雨はやがてあがるから
泣き止まなくちゃ


クビククリ人形


詞 曲 αz


ミルグラム実験 繰り返す日常 僕が実証
「笑顔が素敵」と 君の言葉はそう 僅かな救い

皮膚の裏がザワザワしてる 歪む表情で好かれていく
(こわい わるい ぼくをたすけて)
キャラメル舐めて誤摩化す

今日も首を縊ってる人形を吊るす
明日の空が晴れるように
まだ昏い世界で 君の手に触れているときだけ
不安が消えた

皮膚の裏を搔き毟りたい 歪む表情は上手くなった
(おびえ わらう ぼくにきづいて)
キャラメル噛んで飲み込む

また首を縊ってる人間を踏み
あの人達は笑ってる
まだ鈍い空の下 見えない明日を夢見ながら
息を殺した