今日から最終ゴール香港に向けて走り始めたいと思います
中国では小麦で作った料理は主食、よってワンタンスープだけで食事が成り立ちます
日本人は餃子とご飯、ラーメンとご飯などを一緒に食べますが、中国の人からすると「ありえねぇ~」らしいです
宿の人達に別れを告げ出発です
桂林ではこの切り立った山々が有名ですが、なぜこのよう急な山が形成されたのでしょうか
実はこの山のような地形はカルスト地形と呼ばれ、主に石灰岩によって構成されています
石灰岩の特質は、簡単に言うと水によって浸食されやすいこと
なので、この石灰岩の地形が長い年月をかけて雨や川の水による浸食によって削られ、このような急勾配な地形が形成されたのですね
また、浸食されるのは山の表面だけはなく、水分が染み渡る内部にも及びます。従って昨日見たような鍾乳洞もできるわけです。
しかし、考えてみると石灰岩のカルスト地形は、日本では福岡県の平尾台、山口県の秋吉台など、世界の他の地域でも多く広がっています
なぜ同じカルスト地形なのにも関わらず、桂林において、このように特徴的な切り立った山々の景色が形成されたのでしょうか
調べてみると、その答えはこの地域の気候にありました
ここ、中国南部の地域は米作も行われる熱帯モンスーン気候、雨季には雨がとても多いのです
雨季、そして年間を通じた雨量の多さによって、他の地域に類を見ないほどの見事なカルスト地形が生成されたわけですね
なのでベトナムのハロン湾や北部の地域など、僕が旅するなかで同じような気候条件下の地域にといて、桂林と同じような地形を見ることができたのでしょう
陽朔まで川下りのフェリーツアーがあり、普通観光客はそれを利用するのですが、僕は腐ってもチャリダー、陸地から攻めます
日本にある柑橘類のルーツはほとんど中国
なかでも中国はみかん発祥地の一つとされ、現在でも中国が世界においてみかん生産量ぶっちぎりの一位となっています。
これも価格の安さに反映しているのでしょうか
治ったと思っても慎重に自転車を漕ぐ必要があるのでスピードは時速12km
今まで平均速度20km越えが普通だったので、このスピードで走っていると焦ったくて仕方ありません
でもまた道端では動けなくなるのは嫌なのでのんびり行くとします
町全体が山に囲まれててすごい
この町は桂林から始まる川下りの船の終着地点として賑わっています
次の日は川に景色を見に向かいます
それにしてもすごい山
そして川に着きました
これは中国の20元紙幣ですが、紙幣に描かれる程中国を代表する美しい景色であることを納得しました
一通り景色を見て町に戻った後は夕食です
これは砂鍋飯、いわゆる土鍋ご飯です
米作りが行われている中国南部ではポピュラーなご飯らしいです
注文する時に、客がそれぞれ好きな具材を指差して入れてもらい、上のハイテクな機会でご飯を炊きます
完成です
何の肉だかわからないものがズラリと並んでいたので、僕が「えーっと」と悩んでいると、おばさんが間髪入れず「これっ、これっ」と謎肉をぶち込んでいくので不安でしたが、おいしかったです
夕食の後は夜の歓楽街を歩きました
中国の田舎町ですが、さすがに観光地なだけあって活気があります
今まで山水画では見たことがありましたが、実際に現地にきてみると、絵から伝わってくる以上の壮大な景色が目の前に広がっていて、終始圧倒されてました
わざわざ内陸部スタートにして良かったと思います
明日から香港目指してまた頑張りましょう!