今日も残業でへとへと。

1人で帰りの電車に乗ると、割と混んでいるにも関わらず、1つだけポコっと空いている席を発見。

超ラッキー。

座ろうとその席の近くに移動した時、疑問がわいた。

「なんで、ここだけ空いているのだろう」

この混み具合で誰も座らないのはおかしい。
これにはなにか理由があるはず。

シートが汚れているとか?

確認したけど、シートは汚れていない。

隣に酔っぱらい等、不快な思いをさせられる人が座っているとか?

右隣は優しいそうなおばあちゃん、左隣は私と同い年くらいの女の人。

じゃあ何だろう。

驚くほど安い物件と、1つだけ空いている席には、たいていなにかある。

だけど、今回はその理由が見当たらない。

次の駅でも何人か乗って来たけど、みんなそこには座ろうとしなかった。

わかった!

別になにもないんだ。

たまたま空いていた席を、みんなが私と同じように
「1つだけ不自然に空いているからなんかあるはず」
と思い混んで、結局誰も座らないままどんどん人が乗って来て、それにより1つだけ空いている事の不自然さがさらに増して、今に至るんだ。
どうよこの推理。

絶対そうに違いない。

そう思った瞬間、ドア付近に立っていた酔っぱらい気味の中年サラリーマンが、人混みをかき分けてやって来て、その席に座った。

うわあ。


なにこいつ。


今日ほど電車で見知らぬ人に対して、「寝過ごせばいいのに」と思った日はない。

そして、今日ほど電車で「寝過ごせばいいのに」と思った見知らぬ人が、どうやら寝過ごしたっぽい日はない。