MICHAEL DRAKE | ELEMENTS OF STYLE

MICHAEL DRAKE


先日、英国人ネクタイデザイナーの ”MICHAEL DRAKE” が来社し、2011年秋冬に向けて

ミーティングを行いました。


この人です。


ELEMENTS OF STYLE

カメラを向けた途端、ネクタイを締め直しました(笑)

さすがネクタイデザイナーですね。


マイケル ドレイクのプロフィールを軽く紹介します。


マイケル ドレイクは、アクアスキュータム社がまだレインコートしかない頃に入社し、アクセサリーと小物類

のコレクションの企画、製作に関わった後独立、自身の名前を冠した ”DRAKE‘S” ブランドを立ち上げました。 マイケル ドレイクのデザインしたネクタイ生地は、英国とイタリアの歴史ある生地メーカーで最高級の糸のみを使用し生産されています。

早くから英国以外の海外マーケットに目を向けたビジネスを展開し、デザイン、素材、スタイル、縫製技術が高く評価され、英国国内だけでなく、ヨーロッパ、アメリカの一流店で取り上げられています。 

特にイタリアでは知名度は高く、クラシックな品揃え店では最上級のネクタイとして扱われている事はドレイクスの実力を現しています。


簡単に説明するとこんな感じです。


マイケルとは20数年の付き合いになります。

彼との出会いもチョットしたエピソードがあります。

すこし長いですが、興味があればお付き合いください。


20数年前、まだ BEAMS F の販売スタッフだったころ、ヨーロッパへ研修旅行へ行くことになりました。

もちろん初めてのヨーロッパです。


現在はヨーロッパで最大のトレードショーは PITTI UOMO ですが、

当時はパリで行われる SEHM(セム)という展示会が最大のトレードショーでした。


もちろん海外の展示会など初めてだったので、巨大なSEHMの会場に入っても右も左も分かりません。

途方にくれてウロウロしていると、一際目立つネクタイ ブランドのブースがありました。


そのデザインの良さとディスプレーのうまさに目を奪われていると、突然大きな外人に声をかけられました。

彼は僕のネクタイを指さし、「いいネクタイしてるね」 と言いました。

さらに、「DRAKE‘S ネクタイだろ」 と言われ、反応するまま自分のネクタイのラベルをその外人に見せました。


するとその外人が 「俺がマイケル ドレイク だ」 と言って若造の僕に名刺を渡し、自分も何も肩書きの無い名刺を彼に渡すと、「BEAMSか! 知ってるぞ いい店だな」 と言って、他のカスタマーがいるのに若造の僕をブースの中に招き、コレクションを全て見せてくれました。


それが彼との始めての出会いでしたが、その後来日するたびに店に来てくれて、ビジネス的にも非常に良い関係を保ちながら現在に至っています。


その20代の私が目を奪われたというディスプレーは、今も引き継がれているのでお見せします。


ELEMENTS OF STYLE


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この2枚の写真は2007年1月のPITTI UOMO のディスプレーです。


ドレイクスのネクタイは、世界のネクタイ業界で一目置かれる存在です。


BEAMSでも多くのネクタイブランドをバイイングしていますが、商談の際ネクタイブランドの

スタッフにその日しているネクタイをチェックされることが多々あります。


競合ブランドや、自分達よりも劣っていると思うブランドのネクタイをしていると露骨に嫌な顔をされますが、

ドレイクスのネクタイをしていると 「ドレイクスなら仕方ないな」 という、認めざるを得ないという状況にな

ります。


私の経験上、ドレイクスのネクタイをしていてネガティブなことを言われたことは一度もありません。

他のブランドでは度々ありますが(笑)。


「イタリアに行ってもドレイクスのネクタイを見たことが無い」 というお客様がよくいらっしゃいます。

イタリアでは高級なショップほどブランド名を出さず、自分のショップのオリジナルネームにします。

日本で有名なブランドが、イタリアに行くとあまり売られていないという声をよく聞くのはこれが理由です。


事実、ミラノで最も高級なクラシックの品揃え店のトップ3には、全てドレイクスのネクタイが売られていますが、

全てショップがオリジナルネームで展開しています。


他のイタリア製のネクタイより20%~30%高い英国製のネクタイがあれば、全てとはいえませんが、

おそらくそのほとんどはドレイクスでしょう。


因みに、ナポリのネクタイの名店 はドレイクスの最大のカスタマーで、毎シーズン多くのドレイクス デザインの生地をバイイングしていることは、ネクタイ業界では有名な話です。


BEAMSは日本で一番多くドレイクスをバイイングしているショップです。

たくさんのバリエーションで展開していますので、ドレイクスのネクタイをお探しの方は、是非BEAMSのショップでご覧になってください。


デスクの引き出しの中にこんな写真がありました。


ELEMENTS OF STYLE

1996年 14年前にマイケルと撮った写真です。

右の男は、現 銀座店マネージャーの高橋秀樹です。

Vゾーンの合わせが全く変わっていないです(笑)


今日のマイケルのコーディネートですが、ネイビーのジャケットはナポリのサルト ”ジェンナーロ ソリト”

でスミズーラしたものです。 シャツはブルックスブラザーズのブルーのオックスBD、ネクタイはもちろん

ドレイクスの50ozのプリントです。


シャツはブルックス以外ではBEAMSでも取り扱っている”フランチェスコ メローラ” をよく着ています。

因みに、スーツは最近はジェンナーロ ソリトのスミズーラですが、以前はベルベストでした。


彼はジャケットはネイビー、スーツはグレイの無地を好んで着ています。

それ以外の色や柄を着ているのをあまり見たことがありません。

それが彼のスタイルなのでしょう。


でも真冬にトロピカルウールのスーツを着るのはやめましょう(笑)。


私の記憶では彼が英国の服を着ているのを見たことがありません。

理由は彼と色々話しているとなんとなく分かるのですが...

コメントは控えさせていただきます。


次回は MICHAEL DRAKE 2

彼のデザインするスカーフについて書きたいと思います。




今日はこんな感じです。


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ジャージのダブルブレスト ブレザーに

先日紹介したムスカリエッロのシャツ、

パンツはミディアムグレイのフランネル。

今日はかなりベーシックな合わせですが...


実はパンツがコレです。


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CANONICO のフランネルを使った

ファイブポケットです。


ファイブポケットですが...


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クリースを入れて裾はダブルです。


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袖口の一つボタンが気に入ってます。