タートルネック
昨年の秋冬も大人気だったタートルネック。
もともとイタリアでタートルネックはDOLCE VITA(ドルチェ ヴィータ)と言われ、昔から定番アイテムとしてとても人気があるニットです。
ここ数十年の流れを振り返っても、流行り廃りはあるものの、一定の期間でタートルネックの流行っていることを考えても、イタリアのクラシックスタイルには欠かせない定番アイテムであることは間違いありません。
ここ数年の流れを見ると、4~5年前にローゲージのタートルネックが流行って以来、毎シーズン微妙に変化しながらタートルネックの人気が継続していることは確かです。
今シーズンは特にスーツにタートルネックというスタイルが増えています。
PITTIの会場でもクラシックなスーツにタートルネックを合わせたスタイルが増えていました。
このように、スーツと同系色のタートルを合わせワントーンんでまとめるコーディネートが特に多く見られました。
シンプルなコーディネートですが、凛々しさもありながらリラックス感を感じさせるコーディネートで、個人的にも好きなスタイルです。
以前から多かった、こんな色使いのコーディネート。
同系色でまとめるのではなく、ストライプや柄の色を拾うなどして、2トーンでまとめるコーディネート。
以前からイタリアではよく見られるコーディネートですが、今となっては少しシニアっぽく見えるという感じは否めません。
個人的にもスーツにタートルを合わせる場合は、ワントーンでまとめるコーディネートがお勧めです。
上の画像では無地やストライプのスーツにタートルを合わせていますが、個人的にはウィンドウペンやグレンプレイドやハウンドトゥース等のチェック系のスーツにタートルネックを合わせるのが今シーズンのお勧めです。
スーツにタートルを合わせる場合は、タッセルスリッポンを合わせている人が多いです。
それ以外ではダブルモンクやモンクストラップなども良いと思います。
オックスフォードの靴を合わせる場合は、外羽根の方が雰囲気が合うと思います。
同じスーツでもタイドアップした時とは印象が変わるので、合わせる靴のチョイスには注意が必要です。
ジャケットにタートルはイタリア人にとっては永遠の定番コーディネートです。
スーツと同様にジャケットと同じトーンのタートルを合わすコーディネートが多く見られました。
このように、ジャケットと同系色のタートルを合わせるコーディネートが多くなっています。
傾向的にもあまり多くの色を使わないのが今の流れなので、ジャケットの場合は上半身をワントーンでまとめ、パンツでコントラストを付けて全身で2トーンになるようなコーディネートが多くなっています。
コントラストをつける場合はこんな感じです。
ライトグレーとキャメルとオフホワイトと3つの色を使っていますが、それぞれの色の相性が良いので上品にまとまっています。
多色づかいの場合は、こんな色づかいが今シーズンらしいと思います。
このような、ニットジャケットにタートルを合わせたニット オン ニットのコーディネートも多く見られるのも今シーズンの傾向です。
ジャケットがグレイッシュなチェックですが、チェックの中にあるグリーンの色を拾ってタートルをグリーンにすることで全体のトーンにメリハリをつけています。
グレーのタートルを合わせていたら全体がボヤけた感じに見えて大失敗ですね。
グリーンのトーンがコーディネートを英国調に見せる効果もあります。
コントラストを付けると言ってもこの程度で、カラフルな色を積極的に使うようなコーディネートはイタリアでもあまり見かけなくなりました。
ホワイト系のタートルも結構見られました。
上段の画像のように、ホワイトの分量を多く使うコーディネートも多く見られました。
トレンドのキャメルカラ-やミディアムやライトグレーとの相性も良いので、必然的にホワイト系のタートルが増えるのも理解できます。
イタリアの定番スタイルとも言えるタートルの下にシャツを着て襟を出すスタイルも相変わらず多く見られます。
このように、襟出しスタイルは数年前からイタリアでは定番となっているので、まだまだ多く見られるスタイルですが、今シーズンはシャツ無しでシンプルに着た方がいいかなというのが正直な印象です。
今シーズンのタートルは、ハイゲージからミドルゲージが主流です。
スーツやジャケットやニットのインナーに合わせるコーディネートが増えているので、必然的にインナーに着られるハイゲージやミドルゲージのタートルが増えています。
ローゲージはアウターやコートに合わせると良いですが、それもミドルゲージに移行している感じなので、ローゲージのタートルは少なくなっている印象です。
私がタートルネックを選ぶ時のポイントは、襟を折り曲げた時のリブの長さとフィット感を重視しています。
短すぎても貧相に見えますが、長すぎると首元が窮屈に見えます。
フィット感もリブがタイトだと窮屈に感じますが、緩いとリブがダレる感じになります。
ですので、ブランドで選ぶのではなく、実際に着てみてネックのリブがしっくりくるものを選ぶようにしています。
色々なブランドを着てみて、ベーシックなハイゲージのタートルはJOHNSMEDLEY、ミディアムゲージはGRANSASSOが一番しっくりくるので、結果的にそれらのブランドのタートルを選ぶことが多くなっています。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/tops/21150244337/
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/tops/24150144343/
タートルネックが苦手で着たことがないという方も結構多いようです。
そのような方の中には、似合わないと思い込んでいる人が多いのも事実。
実は、私もずっと似合わないと思い込んでいて、タートルネックを着るようになったのは5~6年前から。
首が長いので似合わないと思い込んでいたのですが、着てみるとシャツのボタンを開けて着た時の方が首が長く見えることに気づき、それ以来冬場はタートルがマストアイテムになりました。
要は、首が長くても短くても折り返した時のリブの長さを注意すれば、タートルが似合わない人はいないのではないかというのが私の持論です。
と言うことで、タートルを着たことがないという方は、今シーズン是非チャレンジしてみてください。
そして、既にお持ちの方は合わせるジャケットやニットやスーツなどに合わせて色を増やすとコーディネートの幅も広がると思います。
私もベーシックカラーはほとんど持っているので、今シーズンはエクリュ系のカラ―とキャメル系のカラ―を買い足そうと思っています。
BEAMS Fのイタリア製のオリジナルも良くできているので、コレも候補に入れながらこれから検討しようと思っています。
エクストラ ファイン メリノのハイゲージ。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/tops/21150248872/
メリノウールにカシミアをミックスしたミドルゲージ。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/tops/21150249872/
バリエーションを増やすにはプライスが手ごろなのも助かります。
タートルネックはボディーのサイズだけでなく、ネックの肌触り感も重要なポイントなので、他のニットとは選ぶ基準も少し変わってくると思います。
ブランドで選ぶのではなく、とにかく実際に着てみてご自身がしっくりくるものを選ぶことが重要です。
しっくりくれば〇二〇ロでもいいのか? と言われれば否定はできませんが・・・
できればBEAMSで購入していただけると嬉しいです。(笑)
定番のバリエーションはどこよりも多いと思います。
店舗からは多すぎると言われていますが・・・