正しくないドレスダウン? | ELEMENTS OF STYLE

正しくないドレスダウン?

 

以前このブログでも少し触れましたが、1月と6月のPITTI UOMOの会場を見てもドレスのカジュアル化が進んでいるように感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本と違いネイビーやブラックの化繊系セットアップスーツを着ている人はそれほどいませんが、テーラードジャケットやスーツにTシャツやスニーカーを合わせてドレスダウンするようなスタイリングはかなり見られました。



特にスニーカーを合わせるコーディネートは本当に多かったです。



自分が撮ってきたスナップは自分なりに理解できるスタイリングですが、”いくら何でもこれはないな” というのもかなりありました。



当然そういうスタイリングは撮っていません(笑)。

 

 

 

 

 

 

そのような傾向を見つつ、その後ミラノに行くと、ミラノではまさにドレスダウンの風が吹いていました。

 

 

コットンスーツにタイドアップしてベースボールキャップをかぶり足元は白スニーカー。



テーラードにベースボールキャップはPITTIの会場でもよく見かけました。

 

 

ただドレススタイルにベースボールキャップかぶりましたみたいな人も多く、個人的にはなんだかな~・・・という感じ。



BEAMSのスタッフにもいるかな・・・(苦笑)

 

 

 

 

上半身はエレガントなジャケットコーデで下半身は細身のジャージパンツにスニーカー。

 

 

 

 

自分的にはとてもちぐはぐに見えます。

 

 

パンツがピンタック(日本では永久クリースなどと言われていますが・・・)と言うのもかなり違和感があります。
 

 

どう見ても上半身は今までどおりで、下半身だけスポーティーにしてドレスダウンしましたとしか見えない不思議なコーディネートです。

 

 

右のカジュアルのコーディネートがそこそこいい雰囲気なので、さらに違和感を感じますね。

 

 

 

 

 

 

イタリアらしい綺麗なチェックのジャケットにブルーのワイドのシャツを合わせて足元はスニーカー。

 

 

パンツはクリースが入っていないのでジャージのパンツだと思われますが、これなら普通に軽いスリッポンの方が良いのでは?と思うのは自分だけでしょうか。

 

 

おまけのスニーカーはブランドのロゴが大きく入った謎な?スニーカー・・・

 

 

どう見ても普段スニーカーなどほとんど履かないオジサンが無理して履いている風にしか見えないんです。
 

 

 

 

 

 

襟腰の高い派手なプリントシャツにダブルブレストのジャケット、足元はスニーカー。

 

 

このコーディネートも、いつものコーディネートにただスニーカーを合わせただけと言う風にしか見えないコーディネート。

 

 

右のチェアの上に白ソールのスリッポンが置いてありますが、普通にこれを合わせた方が良かったのでは?



スニーカーブームなので無理にでもスニーカーを合わせたかったのでしょうか・・・

 

 

 

 

 

ウールのベージュのダブルブレストのスーツにネイビーのポロ、足元はスニーカー。

 

 

これは少しマシな方でしょうか・・・

 

でもポロシャツではなく、上質なTシャツやニットを合わせてフロントのボタンを外して着た方が良いのでは・・・

 

 

そういった引き算のようなコーディネートやこなしもほとんど見られません。

 

 

 

 

 

 

今のミラノの実情はこんな感じなんです・・・

 

 

PITTIがかなりカジュアル化していて、ドレスダウンしたコーディネートも多く見られたのである程度は予想していましたが、ミラノのショップがまさかこんな感じになっているとは・・・

 

 

さらに深刻なのは、彼らがこのようなコーディネートをイケてると思っていることなんです・・・

 

 

ドレスダウンという流れは確かにあるのですが、捉え方が完全に間違っているように感じます。

 

 

スニーカーのブームが、ある意味間違った方向に向かわせているのではないかと思ってしまいます。


コロナ過でジャケットやスーツを着る機会が減った→コロナ禍が明けてまたジャケットやスーツを着る機会が増えてきた→でもコロナ禍の時はカジュアルだったのでコロナ禍前のようにきちっと着るような気分でもない→スニーカーが流行っているみたいなので、手っ取り早く持っているものに合わせてみよう→足元がスニーカーだとリラックス感のあるドレススタイルに見えてなんだか新鮮→お洒落な人は今スニーカーでしょ。



こんな感じなのかなと思います。



確かにドレスダウンもスニーカーも2024年春夏の傾向ではありますが、個人的にはミラノで見たディスプレイは明らかに間違っているように思います。



来春夏のNAKAMURA NOTEの中にもドレスダウンをトピックスとして上げています。





最後の3行。


注意しなければならないポイントは、まさにコレなんです。


今回のミラノのディスプレイコーディネートは完全に反面教師でした。

 

 

ではBEAMSはどのように提案するのかということですが、提案しないかもしれません(笑)。

 


ただ言えることは、ドレスダウンするのであればコットンやリネンのジャケットやスーツをメインアイテムに、他の合わせるアイテムは全て揃っているので、あとはどのようにコーディネートするかだけなんです。

 

 

次のMR_BEAMSで紹介するかどうかはこれから考えます。

 

 

6月のPITTIのドレスダウンの画像をかなり見ましたが、チャンピオンはウチの王子かな。

 

 

足元はサンダルですが、スニーカーだったらなにを合わすんだろう・・・


スニーカーだったらコーディネートが全て違うのかも。


今度聞いておきますね(笑)。

 

 

 

 

 

太郎はまだまだ・・・


 

ナチュラル感が足りない・・・(笑)。

 

 

 

 

 

自分は全くドレスダウン感なし。

 

 

人のことを言えるような立場ではありません(笑)。

 


 

 

 

 

 

BEAMS F 原宿の本重のブログです。

 

 

一番早いNAKAMURA NOTEのお話しです。

是非ご一読ください。