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ミラノのシーフードレストラン


イタリアの出張は、いつもフィレンツェからスタートするので必然的に食事も”肉”から始まります。


それもビステッカ フィオレンティーナですから、肉をたくさん食べられない私にとってはたまりません。



フィレンツェに滞在中は、ほぼ毎日何らかの肉料理を食べているので、ミラノに移動すると途端に


シーフードが食べたくなります。



ここ10年くらい、ミラノに行くと必ず行くシーフードレストランがあります。



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LA RISACCA 6 



なぜか分かりませんが、この リサッカ セイ はファッション業界の人達が多いレストランです。



展示会のシーズンになれば、イタリア人だけでなく、アメリカや日本人のファッション業界人も多く、


知った顔や見たことのある人達が大勢食べに来ています。



味はミラノのシーフードの中でもおいしい部類に入ると思いますが、さすがに10年も毎回通っていて、


なぜかイタリア人と行くと皆が同じものをオーダーするという不思議な状況では、いくらおいしいと言っても、


最近は食べに行くと言うより ”連れて行かれる”(笑) という感じです。



そんなこともあり、今回イタリア人との会食のリクエストは ”リサッカ セイ 以外で”(笑)


と言うのが私たちの唯一のリクエストでした。



そんな私達のわがままなリクエストに応えてくれたイタリア人が連れて行ってくれたレストランが


このレストランです。



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RISTORANTE CHARMANT



ラルディー二のルイージ ラルディー二さんが馴染みのレストランで、マーケティングディレクターで


旧知の仲のエンリコと一緒に行きました。


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左がエンリコ、右がルイージさんです。



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上の画像2枚は LEON の3月号です。


80ページに二人が紹介されていますので、ご興味がある方はご覧ください。



このレストランの話はルイージさんが来日したときに聞いていたのですが、


これがビックリするほど繊細で上品な味のシーフードレストランでした。



初めてのレストランだったので、私の好みを言ってエンリコにオーダーしてもらいました。



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前菜の一皿目は、日本風に言えば ”蟹サラダ” です。


日本で食べる新鮮な蟹となんら変わりはありません。


おそらく塩を入れたお湯で茹でただけのシンプルな味付けなので鮮度が肝です。


これは取り分けず、一人一皿食べました。



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2皿目は、INSALATA DI MARE (温かい海の幸のサラダ)


エビ、イカ、タコ をボイルしてオリーブオイルをかけたシンプルな前菜です。


シンプルですが繊細な味がします。


これは3人でシェアしました。



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POLPO CON PATATA (タコとジャガイモのサラダ)


タコがすごく柔らかく塩加減も絶妙です。


これも3人でシェアしました。



上の2品は リサッカ セイ でも同じ料理を食べますが、


食材の活かし方と塩加減が少し違うような感じです。


特に手を加えていないシンプルな料理ですが、なぜこれだけ違うのか・・・



リストランテ シャルマン はシンプルな前菜も繊細な味付けです。





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パスタはボッタルガ(からすみ)というリクエストだけしたのですが、


ホタテとエビの乗った豪華なからすみのパスタが出てきました。



このパスタ絶品です!


見た目どおりの味です(笑)。


チョット感動しました。



普段は前菜とパスタ、もしくはパスタをとばしてセコンドという流れで満腹ですが、


今回はフルでいきました。



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SARAGO ALLA GRIGLIA (黒鯛の一種でアフリカ チヌという魚のグリル)

イタリア人は魚の皮は食べないので皮付きで出てくるのは珍しいです。


皮は食べないので鱗も付いたままグリルしています。



鱗つきの焼き魚を食べるのは初めてです。


日本人にとっては見た目も少し違和感があります。


鱗が付いていると皮がかたく食べにくいです。


味はオリーブオイルがかかっていますが、日本のおいしい焼き魚と同じで大変おいしいです。



フィレンツェで肉食生活だった私にとっては、へたな和食屋へ行くよりも美味しい魚が食べられ、


セコンドまで全て完食しました。




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デザートは木苺をすりつぶしたソースをかけたジェラートです。


美味しのですが、想像していたものよりソースが甘かったのが残念です。


スィーツには結構うるさいです(笑)。



私も今まで多くのイタリア人から ”ミラノで一番美味しいシーフード” というフレーズを何回も聞いて


色々な店に行きましたが、今のところこの リストランテ シャルマン が一番です。



場所も住宅街にあり、落ち着いたロケーションです。


リストランテですが、気取った感じやへんな高級感もありません。


客も上品な人達ばかりで雰囲気もいいです。



帰り際に聞いたのですが、ミシュランの星を取っているようです。


私はあまり興味が無いので今も星付きなのか分かりません・・・



次の出張の際もまた行きたいです。


次回は自分でチョイスして食べてみようと思います。



しばらく リサッカ セイ には行けません(笑)。




次回も私の好きなパスタが食べられるトラットリアを紹介します。


















PITTI SNAP ディスプレイ編


前回アップした PITTI SNAP はブログを始めて以来、最も多くの方にアクセスいただきました。


ありがとうございました。



会場には本当にもっとお洒落な人達がたくさんいます。


昨日もあるファッション誌のスタッフの方にピッティウオモで撮ったスナップを見せていただいたのですが、


私が見たことのないファッショニスタ達がたくさん撮影されていました。


私も少しコメントさせていただきましたので、来月号を楽しみにしていてください。


どこのファッション誌かは、まだ言えません(笑)。




今日は会場内の様々なブランドのディスプレイ画像をお見せしたいと思います。


諸々の事情もあり、どこのブランドのブースかはお伝えできません。


ご了承ください。




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チェックのジャケットにチェックのウェストコートという

際どいコーディネートですが、無地のシャツとネクタイ

で上手くまとめています。


ブラウンとベージュでまとめた来秋冬らしいコーディネート

のディスプレイです。




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ブラウンのグレンプレイドのジャケットにブラウンの

ニットベストを合わせたのはいいのですが、

ネクタイの合わせが?という印象です。


ビームスの店舗でもこの手の合わせをすることがあり、

見つけると注意します。

気をつけないと・・・




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画像では良く分かりませんが、ハウンド トゥースに

グリーンのウインドウペンが入っています。


ニットベストで色をひろったセオリーどおりのコーディネート

ですが上品にまとまっています。



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ベージュにブラウンのウインドウペンのジャケットに

ブラウンのニットベスト、タイはライトグレーのカシミアタイという、

来秋冬のトレンドカラーでまとめたコーディネートです。


上の二つの画像は同じブランドのディスプレイですが、

このブランドのディスプレイはいつもシンプルでありながら

上品なカラーコーディネートで好感が持てます。


日本人にも取り入れやすいコーディネートだと思います。




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スモーキーな後染めのブラウンのコート、ブラウンのチェックに

赤のウインドウペンのジャケット、スモーキーなブラウンのニットベストにカシミアタイ

という全体にくすんだブラウンのトーンでまとめたコーディネート。


こんな感じのトーンも今回のピッティでは多く見かけました。


ブラウンに赤やオレンジのウインドウペンも多く見かけたパターンです。




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ジャケットに比べるとスーツのディスプレイが極端に少ないというのが

今のピッティウオモの実状です。


そんな中でも画像のようなグレンプレイドやハウンドトゥースに

ウインドウペンの入った柄のスーツが少し見受けられました。


ジャケット同様、ニットベストを合わせたディスプレイが多いです。




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このスーツもグレンプレイドに赤のウインドウペンです。


普通のだダークスーツのディスプレイはほとんど見られません。


数年前のピッティウオモでは考えられないことです。




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軽いカーディガンのようなジャケットが多いので、画像のように

トルソーに着せずハンギングしたディスプレイがここ数シーズン

でかなり多くなりました。


これもスモーキーなブラウンのチェックです。




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これも典型的なハンギングディスプレイです。


ブラウンとベージュのグラデーションでまとめたコーディネイトです。




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ハンガーを使っているのにあえて肩を外してハンギングしています。


挿し色の赤系のジャケットがディスプレイされていますが、

やはり今までと違い発色は抑えられています。




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これも上と同じブランドのディスプレイです。


ブラウン、グリーン、ライトグレイ と、来秋冬のトレンドカラーでまとめています。


エルボーパッチも更に増えたという印象です。




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上の3枚の画像は全て同じブランドのディスプレイです。


トルソーやハンギングどころか、ほとんどがこのような

たたみのディスプレイでした。


トレンドカラーを明確に打ち出したディスプレイです。




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キレイな発色の良いベージュとライトグレイのディスプレイです。


キレイな発色のベージュとライトグレイは今期もトレンドでしたが、

イタリアでは根強い人気があります。



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これもキレイなベージュのトーンでまとめたコーディネートです。


このような発色の良いベージュやライトグレーは来秋冬も続きそうです。




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このブランドはブース全体をブラウンとベージュの2色でまとめた

コーディネートで見せていました。


大きいブースなので、非常に目を引きインパクトがありました。


少し誇張した感もありますが、来秋冬のトレンドカラーを明確に打ち出したディスプレイです。




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そして、今回のピッティで私が一番気良かったと思うディスプレイです。


ブース全体がカントリーのイメージで打ち出されていました。


もう少し大きな画像でお見せします。



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ブリティッシュっぽいコーディネートですが、色のトーンやそれぞれの

アイテムのディティールはイタリアらしいこなしになっています。


特に左のグリーンのジャケットのコーディネートは個人的にも好きな

コーディネートです。



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ジャケットコーディネートの提案は依然ノータイが多いですが、

タイをするなら来秋冬はこんなコーディネートをしてみたいですね。





次回のイタリアレポートは、久しぶりに食に関して書こうと思います。












































PITTI SNAP

秋冬のバイイングでイタリアへ行っていたのに、店頭は春夏の商品が続々入荷しています。



来週からは国内の展示会も始まり、秋冬のバイイングも最終段階です。




メンズカジュアルやレディースのバイイングと比べると、メンズクロージングやデザイナもののバイ
イングは1ヶ月以上早いです。


ちょっと早すぎるなというのが正直な印象です。





先日アップしたピッティウォモの記事で数名のスナップをお見せしましたが、



今回は先日のスナップも含め、気になったコーディネートのスナップをお見せします。






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右のベージュに赤のウインドウペンのジャケットが、かなりいい色です。 


タイドアップして適度な色落ちのデニムとコーディネートしていますが,


違和感はありません。 胸ポケットにはポケットチーフも挿しています。


イタリア人はジャケットにデニムを上品にコーディネートするのがうまいです。



中央は上質なネイビーのスーツに赤のロンドンストライプのシャツを合わせ、


タイはネイビーの無地を合わせています。


色柄のはっきりしたシャツをコーディネートするときのお手本のようなコーディネートです。



最近のピッティは、この人のようにエレガントなスーツの着こなしをする人が少なくなりました。





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ベージュとライトグレイの2色でまとめたエレガントなコーディネートです。


偶然だと思いますが、コートとジャケットのトーンが微妙に違うのがいいですね。



コートのポケットに無造作にマフラーを突っ込んでいますが、


イタリア人はこういう小ワザを使うのがうまいです。





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先日アップした画像の全身版です。



これもベージュとライトグレイでまとめたコーディネートです。


薄いベージュのツィードのジャケットにミディアムゲージの


オフホワイトのカシミアタートルを合わせ、ライトグレイのサキソニー


のパンツを合わせています。 スポーティーなコーディネートですが、


アイリッシュリネンの白のポケットチーフを挿しています。


靴はライトブラウンのカーフです。 個人的にはタバコ ぐらいの色目の


スエードを合わせた方がまとまりが良いと思います。



彼はこのスタイルの上にブラウンのカセンティーノのダブルのコート


を着ていました。 もちろん襟にはファーが付いています。


かなりエレガントでした。





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先日アップした画像の拡大版です。



オフホワイトのジャケットをミディアムグレイのパンツとマフラーでまとめた


シンプルで上品な色づかいのコーディネートです。


ジャケットはシルバーのメタルボタンが付いたダブルブレストです。



先日のブログで、”ブラウンのコート” とコメントしましたが裏地の色でした。


私の勘違いです。すみません。



でも、ブラウンのコートであればさらにお洒落だと思います。







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左の人は、私が毎回ピッティで着こなしを注目している一人です。



ネイビーのジャケットに適度な色落ちのデニムを合わせ、


腰にバブアーのようなアウターを巻いています。


正面からの画像をお見せできないのが残念です。



彼はいつもネイビーかブルーを使ったシンプルなカラーコーディネート


ですが、なぜか地味には見えずいつも存在感があります。



10年くらい前から彼を見ていますが、自分のスタイルをしっかり持っていながら


時代性にあった着こなしをしているのが、私が注目している理由です。



”普通のモノを普通に着てお洒落に見える” これが一番難しいです。





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ジャージのダブルブレストのブレザーにクレリックのシャツをノータイで合わせ、


胸には白いコットンのポケットチーフを挿しています。


パンツはホワイトジーンズに見えますが、ブルーのデニムを極限までブリーチした


デニムを合わせています。 日本ではクレリックのブームは数年前がピークでしたが、


イタリア人のこのくらいの年齢の人がクレリックを合わせているのは新鮮です。


ファイブポケットと合わせているのもクラシック過ぎず好感が持てます。





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かなり薄手のニットジャケットにベージュのカーディガンを合わせ、


シャツは淡いブルーのシャツを合わせています。


パンツはベージュのファイブポケットをあわせていますが、


トップスとのカラーグラデーションが絶妙です。



このブラウンとベージュのコーディネートは今回のピッティ


で多く見かけたコーディネートです。



次の秋冬はこんな色づかいが多くなりそうです。



因みにこのニットジャケット、エルボーパッチが付いています。


かなり良かったです。 多分バイイングします(笑)。





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ブラウンチェックのダブルブレストのジャケットに、


ジャケットより少し濃いトーンのニットを合わせています。


パンツはホワイトではなく、薄いベージュのコットンパンツです。


上の画像と同じく、ブラウンとベージュでまとめたコーディネートです。



昨年の1月のピッティに比べるとホワイトパンツを履いている人がかなり減りました。


次の秋冬はベージュ系のパンツが主流になりそうです。





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上のニットジャケットと同じ人です。



バルキーなブラウンの襟付きニットにベージュのニットを


インナーに合わせています。 パンツは生成りに見えますが、


ベージュをブリーチしたファイブポケットです。


これもブラウンとベージュのコーディネートです。



デニムやカラーデニムをブリーチした加工のファイブポケット


も多く目にしました。 この春夏から店頭でも少し見かけるように


なるかもしれません。





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先日アップした画像が少しボケていたので再度アップします。



この大きいグリーンのギンガムチェックジャケット、かなりいいですね。


個人的にも欲しいです(笑)。



シンプルにホワイトシャツとネイビーのニットベストで合わせているので、


ジャケットの色柄の良さが引き立っています。


パンツも微妙なカーキのコットンパンツで、グリーン系のグラデーション


でまとめています。



こんな色目のグリーンも次の秋冬は多くなりそうです。





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上の写真と同じく、先日アップした画像が少しボケていたので再度アップします。



少しスモーキーなベージュの一枚仕立ての軽いジャケットに


かなり薄いライトグレイのフランネルのパンツを合わせています。


少し淡いネイビーのニットベストを合わせ、ベージュのスエードブーツ


を合わせています。 この人もニットベストを合わせています。



おそらく60歳後半くらいの年齢だと思いますが、色づかいが若々しいです。


若い人達が取り入れても良いカラーコーディネートだと思います。




バイイングや商談、リサーチの合間に写真を撮っているので、ほんの一部の人達しか紹介できませんが、


ご参考にしていただければと思います。




ピッティに行くとまだまだ写真に収めたい人達がたくさんいます。


写真を撮られるのを嫌がる人もいますので、個人でスナップを撮るのはなかなか難しいです。




これから各ファッション誌でピッティのスナップが掲載されると思いますが、


その中でもっと多くのお洒落な人達が紹介されると思います。




各誌で視点が少し違うと思いますので、その中から気に入ったコーディネートを見つけ、


コーディネートの参考にしてみるのも良いと思います。





次回もイタリアレポートが続きます。



























































PITTI UOMO の取材

先日バイイングに行ってきたフィレンツェで開かれる展示会 PTTI UOMO は、


バイヤーだけでなく、各国のファッションジャーナリストも注目する展示会です。




日本からもファッション誌の編集スタッフの皆さんが毎回熱心に取材を行っています。




そんな日本のファッション誌のスタッフの皆さんの仕事ぶりを日頃取材される側の私が紹介したいと思います。






LEON 編集部の皆さんです。




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なぜか全員ベージュのコートを着ています。


事前に打ち合わせをしたのでしょうか、


そうだとしたら、かなり気合が入ってますね。




LEON編集部の皆さんは、メイン会場の正面にカメラマンと一緒に


スナップ写真を撮るために陣取っています。




そのエリアは、なかなか他誌が入り込めない雰囲気を醸し出しています(笑)。


6月は炎天下、1月は寒さの中、一日中ひたすらスナップを撮り続ける


カメラマンの木村さんと、被写体を探す編集部の皆さんの仕事振りには頭が下がります。




読者の皆さんが普段LEONの紙面でご覧になるスナップや、人気の季刊誌


”SNAP LEON” もこのこの徹底したスナップ撮影によるものです。




LEON編集部のスタッフの皆さんは ”チョイワル” とは思えない真面目で仕事熱心な人達です(笑)。








MEN‘S CLUB の編集部の皆さんです。




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メンズクラブの取材は非常にフットワークが軽いです。




今回も会場内のブースの取材や、外国人だけでなく、


日本人バイヤーのスナップも毎日撮影していました。




スナップは紙面だけでなく、随時MEN‘S CLUBのホームページ


http://www.mensclub.jp/fashion/snap
で公開されているので、


私も頻繁にチェックしています。




あるブランドのブースで偶然一緒になって、たまたま私が注目していた


そのブランドのあるモデルにメンズクラブも注目していて、


その場でコラボ企画をやろうという話になりました。




実現するかどうかはまだ分かりませんが、私としても非常に興味のある企画です。




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編集部の西川さんは、なぜか4つもバッグを抱えて取材しています。


MEN‘S CLUB は結構体育会系です(笑)。




ひとつ気になるのが、編集長の戸賀さんがいないことです。


編集部の皆さんがフィレンツェで頑張っているときに戸賀さんが何をしていたかは、


こちらをご覧ください。http://ameblo.jp/togablo/day-20110113.html


日本で楽しそうにしています(笑)。





MEN’S EX の松尾編集長と平澤さんです




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MEN’S EX は少数精鋭部隊ですが、松尾編集長自ら精力的に会場内のブースを


チェックしていました。




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松尾編集長のピッティの傾向はツィッターで公開されているので、


ご興味のある方は、こちらをご覧ください。http://togetter.com/li/90430




女性編集部員の平澤さんと女性カメラマンの岡田さんの行動力は目を見張るモノがあります。


MEN’S EX らしく、スナップだけではなく、ブランドの背景やものづくりに至るまで、


綿密なな取材を行っていました。




私も数ブランド紹介して、最終日は午後まで一緒にブース周りをしましたが、


女性二人で良くここまでやるなと感心しました。




女性編集者と女性カメラマンというのはイタリアでは正解かも知れませんね。


イタリアの男性はとにかく女性が大好きなので、男性編集者の取材よりも確実に


対応が良いはずです(笑)。






各誌で紹介されるスナップやブランドや傾向などは、それぞれ独自の目線で編集され、


読者の皆さんに紹介されると思います。




早いものは来月発売号から速報として報告されるようです。




諸々の事情があり、バイヤー目線としての傾向を今の時点で皆様にお伝えすることができませんが、




ひとつだけお伝えします。




”イタリアらしいカラフルなカラーはかなり少なくなり、落ち着いた色目が多くなります”




色々お伝えしたいことはあるのですが、今はこれしか言えません。




まずは、各ファッション誌の速報をご覧ください。






次回もイタリアレポートが続きます。







































ASPESI


先週の土曜日にイタリアから帰国しました。


今回の出張からJALのミラノ便が無くなったのでロンドンで乗り継ぎでした。


日本からのイタリア直行便がなくなり、本当に不便になりました。




出張最終日は ASPESI のショールームでオーダーです。


アスペジは毎回最終日のアポイントです。


なぜかというと・・・ サンプルが揃うのが遅いからです(笑)。




午前中からオーダーを始め、リナーテ空港からのロンドン便のチェックインに間に合うギリギリまで

集中してオーダーしました。



アスペジのショールームは、ミラノの中心地 コルソ ベネチア通りのビルの上階にあります。


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こんなに余裕のスペースです。

画像の右側にも同じ広さのスペースがあります。

私の知る限りでは、中心地の一等地にある

ショールームでは最大の広さです。



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ショールームからの眺めはこんな感じです。

スピーガ通りの入り口が見えます。

窓が大きいので中心地にありながら開放感

のあるショールームです。



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ナイロン系のサンプルを中心にかなりの

モデル数があります。



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2011年秋冬用にピックアップしたサンプルです。

諸事情により詳細はお見せできません(笑)。


定番から新しいモデルまで例年より多くのモデルをオーダーしました。


かなり充実したラインナップになります。


ご期待ください!



ランチは時間が無かったので、ショールーム

で軽食を用意してもらいました。


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イタリアのショールームはランチに行く時間が

無いと、画像のような軽食を用意してくれると

ころが多いです。


ケータリングの場合もありますが、キッチンが

あるところはパスタが出てくることもあります。


当然イタリアですから、まずいものが出てくる

ことはほとんどありません(笑)。


おいしいワインが出てくることも多々あります(笑)。



アスペジのショールームには、私が以前から

お洒落だと思っているスタッフがいます。


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アスペジのショールームの責任者 ルチアーノ ミラー二 さんです。


レッドとグリーンのタータンチェックのジャケット

にグリーンの前ボタンのニットベストを合わせ、

ボタンを中二つだけとめて着ています。


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パンツは色落ちしたデニムのファイブポケット

を合わせたスポーティーなコーディネートですが、

胸ポケットには白チーフを挿しています。


このミラーニさん、いつも軽い仕立てのジャケットに

パンツは細身のデニムかチノパンというスタイルです。


いつも同じようなスタイルですが、自分のキャラクター

を理解したうえで着こなしているのと、わざとらしくない

程度のちょっとしたテクニックを入れて着こなしているので、

とてもお洒落に見えます。


彼くらいの年齢になると、気合を入れて隙のない着こなしをしている人よりも、

チョット抜け感のある着こなしをしている方がお洒落に見える場合があります。


いわゆる ”自分のスタイルを持っている” ということですね。



因みにミラー二さんの着ているジャケット、柄がキレイだったので 「アスペジのジャケットですか?」

と聞いたところ、「ボリオリだ!」 と正直に答えました(笑)。



次回もイタリアレポートの予定です。




















ミラノのショールーム

ミラノに来て毎日ショールームを回ってミーティングをしたり、オーダーをしたりと忙しい毎日
でなかなか更新できず、すみません。

来秋冬の傾向ははっきり見えてきたのですが、諸々の事情があり今の段階で皆さんに詳細を
お伝えする事ができません。

その代わりという事ではないですが、普段皆さんがなかなか見る事のない、
日本で人気のあるブランドのショールームの写真を撮ってきましたのでお見せします。


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上の画像はボリオリのショールームです。
ミラノの中心から車で15分くらいの場所にありますが、元はクルマのディーラーのショールーム
だったのでかなり広いスペースのショールームです。
以前は壁全面がグリーンだったのですが、ブルーに塗り替えてありました。
インテリアにもこだわっていて、ボリオリのイメージがうまく表現されています。

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上の画像はラルディーニのショールームです。
ミラノの中心の一等地のスピーガ通りにあります。
エントランスにはイメージディスプレイをスペースを贅沢に使って見せています。
ベージュの木を使った壁にイエローのカーペットが製品同様にセンスの良さを感じさせる
ショールームです。

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ラルディーニと同じスピーガ通りにあるイザイアのショールームです。
ピッティでは真っ赤な壁のブースがひときわ目立っていますが、
ミラノのショールームはシンプルな内装ですが、最近のイザイアは他のブランドにない
独特の色や柄づかいのスーツやジャケットがディスプレイされているので、それだけで
イザイアの存在感をアピールしているショールームです。

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上の画像はベルベストのショールームです。
ミラノの中心の一等地、サンタンドレア通りにあります。
ベルベストのショールームはシンプルでありながらエレガントさを感じさせる
クラシックな内装のショールームです。
商談が広い個室で行われるため、リラックスして仕事ができます。
個人的にはスタッフも含めて一番好きなショールームです。

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上の画像はPT-01のショールームです。
スパルタコ通りというショールームの多いエリアにあります。
ここはPT-01だけでなく、他のブランドも扱っているショールームですが、
勢いのあるPT-01が半分以上のスペースを使っています。
PT-01のほぼ全モデルが色や柄ごとに並べられていて圧巻のディスプレイです。
PT-01 ファンが見たら欲しいモデルやたくさんあり、たまらないと思います( 笑)。

ショールームの写真など興味のない方も多いと思いますが、私たちはいつもこういう所で
バイイングを行っています。

私たちバイヤーにとってはショールームもブランドのアイデンティティーやイメージを感じる
重要な空間です。

読者の皆さんにもそれを感じていただきたいと思い、仕事の合間に写真を撮ってきました。

そして、今回も良いバイイングができました。

あと二日バイイングの仕事が続きます。

もう一時なので風呂につかって寝ます。

おやすみなさい。

ミラノのショップディスプレイ


昨日ミラノのセレクトショップを半日かけてリサーチしました。

ほとんどのショップがセールだったので、ウインドウディスプレイもセール用のディスプレイ
が多かったのですが、セールをやっていないショップを中心にウインドウディスプレイの写真を撮ってきました。

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ミラノのサンタンドレア通りにあるドリアーニのディスプレイです。
一番上はライトグレイのジャケットを中心にニットもライトグレイでまとめたディスプレイです。
襟を立てたジャケットの上襟の裏がブラウンでニットのエルボーパッチもブラウンです。

真中はネイビージャケットに綺麗なカラーのカシミアニットを合わせ、
更に肩にカシミアニットをかけています。
微妙なニットの色づかいがうまいです。

一番下は普通のベージュのチェスターコートに見えますが、素材がカシミアニットでできています。
マフラーもカシミアのニットです。
画像では分かりづらいですが、かなりリッチな雰囲気のコートです。

ドリアーニのディスプレイは、ミラノのクラシックなセレクトショップでは
最もセンスの良いディスプレイです。

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上の画像は、モンテナポレオーネ通りから少し入ったジェズ通りにある
ティンカーティー のディスプレイです。
ライトグレイのジャケットにミディアムグレイのニット素材のシャツを合わせ、
肩にパープルのカシミアニットをかけています。
ミラノではジャケットの肩にニットをかけたディスプレイをよく見ます。

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ティンカーティーの近くにあるキートンのショップのディスプレイです。
キャメルのカシミアのチェスターコートにデニムのファイブポケットを合わせていますが、
数年前のキートンでは考えられないコーディネートです。

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日本のファッション誌で最も多く紹介されている アルバザール のディスプレイです。
アルバザールは、チェックのダブルブレスのジャケットを打ち出しているそうです。
グレンプレイドのオーバーペーンのライトブルーの色をひろったカシミアのネクタイを合わせています。
セオリーどおりのコーディネートですが、ジャケットがダブルなのでかなり派手な印象です。

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フィレンツェのディスプレイでも紹介した サルトリアロッシ のミラノ店のディスプレイです。
ブラウンのチェックジャケットにシンプルにホワイトシャツを合わせ、
ブラウンのカシミアタイを合わせています。
ミラノのショップもフィレンツェと同様にディスプレイがしっかり作り込まれています。


一部のショップしか紹介できませんが、ミラノはフィレンツェに比べると競合店も多いので、
ショップディスプレイも気合の入っているショップが多いです。

真剣にディスプレイに見入っている人も非常に多いので、ディスプレイには相当気をつかっている
ショップが多いです。

私も20年近くミラノのショップディスプレイを見ているので、
ビームスのディスプレイも結構ダメだししています(笑)。

特に毎日見ているビームスFのディスプレイには厳しいです(笑)。

明日から本格的にミラノでの仕事が始まります。

またレポートします。

ミラノのモンクレールショップ


昨日ミラノに来ました。

今日は午前中商談があり、その後ミラノのショップをリサーチしました。

ミラノは今日からセールが始まり、どのショップも盛り上がっています。

在庫はどのショップも豊富にあり、この時期にミラノにいれば選び放題という感じです。

私が見ても「こんなものがまだ残っているんだ」というものが結構あります。

そんなセールで盛り上がっているミラノでセールもやっていないのに入場制限をしている

ショップがあります。

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ミラノのモンクレールショップです。

並ぶのが嫌いなイタリア人が並んでも買いたいブランドがモンクレールです。

イタリアでは昨年くらいからモンクレールブームが始まり、まさに今がピークのようです。

イタリア人が入場制限で並んで待つという光景はほとんど見た事がありません。

それだけ絶大な人気があるという事ですね。

今日はたくさんショップディスプレイの写真を撮りました。

明日の仕事にそなえて早く寝ないといけないので、時間のある時にアップします。



フィレンツェ ピッティウオモ 3

展示会場にずっといると、街に出てリサーチをする時間もなかなかありません。

展示会が終わった後に少し時間ができたので、セレクトショップを何軒かリサーチしました。

フィレンツェは小さな街なので、セレクトショップといっても数件しかありません。

今日はディスプレイ写真を撮ってきました。

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タイ ユア タイ のディスプレイです。
ディスプレイスペースが限られているので仕方ないですが、
個人的には、いいお店なのでもう少しディスプレイをしっかりつくり込んで欲しいなという印象です。

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サルトリア ロッシ という昨年オープンしたショップです。
ミラノにもショップがあります。
ここのディスプレイはクラシックなスーツやジャケットをしっかり見せるために、
コーディネートも含めしっかりとディスプレイが作りこまれています。
今回はライトグレーでまとめたディスプレイでした。
何となく ビームスF のディスプレイに似ています。

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数年前にオープンした ミロルド というセレクトショップです。
今フィレンツェで最も人気のあるセレクトショップです。
ボリオリ、PT-01、ロダ、サントーニ など、日本でも人気のあるブランドを多くセレクトしています。
ここのディスプレイは画像のように洋服をアートのように見せるディスプレイです。
洋服の形が見えないので賛否はありますが、個人的に色づかいや柄づかいがうまくて好きです。

ミラノはたくさんセレクトショップがあるのでまたレポートします。

この日の夕食は、毎回必ず行く トラットリア カミッロ でした。

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この時期はファッション業界の人達も多く見かけます。
タイ ユア タイ のシモーネやサルトリアリストのカメラマンのスコット シューマンも来ていました。

エビのカレー味のリゾットがおいしいです。

フィレンツェ ピッティウオモ 2

昨日のフィレンツェは快晴で暖かく気持ちのいい一日でした。

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イタリア人は太陽が好きなので、冬でも陽がさせばご覧のとおり、
色々な場所に集まってたわいもない話で盛り上がります(笑)。

昨日も10時から18時までずっと会場でブースを回っていました。
昼食以外の休憩は無く、真面目に仕事をしています(笑)。

商談やミーティングのあい間に何人かスナップを撮りましたのでお見せします。

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大きなグリーンのギンガムチェックのジャケットにネイビーのベストを着て、
パンツはベージュのコットンパンツです。
色目がよくわかりませんが、かなりキレイなグリーンのギンガムチェックなので、
ネイビーのニットベストとホワイトシャツが良く合ってます。
この人のように、ベージュのパンツを履く人がかなり増えています。
ホワイトパンツを履いている人がかなり少なくなっています。

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そして読者の皆さんも良くご存知のこの方です。
彼のスタイルはここ数年ほとんど変わっていません。
一目で彼と分かるスタイルですね。

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この初老の方は、あるスーツブランドの生地の企画をしている方です。
少しヨレッとした着こなしですが、微妙なベージュのジャケットをライトグレーのフランネルの
パンツとあわせ、靴もベージュのブーツでコーディネートしています。
先ほどのグリーンのギンガムチェックのジャケットの人と同じく、
前ボタンのニットベストを着ています。
おそらく60歳後半くらいの方ですが、ピッティにはこのくらいの年代のオシャレな人達が結構います。

先ほどのグリーンのギンガムチェックのジャケットの人もそうでしたが、
以前ブログでコメントしたとおり、前ボタンのニットベストをジャケットに合わせている人が多いです。
次の秋冬も変わらないので、もしセールで残っていたら買っておいてもいいかもしれません(笑)。

昨晩はある日本の会社の会食でフォーシーズンズホテルで豪華な夕食会でした。

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皆さんもおそらくご存知のビームスで扱っている有名なイタリアのブランドのオーナーも多く来ていました。

おいしかったですが、トスカーナ料理は重いので完食できませんでした。

今日も10時スタートで18時まで展示会場で商談やミーティングです。

まだ見ていないブースもあるので、今日もハードな一日になりそうです。