「匠・千人」への挑戦 秋元 久雄 | 茗荷谷美容室、オーナーのブログ

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備忘録。

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「匠・千人」への挑戦を読んで。

「大工を育てる」

建設業界では絶対に不可能と言われる
経営方針で、破竹の快進撃を続ける
平成建設。

言葉の端々から、

若者への、
大工への、
そして日本社会への愛を感じました。

素晴らしい経営者様だと素直に感動しました。



・まず行動

「世に生を得るは事を為すにあり」
の精神で、何事にも熟慮断行。

やりたいと思った時に行動しない事は
必ず悔いになる。

思っているだけで行動しないのは
口舌の徒。

そして何より行動に移す事が好き。
アイデアを行動に移すのが大好き。
「これをやったらひとは喜ぶだろうな」


・人と同じ事はしない

「本当にそのやり方でいいのか」
「もっといいやり方があるのではないか」
自分の頭に問いかけ、考える。


・仕事とは

仕事が身になるかどうかは
手抜きしないで真剣に
とことんやったかどうか。

寿命の長いプロになれ
大工は頭と口で80歳90歳になっても働ける。

そして著者のこの言葉には感動した。

「大工ってのは頭が良くなきゃ出来ない。
歴史や文化と行った教養はもちろん、
技術力、指導力、美意識、完成に一流のものが求められるんだ。
一生を懸けるに値する仕事だ。」

「大工よ。先人の技を継承しよう。
現在の技術や道具と融合して
新しい技術を開発しよう。
そして誇りを取り戻そう。」

「仕事にやりがいを感じて、
お客様や地域から喜ばれる仕事をして欲しい。」

大工という仕事を選んだ人間、そして大工という仕事への
深い愛情を垣間みました。


・経営者として


経営もやはり行動力。
経営は苦労ではなく、行動。
成功したらまた次の成功に向けて行動する。

そして根底にあるのはこの二つの言葉。


「金を残して死ぬものは下
仕事を残して死ぬものは中
人を残して死ぬものは上」

「道徳を忘れた経済は罪悪。
経済を忘れた道徳は寝言。」二宮尊徳


著者はこう言います。

労働の成果を傍受する順番
まず社会とお客様
次いで社員
最後に経営者、株主とあるべき。

しかし今の世の中は、

株主、経営者、
社員、
お客様、社会となってしまっている。


一握りの金持ちと圧倒的多数の貧乏人
で構成される社会は異常であると。


確かに二宮金次郎の銅像は
ある時を境に全国の学校から撤去されている。

勤倹思想が成果主義に
淘汰されてしまったのだろうか。


著者は一途にこう語ります。

人間は一生学ぶ事が出来る。
学校だけが学校ではないのです。
会社も学校です。

学ぶ事で人は成長していきます。
そういう人の集まる会社が
のびていくんです。

そして、人を育てるにあたって、
地位や名誉なんて
ちっぽけなもののために経営者に
なってはいけない。

お客様に喜んでもらい、
社会に貢献するために経営者になるんだ。

現に著者は、

金は目的を持って蓄え有効に使うといい、
そして人を育てる、人を残すための
環境整備に力を注いでいます。


四半期ごとの売上げや利益を追求するのではなく、
10年、20年先を見据えて
今年は何をやるか、来年は何をやるか。

そして、今の時代、
70、80、90歳でも働ける。

だから若い時にはできない仕事、
年を取った方が活躍できる仕事を作る。
人が長く働ける仕組み、環境を作る。

それが社会のためと語っています。

会社は社会のためになるかならないかが一番大事。
「国民は質素に。社会は豊かに。」土光敏夫 

そして著者の目標は
社員満足日本一。
満足の中身は「やりがい」であると。

そしてこんな言葉で締めくくられています。

中小企業の財産は人材です。
大企業と規模で争う気はさらさらありません。
僕は大企業が真似の出来ない分野で勝ちたい。

僕は夢を語りません。
期日のある目標を語ります。

若者の成長を見るのが生き甲斐です。

著者と私淑して感じるのは、
現代の吉田松陰のごとしであると感じました。

社会への愛、大工への愛、若者への愛。

素晴らしい経営者様の、
素晴らしい言葉に触れる事ができて、
幸せな時間でした。


・明日から実行できる事

・スタッフが70歳80歳90歳になっても働ける
環境整備に着手する。

・僕自身、店長の査定を従業員に行わせる。
年二回アンケート方式で、会社の健全を保つ。

・社員のやりがいを引き出す仕組みを作る。
ボトムアップ型のミーティングを実施する。