USPに踊らされすぎ。 | 茗荷谷美容室、オーナーのブログ

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茗荷谷でナンバーワンから始まり、文京区でナンバーワン、東京でナンバーワン、日本でナンバーワンの美容室を目指して!!

僕たちはていねいであること、安心であることに徹底的にこだわります。

東京 文京区 茗荷谷 本郷三丁目 美容院
ビューティズム


僕の家の近所に、
普通のそば屋があります。


それはもう、
絵に描いたような、
普通のそば屋。


家族経営なんでしょうか。


いつも中年のご夫婦と、
その他何名かで
切り盛りしています。



接客は普通、、、




値段も普通、、、




味ももちろん、、、
普通。



よくある普通のおそば屋さん。
しかし、満席とは言いませんが
いつもお客様がいます。




1年ほど前のことです。



そのそば屋の近所に、、、
そば屋がオープンしました。



それもなんと相手は、
大手立ち食いそばのチェーン店、
「ゆで太郎」


とにかく安い。早い。
味だってそんなに不味くない。



僕自身、


どちらのお店も行きましたが、
そんなに味の差を感じない、、、
それが率直な感想。



普通のおそば屋さんの受難は
まだまだ続きました。



立て続けに今度は、
手打ちが売りの高級そば屋が
さらに近所にオープン。



てんぷら蕎麦なんぞ
食べようもんなら
3000円は超えるような、


突如現れた高級店。


味は抜群に美味い。


そしてさすがは手打ちそば。

南部鉄器に入って運ばれる、
とろみの強い蕎麦湯の風味は
もう最高!!




そんなこんなで瞬く間に
そば屋激戦区へと変貌した
一年前から、早もう一年。


普通のそば屋は
どうなってしまったのか??
潰れてしまったのか??








さて。



「ブルーオーシャン」
「USP」
「ニッチ戦略」




そんな言葉も飛び交う
最近の美容業界。
時代も変わったものですね。



ラーメン屋が10軒以上も
軒を連ねるラーメン横丁。

もしあなたが新しくラーメン屋を
出店するとして。

普通のラーメン屋で勝負しますか?」



そんなことをおっしゃる
コンサルの方もいます。



最近では人生相談とカットで
2時間2万円、、、
なんて美容室もあるそうです。


もちろんイノベーションという言葉、
否定しませんが、
僕が思うことを。




利益の為に
「奇をてらう」
だけの方が多い気がします。



何よりもまず根底に、

「顧客の為に真摯である」

と言う大前提を忘れてないだろうか?



ニッチも、USPも、
顧客への並々ならない愛情が
あってこそ生まれる。


ブルーオーシャンは
血みどろのレッドオーシャンを
越えた先にきっとある。


初めからブルーオーシャンを
探してみんなと違う方へ
舵をとるのは僕は好きではない。


チープなニッチは
ニッチでしかない。
継続性に欠陥がある。

つまり、

顧客が飽きる。
さらに教育が確立せず、
次の世代に続かない。


長い目で見て
瞬発的に新規は集まるが、


そこに真摯な想いがなければ、
顧客は離れていく。

(突然スポットが当たる若手お笑い芸人
がいい例だと思っています)




最近、そばを食べました。


あの、うちの近所の、
普通のそば屋です。


今も変わらず、
元気に営業しています。
むしろ繁盛しています。


味は普通。
値段も普通。
接客も普通。


しかし、なぜ??


色んな要因はあるとは思います。


最大の要因は、
真摯に仕事に取り組んでいる。


多分そこなんじゃないかなと。



ゆで太郎に行くと、

チェーン店だし安いのは当たり前。

そう思い、


こだわりの手打ち蕎麦に行くと、

こだわりはわかるけど、
原価いくらだよこれ??
ちょっと持っていきすぎでしょ、、、

そう思いますが、


あの、普通のそば屋に行くと、
この料金で、よく頑張ってるな。。。

なぜかそう思います。


奥の厨房で、
一生懸命働くご夫婦を見ると、
そう感じてしまうんだと思います。





「ラーメン屋が10軒以上も
軒を連ねるラーメン横丁。

もしあなたが新しくラーメン屋を
出店するとして。

普通のラーメン屋で勝負しますか?」



人それぞれ、
色んな答えがあると思います。
僕だったらこう答えます。

(そもそもそんなとこに出店しない
って答えは置いておいて、、、)



ラーメン横丁に期待を込めて来る
方々の為、

真心込めて、真剣に美味いラーメンを
作ろうと思います。

まずは普通じゃないくらい真剣に
やってみます。


イノベーションは
その先にあると思いますから。



ドラッカーの教えで、
最も大切なことは、
「まず真摯であれ」


ということなんだと思います。
まだ見ぬ顧客の潜在欲求を満たすのは

いつだって真摯に仕事に
取り組んできたものだけだから。




あなたがしようとしていることは、
利益の為に奇をてらうことですか?


真摯に顧客や市場と向き合った先に
あったものですか?


そう自問自答するようにしています。