寿司屋も大変ですよねー。 | 茗荷谷美容室、オーナーのブログ

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最近、
ふっとお寿司を食べながら
思ったこと。


「米の上に切った魚」


これが寿司。。。


もし、寿司ってものを
全く知らなかったとしたら、
笑っちゃうくらい簡単な料理。



しかし。



長年修行した職人が

絶妙な米の量、
絶妙な温度、
絶妙なわさびの量、
絶妙な切っつけ、
絶妙な魚の大きさ、

その全てを完璧な握り加減で
ふんわりと握ることにより、

全てが一体となり、
口の中でぱらっとほぐれ、

全てが調和した、
感動の味になる。


魚とご飯が、
ここまで美しく素晴らしい
料理になる。


やはり寿司職人はすごい!!



多分そう思って
目指す人も多いのかな。



でも、それも大事ですが
そもそもな話、


酢飯の作り方、
それ以前に炊き方、
それ以前にお米のとぎ方。

魚の切り方、
それ以前に魚の目利き、
それ以前に魚河岸での人付き合い。

卵の焼き方
穴子の煮方
コハダの締め方

包丁の研ぎ方
まな板の洗い方
お店のお掃除

などなど、根本的にもっと
大事なことはたくさんあります。


酢飯に魚乗せてキュッと握るのは
あくまで最後の最後の一工程。



いろんなものが積み重なった
結果なんですよね。



さらに言ってしまえば、


良い魚をより安く仕入れて、
より高い金額で寿司として出して、
お客さんに納得してもらうこと。


やはり商売ですから。


そしてそのためには
味や店のクリンネスだけではなく、


雰囲気、職人の手際、人柄なども
大切な付加価値。


さらにさらに、


テレビや雑誌、看板や広告、
口コミ、食べログなどなど、
お客さんに来てもらう工夫。


今は寿司屋も多いですから、
お客様が来ないと潰れます。



さらにさらにさらに。


広告するにも特徴がないと
見向きもされません。


北海道から直送してみたり、
銀座で10年修行してみたり、
赤酢を使って酢飯を切ったり、


一生懸命他店との
差別化を図るような
経営戦略は必須でしょう。


周辺のお店を調査したり、
客層を調べたり、
価格帯を調査したり。 


(そこまで自分でやる人
はいないか、、、)



いやいやそこまでしなくても、、、
そう思うかもしれませんが、


もし、そこまでするお店が、
目の前にできたら
どうするおつもりでしょう?


なんだかそう考えてみると、
寿司の世界も大変そうだなーなんて。




でもこれ、どことなーく
美容師に似てますよね。




寿司を握るのがめっちゃ得意
という職人と、

それに加えて経営戦略、
市場調査もできる職人。

どっちが大きい収入を
得るのでしょう。

当たり前に後者ですよね。
きっと。




最近は美容師のフリーランスが
増えて来ていますね。



僕には肉体労働に逆戻りの
衰退産業化の促進に映るのですが。



否定するつもりではない前提で、


おちょこになみなみお酒が入って
一喜一憂しててもどうでしょう。


かたや組織という形で
ジョッキになみなみ注ごうと
必死で戦っている人もいます。

求人という
レッドオーシャンに飛び込み、

血みどろの中での
後進育成にリスクがあることは
百も承知。


でもいつだっていい寿司職人には
いいお弟子さんがいるもんですよね。
それもたくさん。




美容師は職人でしょうか。
僕はやはり職人で
あるべきだと思います。

しかしそれと同時に、

誇り高い、
知識労働者であるべきだと
思っています。

ヴィダルサスーンが
そうであったように。