今回は『プラスチックが食べ物や飲み物に溶け出すもの』を紹介します。
以前もこのテーマで記事を書いたことがあったけど、自分の確認のためにも整理してまとめ直してみました。よかったら参考になさってください!
ラップ
塩素系(ポリ塩化ビニリデン・ポリ塩化ビニル)のラップに含まれている安定剤や柔軟剤といった添加剤が、ラップと密着している食品に溶け出します。
特に、肉・魚・揚げ物など「油性の高いもの」は添加剤が溶け出すリスクが高いので注意!
レンジで加熱することで、さらに溶け出してしまいます…
食品をレンチンするときは、深めの耐熱容器を使うなどして食品がラップに直接触れないようにかぶせるのが良き(上の写真↑のような使い方はNG)
もしラップを使うなら、ポリエチレン製の無添加ラップが断然おすすめで、安定剤や柔軟剤などの添加剤が不使用です。
こちらは関西スーパーで買いました。
ただし、無添加ラップも油分の多い食品を直接包んでのレンジ調理は推奨されていません(パッケージにも記載あり)。
個人的にはゴミを出したくないので、普段はさらし・皿んラップ・ガラスの耐熱容器・スタッシャーなどを利用していますが
災害などの非常用として、無添加ラップをいくつか備えています。災害時にラップはなにかと重宝するので。
▼ 無添加ラップはこちらのポリラップが有名。一部の百均やスーパーでも取り扱っています。
缶詰
なので、なるべく瓶詰めのものを選んだり、トマト缶ならBPAフリーのものが安心です。
▼ 創健社の有機トマト缶はBPAフリーでクエン酸も不使用でオススメです↓
食料備蓄といえば缶詰ですが、わが家は鯖缶などの缶詰は最小限にして(夫用)なるべく瓶詰めのものを選んでいます。
缶入り飲料
缶詰と同様、アルミ缶やスチール缶の内側にも飲料が直接金属に触れないようプラスチックのコーティングが施されています。
温かい缶コーヒーやスープなど長いこと保温されているため、塗装が飲みものに溶け出すリスクが高い…
お茶は水筒やマイボトルに入れて家から持参するか、カフェなどお店で飲むのが良さそうです。
紙コップ
使い捨て紙コップに温かいコーヒーやお茶を淹れると、内側に防災加工されているプラスチックのコーティング剤が飲料に溶け出します。
くわしくはこちらの過去記事で紹介しているので、よかったらご覧ください↓
マイタンブラーを使ったり、カフェで店内利用の際はマグカップで提供してもらうのが◎
ちなみにスタバやタリーズは、デフォルトがペーパーカップでの提供なので、注文時に「マグカップでお願いします」と店員さんに伝えるとマグに入れてもらえますよ。ゴミも減らせます!
ティーバッグ
ティーバッグ・出汁パック・コーヒーのペーパーフィルターなどは〈紙製〉に見えても、実はポリプロピレンなどの化繊(プラスチック)が含まれているものが大半で、お湯を注ぐとマイクロプラスチックとなって飲料や食品に溶け出します。
マイクロプラを放出しないお茶の淹れ方や紙製だけのティーバッグを使っているメーカーの話はこちらの過去記事で紹介しています。よかったらご覧ください↓
先日、セリアで 日本製でコットン100%のお茶パックを発見しました!
使い捨てゆえゴミは出てしまうので決してエコではないですが、原材料がコットンのみのプラスチックフリーなので安心!備蓄用に2つだけ買ってみました。
▼ なんと楽天にもありました↓
プラスチック製容器の調味料
食用油・トマトケチャップ・ドレッシング・マヨネーズなどプラスチック製の容器に入っている調味料(油分が多い or 酸度が高いもの)は、容器と接触し続けることで、中身に化学物質が溶け出す危険性があります。
わが家の油と酢っぱい系調味料のラインナップ↓
油や酸度が高いお酢などは瓶の容器に入っているもの、マヨネーズやドレッシングはその都度手作りするのが◎ ちなみに紙パックも内側にコーティングが施されているので、とくに〈紙パックの油〉は塗装が溶け出しやすいのでは。。
プラスチックの弱点
プラスチックは、熱・油・酸に弱い。
耐熱温度以下の使用ならプラスチック自体は溶け出さないけれど、プラ製品を加工する際に添加される化学物質(添加剤)が、熱・油・酸にさらされていると、中身に溶け出すことがあります。
プラスチック(の添加剤)は紫外線にも弱いので、例えばペットボトル飲料を車内に放置してガンガン直射日光に当たっていたものを飲むとかはやめたほうが良さそう。
今回紹介したものの他にも…
ペットボトル飲料・テフロン加工(フッ素樹脂加工)のフライパンや炊飯器・哺乳瓶・プラ製しゃもじ・プラ製まな板やおろし金・内側がプラスチックの電気ケトル・ガム・フッ素樹脂加工のフロスや歯磨き粉などもプラスチックが溶け出して、うっかり食べたり飲んだりしてしまう危険性があります。
プラスチックの健康被害のリスク
で、正常なホルモンのバランスを崩し、生殖機能に影響したり、免疫力が低下したり、さまざまな健康被害のリスクが高まります。
終わりに…
プラスチックのおかげで、私たちの暮らしは便利になったけれど、その便利さと引き換えにゴミを大量に生み出すだけでなく、〈健康〉ともトレードオフしているよなぁと思います。
自分や子どもたちがそのツケを払うことになるのなら、多少不便になっても 環境と体に良いほうを選びたい。
とはいえ、今あるプラ製品をむやみに捨てるのではなく〈熱・油・酸〉に触れないものや食品以外のものに使おうと思います。
▼ BPAフリーの有機トマト缶(24缶セット)
▼ポリエチレン製の無添加ラップも百均やスーパーに置いてあると思います
前回の記事はこちらでした↓