『Exfoliation』を辞書で調べると『皮膚剥脱』と出てくる。
うーん、イマイチ良く分からない。
世間一般では『ピーリング』として知られているけど、これもピンとこない。

Exfoliation<エクスフォリエーション>とは、美肌を作るのに必ず理解しなくてはいけない仕組みです。
ここから数回に分けてこの仕組みをお話ししていきたいと思います。
少し難しい内容になりますが、絶対に役立ちますので休憩を入れながらゆっくり読んでください。


Exfoliation<エクスフォリエーション>とは何か?

肌を触ってみてください。この触れられる肌を『表皮』といいます。
『表皮』には4段階の層があって、一番下の『基底層』で新しい細胞が作られて、約14日かけて一番上の『角質層』へ上がってきます。下の表をご参照ください。



角質層まで上がってきた細胞はまたさらに約14日かけて垢となって自然に剥がれ落ちます。
このサイクルを『ターンオーバー』と呼びます。
『ターンオーバー』は年齢とともに周期が遅くなり、ストレスなどによってサイクルが乱れてしまいます。

『ターンオーバー』のサイクルが乱れると古い角質が剥がれにくくなり、どんどん角質層が厚くなります。その結果、肌がくすんだり、毛穴の詰まりや、肌トラブルの原因になります。

Exfoliationとはこの古い(いらなくなった)角質を除去することをいいます。古い角質を除去することによってターンオーバーを促してあげ、美肌をつくります。


Exfoliationってどうやってするの?

じつはこのExfoliation、皆さんが日常の生活で何気なく行っているものです。Exfoliationには2種類あります。

手動で角質を落とす方法:
スクラブ洗顔や顔剃り、ダーマブレーション
化学品で角質を溶かす方法:
酵素洗顔やAHA酸(フルーツ酸)、BHA酸(サリチル酸など)の成分の入った化粧品の使用、ケミカルピーリング

上記にに述べたすべての方法が違ったアプローチで角質を剥がしています。顔をこすって垢をポロポロ落とすのも立派なExfoliationです。

間違ったExfoliationが敏感肌を招く?

Exfoliationは正しい方法で行えば非常に効果的で、美肌を作る近道とも言えます。ただ、間違えば必ず敏感肌、乾燥肌を招きます

角質層は皮膚バリアの一環として肌の保湿を一定のレベルに保ち、外からの刺激から肌を守ってくれる働きをしています。

毎日なんらかの方法でExfoliationを行っているとしましょう。
例えば酵素洗顔などがそうです。
表面上はツルツルになったように感じるかも知れませんが、毎日、角質層を溶かしてしまっては水分は蒸発し、外からの刺激にすごく敏感になってしまいます。

そのうえに、フルーツ酸の入った美容液を使ったり、スクラブをしたり、と角質層に頻繁に刺激を与えれば与えるほど肌が敏感になり、乾燥してしまうのは当然のことと言えます。

次回は正しいExfoliationの方法、敏感肌の治し方、について続きます。

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