コロナウィルスの影響で外出が制限され、体のリズムが崩れてストレスがたまりがちだと思います。日中に眠くなり、夜はよく眠れない、疲れやすい、やる気がでない、落ち込み気味といった不調を感じる人がいらっしゃるのではないでしょうか。

これに大きく関係しているのが「自立神経」です。自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」の2つを指します。

昼間の体が活動している時に優位になるのが「交感神経」。
夜間リラックス状態に優位になるのが「副交感神経」。 この2つの神経は互いにバランスをとりながら作用しています。
このバランスが崩れ、夜間でも交感神経が優位になると眠りづらくなってしまいます。そのまま入眠したとしても、身体がこわばり筋肉が緊張するので血行が悪くなり、朝目覚めた時に体の疲れがすっきり取れない状態に。

自律神経の乱れは、疲れややる気の低下だけでなく、頭痛やめまい、冷え、便秘、下痢など様々な不調も引き起こします。

質の高い睡眠を得るためには日中のオンモード「交感神経」からオフモード「副交感神経」にいかに切り替えられるかがポイント。

そのために気をつけることは:

・寝る前1時間はテレビ/パソコン/携帯を控え、脳を興奮させない
・カフェインをとらない
・ぬるめ(体温+1度)のお風呂にゆっくり浸かる
・食事や入浴、激しい運動は眠りにつく2時間前に終わらせる
・軽いストレッチで血流を促す
・好きなアロマを焚く、リラックスできる音楽を聴く
・呼吸を整え、リラックスする

人は、体の内部の体温(深部体温)が下がり始めると眠くなり、上がり始めると目が覚めやすくなります。
そのため、食事や入浴、運動といった代謝が上がる行動は、眠りを誘う深部体温の低下を妨げるため、眠りにつく2時間前に終わらせること。

以前、睡眠杏林大学名誉教授の古賀先生と対談させていただき、まずは寝室の環境を整えることが良質な睡眠の第一歩だとおっしゃっていました。

それは「寝返りのうちやすい」寝具、パジャマを揃えること。
部屋の温度や湿度が高すぎても低すぎても、深部体温が下がりきらなくなるため、室温は25度前後、湿度は60%前後に。部屋は真っ暗ではなく、薄暗いくらいの方が良く眠れるとのことでした。

眠れないと悩む方も多いですが、「寝なくては」と意気込むあまり、それがストレスとなって脳が活性化し、かえって目を冴えさせてしまうこともあります。

私がおすすめなのがニールズヤードレメディーズの「グッドナイトピローミスト」です。寝る前に枕にひと吹きするととても穏やかな気持ちに。

 

自分なりのリラックス法を見つけ、日々の生活のちょっとした工夫で、質のよい睡眠を手に入れましょう。