感染予防のため、マスクは生活の必需品となっています。そんな中、マスク着用によって吹き出物ができたり、肌がヒリヒリしたりと肌トラブルに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。医療従事者の方々もずっとマスクをつけたまま、最前線で戦っていらっしゃいます。医療現場で働く医師や看護婦が、激務の後、長時間装着したマスクを外した姿を写した写真には、マスクの痕(あと)がくっきりと残り、アザや肌荒れが目立っていました。医療従事者の懸命の努力があるからこそ、まだ感染拡大はこの程度ですんでいるのだと感謝してもしきれません。

 

そこで今回は、マスク着用による肌荒れの原因と対処法についてご紹介します。

 

まず、マスクによる肌荒れの主な原因は、摩擦や乾燥によるものです。摩擦は、頬だけでなく、ゴム紐部分が擦れる場合もあります。摩擦により、肌のバリア機能を低下させ微炎症が起こります。それにより乾燥を引き起こす原因に。

 

また、マスクをつけると吐いた息が水蒸気となってマスク内に広がり、肌が潤ったと勘違いする方もいらっしゃいます。しかし、マスクを外したり、マスクをずらした時に水蒸気が蒸発し、肌表面の水分も一緒に奪われるため、乾燥が進行します。

 

対処法として、

●マスク、ゴム紐が肌に擦れる部分にワセリンをぬる。

マスクが肌に直接あたり、肌が擦れる刺激が少なくなります。ワセリンは保湿と保護の機能をもっているため、手荒れ・マスクの長時間着用による皮膚トラブルの予防である水分保持機能の向上・バリア機能の向上が期待できます。

 

 

ヴァセリン オリジナル スキンピュアゼリー

 

 

●マスクの下にガーゼを挟む。

マスクの中は蒸れやすく、汗として出た水分をそのままにしてしまうと細菌が繁殖し、ニキビが悪化したり、肌荒れの原因になります。清潔なガーゼ(キズ当てに使用できる薄い綿100%ガーゼなど)を間に挟み、こまめに交換できればマスク内での蒸れが解消でき、雑菌の繁殖も防げます。

 

 

長谷川綿行 医療用ガーゼ 綿100%

 

●保湿を徹底する。

マスクをつける前、朝のスキンケアでの保湿はもちろん、マスクを外した際にも可能ならこまめに保湿を行いましょう。化粧ポーチの中にクリームや美容液などのサンプルを入れておくと便利です。荒れている肌は、角質層に傷がつき、肌バリアがうまく機能できていない状態。肌の中の水分を繋ぎ止めるセラミドなどが足りず、常に肌が乾燥してしまう傾向になっています。このように肌が敏感になっている時は、新しい化粧品を試したりするのではなく、保湿に重点を置いたスキンケアをしてください。

 

スキンケアでできる保湿は

①   細胞間脂質(肌の細胞をつなぐセメント的な役割を担う)と同じ成分「セラミド」を補い、隙間を埋め水分の蒸発を防ぐ。

②   肌の水分と同じ成分「ヒアルロン酸」などを補い、表面を潤して肌のキメを整える。

③   クリームやオイルを使用して、油膜を張り水分の蒸発に蓋をする。

 

 

シンプリス コンセントレート ライン セラム

 

これからもこの状況下で私たちに何ができるのか、常に考えながら発信を続けていきます。

世界各国における新型コロナウイルス感染症の流行が一刻も早く終息することを願ってやみません。