更年期うつで起き上がれなくなってから、早いもので1年が過ぎました。

去年の今頃は抗うつ剤の治療をしながら、暗くて長いトンネルに入り、出口が全く見えなくて、不安に満ちた状態でした。まさか1年後にこんなに元気になっているとは、自分でも想像もしていませんでした。

治療中に一番感じたことは、時間があっても余裕があっても、「健康」でなければ何も楽しめないということ。

暗闇の中で2ヶ月過ごし、少しずつ光が射し込んできたとき、「これからは、何があっても自分の体を優先しよう」と心に決めました。

半年間の休養のあと、今年の1月に仕事に復帰しました。仕事の関係で、様々な医師と「更年期とメンタル、腸の関係性」について話す機会があり、そういえば、これまで客観的にしか見ていなかった消化器や内臓(特に腸)について、改めて学ぼうと思い立ち、オーストリアで有名な医療施設であるVIVAMARを1週間訪れました。


 

VIVAMAYRはドイツ人医師フランツ・マイヤー博士によって開発された医学の原則に基づいたデトックス、消化器の健康、全体的な健康増進メソッドを受け学べる施設。

まず健康状態を評価するためのアセスメントを受け、個別の食事プラン、特殊なセラピー、ヨガや運動などの活動、栄養指導、セラピーなどを組み合わせたパーソナライズプログラムが治療として提供されます。



 

今回のプログラムを受けて、一旦腸をリセットし、改めて食事の摂りかた、体に合わない食材や避けた方が良い成分を把握することができて、とても有益な時間となりました。

私たちは、仕事や人間関係のストレス、不規則な生活、食事の乱れ、睡眠不足など、さまざまな要因で体内に有害物質や老廃物を蓄積してしまいます。

そして、体内の毒素の約80%以上は日々の排便によって排出されます。排便が滞ると、腸内環境が悪化し、栄養素の消化吸収がうまくいかないだけでなく、時にはうつうつとした気分になることもあります(幸せホルモンやセロトニンの80%も腸で生成されています)。

さらに、免疫力も腸内環境に影響を受けると言われています。免疫力は体の抗体力を指し、菌やウイルスなどを抗体を用いて排除する生体のシステムです。腸管には約70%の免疫細胞であるリンパ球が集まり、その抗体も腸管で生成されます。
腸内環境を整えることで、免疫細胞が適切に機能し、免疫力の向上が期待されます。

特に皆様に知ってほしいのは、日本人の2人に1人が乳糖不耐症であることです。また、多くの人がグルテン(小麦不耐症)にもなっています。

不耐症の症状は個々に異なりますが、お腹を下すことや便秘になることが一般的ですが、下腹部の膨満感やニキビ、不眠症なども引き起こされている可能性が大です。

自分が該当するかどうかを試すのは簡単。2週間程度、グルテンや乳製品(特に牛乳製品)を食事から抜いてみるだけ。調子が良くなったり、お腹の膨満感がなくなったり、肌がきれいになる人は間違いありません。一度、医療機関で検査してみることもおすすめです。

東洋医学では、「腸は肌の鏡」「自律神経=腸」と言われるほど、すべての面において非常に重要な臓器です。

腸内には多種多様な細菌が集まり、複雑な生態系である「腸内フローラ」と呼ばれる状態が形成されます。個々の食生活や年齢によって腸内フローラは異なりますが、善玉菌20%:悪玉菌10%:(その時に優勢な菌に傾く)日和見菌70%のバランスを整えることが理想とされています。

3ヶ月に1度のファスティングを行うことで、普段フル稼働している「腸」の負担を減らし、休ませることで腸の粘膜をきれいな状態に修復し、ぜん動運動もスムーズに善玉菌が優位の「腸内フローラ」に整えることができると言われています。

 

ただ、日常の食事も大いに関係しているため、しばらくは「腸のオタク」として腸が体に及ぼす影響を学んで生活に取り組むことにします。

腸を整えることで自律神経も整い、肌も健康できれいになれるのであれば、更年期やその後の健康についての、答えはここにあるのかもしれません。

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