こんばんは。
もう7月も終わりですね。
夏の暑さは苦手ですが、夏の夜の空気や温度や鈴虫の声は好きです(^^)
さて、先日コンサルティングをしていて、
「勉強したことは大人になっても覚えてるものですか?」
と、中学生に聞かれました。
正直にお答えしました。
すっきりさっぱり忘れます!
それは京大医学部を現役でほぼトップ合格した夫ですら例外ではありません。
日本の試験制度やカリキュラムがどないやねん、という話もありますが、
ここではそれは置いておくとしまして。
でも、忘れたあとも残るものはあります。
というか、残ったもののほうが絶対的に大事です。
それは、勉強する中で身に付けた思考のプロセスです。
よっぽど興味がない限り、細かい知識は忘れて当然です。
忘却力は人間の脳に与えられたありがたい才能です。
でも勉強を通して身につけた思考のプロセスは脳内回路として刻まれています。
あくまで私個人としての考えですが、
勉強は知識を増やすことよりも、いろんな角度から
多様なルートで物事を考えていくためのトレーニングとしての意味が大きいと考えてます。
そしてなぜそれが大切かというと、
それを身につけていると大きいことや小さなことにかかわらず、
人生で何かを成し遂げたいときに大きな力になってくれるからです。
たとえば、富士山の登山ルートって何本もありますよね。
もし静岡から登るルートしか知らなければ、
静岡ルートが土砂崩れなどで塞がれたら
登るすべが途絶えてしまいます。
でも山梨からのルートやほかにもルートがあるとわかっていたら
静岡ルートがぽしゃったとしても悲観することはないわけです。
同じように、勉強を通して様々な考え方が身についてると、
何か達成したいとき、A案がダメならB案、B案があかんかったらC案もある、というように
壁にぶつかっても可能性を閉ざすことなく
他の方法でなんなりと解決できるんじゃないか?
と思わせてくれる力を与えてくれます。
この思考のプロセスは、勉強だけでなく習い事や他のことを通してでも身につけられます。
でも、学生時代に1番触れる時間が多い勉強で身につけるのが手っ取り早いです。
人は1つしか方法はないと思うと、
それが絶たれたときに絶望してあきらめるしかないと感じて
心がくじけてしまいます。
でも方法はいくつもあるし、それを自分は思いついてやっていける気がしているだけで、
なんとなく気分も上向きになりませんか?
そんな解決できそうな気がしてくるということが、
脳にとっても解決の糸口を探るきっかけになります(^^)
そうしたらしめたものです♪
勉強を成績を上げて入試に合格するためだけのものと考えたら、無味乾燥した魅力のないものに思えます。
けど、勉強の過程で身につけた思考のプロセスが
生涯、自分のやりたいことの力になってくれると思うと、
勉強に対する意味合いが変わってきませんか?
私はそんな感じで、タイ料理の現地でしかない材料を
なんとか日本にあるもので代用できるんちゃうかな?と試行錯誤して
うまいこと現地の味を再現できるようになっています(^^)
まあ、食べることへの飽くなき欲求がそうさせているのも否定はできませんが(笑)
これも勉強を通して身につけた、様々な角度から考えてトライすることが役に立ってるなあと実感してます(*^^*)