こんにちは。
またまた、少し期間があきました。もう、年度末。今年に入って3か月経ったとは!
このぶんだと、5月も6月も夏も、あっという間にやってきそうです。
さて今日は、下書きに置いてあった記事を放出してみます。
迷っていたのですが、どこかに気持ちや記録として残しておきたい思いもあって、書いていたものです。公開で保存して、なんだか落ち着かなかったら、公開を止めるかアメンバー記事にするかもしれません。アメンバーいないですけどね
少し前に、裁判員というものを経験しました。
制度が始まる前は、結構ニュースになったりもしていましたよね。
私も当時は会社員だったので、「ふーん。仕事は大手を振って休んで参加できるのねー」。
などくらいは考えた記憶があります。
そんな程度に私の意識では他人事に近かった裁判員裁判。
それに、選ばれたのです。
1)一昨年の11月に候補者名簿に載ったという通知が届き、
2)昨年末に実際の裁判と抽選会の日程の通知が届き、
3)今年になって抽選会に出席したら当たりを引いてしまった、
という流れででした。
実際裁判員を経験する確率はその年に、10000人にひとり、とか言われているそうです。
(都道府県や裁判所の管轄地域によって片寄りはあるようですが…)
1)の最初の通知が来たときは、裁判所から文書!?とかなりドキドキ。開けてみれば、ほんとにこんなの来るんだ。と、いまいち現実味ない感じ。
それでも、下の子が子が幼稚園から入学初めは難しいだろうな、もし選ばれるとしても、年末にかけてだなー。などと考えながら、質問票(辞退の希望や参加できない時期などを返信するものです)はしっかり返送しました。
2)の裁判と抽選会の日程通知が来たのは、去年の暮れ。もうそんなこともあったかと忘れそうな時期でした。
あと少しで候補者名簿からはずれる直前だったのに。と複雑な気持ちでした。
でも、日程にも問題なく、入っていた予定も簡単に調整できるものだったので、「抽選会に行くしかないな。」と思いました。
そして、3)の抽選会。
確か30人強の人たちが参加していました。
ここから、8人(裁判員6人+補充裁判員2人)が選ばれるということですから、ここまでくれば結構確率高いなと思っていました。
しかしながらも、そうは言っても、当たらないだろう。。と記念スタンプを押したり、くじ引き後には法廷を見学できる時間があるとのことだから、ぜひ見学して帰ろう。などど余裕ぶっていました。
が、その法廷に実際座ることになったわけです。
選ばれるまでや裁判員の役割について興味ある方は、裁判員制度のホームページを見てみてください。
裁判員裁判は、法廷で傍聴することもできますから、法廷であったことはに守秘義務はないとのことです。
法廷の外で、裁判員と裁判官で行う審議については、守秘義務があります。
誰がどういう意見を言ったということが外に漏れると、自由な意見が言える場でなくなるからだそうです。
なので、審議で出た話でなければ、それがどんな事件だったかなどをここに書くことは問題ないです。
でも、触れないでおきます。
なんというか、公の場であったこととはいえ、そうそう吹聴することはないと思うのです。
私が、裁判の間、事件について、真剣に考え、意見を伝えたのは確かです。
とてもいい経験をしたとも思っています。
性別も立場も年齢も全然違い、全く初対面の8名に裁判長と裁判官2名の計11名がチームとして、意見を出し合って結論に至るまでの過程は初めて知るものでしたし、
裁判官という職業、検察官、弁護士。法廷にまつわる職業も身近になりました。
特に多くの時間を一緒に過ごした裁判官の方々の、コミュニケーション能力、ファシリテーション能力の高さに脱帽し、日々抱えるお仕事の重さには、本当に敬意を感じます。
休憩時間にほかの裁判員の方々と話したことから知ったこと感じたこともたくさんあります。
いい経験だったけれど、家族や知人に、機会があればぜひやってみたらいい、と言い切る自信はありません。
様々な事件があり、関わる方々の人生がその背景にしっかりあるものですから、もし、また私が裁判員に選ばれることがあっても、その事件ごとに想いは違うだろうと考えるからです。
私にとっては、今回はとてもいい経験だったとだけ書いておきます。
あと、↓このを読んでいたことで、予備知識もありました。
角田さんファンで出る本は全部読んでいるので、新刊が出て当たり前に手に取ったのですが、主婦が裁判員裁判に参加する話で驚きでした。
坂の途中の家
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制度を知るとことだけでなく、物語としても読みごたえありです。
私も、もういちど読み返してみます。
また違う思いを持つかもしれません。
ではまた。