久しぶりに新宿西口の思い出横丁に来た。
キホンを終え、また新しい素敵な方々と出会いがあり、とても気分良く、夜の移動時間までの一時を過ごしに来たのだ。
岐阜屋以来だと思う。
今日は岐阜屋向かいの焼き鳥屋に入った。
左隣の2人組の客はバッジから見て弁護士だろう。
評価族特有の
「…ダイエーの中内は…だけど、大島はわからん!」などと日本ビジネスの重鎮を切っている。
中国人の店員は
「イラッシャイマセ3名様ドウゾー!」
と前を歩く人に声をかけ、入らないと気に食わない顔をする。
右隣に座った外人がエリンギを1本と言っても、
舌打ちをしながら
「もう遅いよ」
という表情で2本焼き続け、外人に
「ダ、ダイジョウブ。」
と言わせる始末。
とにかく新規に興味があって、中にいる僕や弁護士、外人に興味はなさそうだ。
「なんかムカつく店員だな。」
と気分が悪い中、無理矢理勧められた煮込みをイヤイヤ食べていた。
そこでふと気が付いた。
自分もそうではないか、と。
自分もそうではないか、美塾を支持してくださっている方には安心し、興味が薄れ、新しい方に目をキラキラさせて、
「イラッシャイマセー!」
と言っている。
自分を顧みるとともに
目の前にいる中国人の彼女に対する見方も変わった。
彼女は好奇心があり、真面目であきっぽく、素直。
実に自分とそっくりなのだ。
そして彼女が、
僕の荷物が多いのを見てすぐにビールケースをずらし、置けるスペースを作ってくれたことを思い出した。
…みんな不完全なんだよな、彼女も僕も一生懸命生きている…
僕は不完全で一生懸命生きている。
彼女もそう。
新しく来てくださった方へ最大限もてなしながら、今すでに美塾に来てくださっている方にはさらに感動や喜びを与えようと、新たな決意が芽生えた。
当たり前のことなのに…。
ありがとう。中国人の店員さん。
人は不完全だね。
僕頑張るよ。