もう何年も前のことだけど、
総武線をよく利用していたある日。
恐らくママとお出かけ中の小さな女の子(3才ぐらいかな?その辺の推定が今でも得意ではない)が同じ車両に乗っていて、手にはよくみるあるキャラクターのぬいぐるみを大事そうに握っていた。このぬいぐるみが好きなんだね、きっと。


子供なんか大嫌い!

という人も世の中いることはいるけれど、
多くの場合子供にはつい目を細めてしまうのも事実。

女の子は座席に座り
床に届かない脚を程よくぶらんぶらんさせていて
その姿がなんとなく可愛いなと私は思った。
でも、そう思っていたのは私だけではなかったらしく
その子のすぐ隣に座っていた
中年を遥かに過ぎていそうな男性が
例によって(?)優しい笑顔で話かけ始めた。


「可愛いね。ママとお出かけかい?可愛いね。」

「・・・・・・・」

女の子はママの方に身体を寄せつけた。知らない人に話しかけられ少々緊張気味かな。

「ははは。可愛い。手に持っているのは、それは何だい?」

「・・・・・・・ティガー」

小声ながら答えた女の子。おお、返事したぞ。おじいさんもこの反応にはテンションをあげていく。

「シカかー。そうかー。ううん?鹿にはみえないな。」

「ティガー」

今度の返事は先より少し早い。

「シガ?」

「ティガー」

「チガ??」

「ティーガー」

「チーガー? チガって何だ? おじいさん知らないな。」

「ティーーーーーーガーーーーーーァ」

「シガ? シカかい? シカじゃないなどう見てもこれは。」

「・・・・・・・・・・・・・・」

女の子は泣きそうな目をしてママの脇に顔ごと埋めた。

ああ。泣かしちゃった。



この話はここで終りだ。




そう言えば最後に行ったのはいつだったっけ?
また遊びに行きたいな

デズニ-ランド( ̄▽+ ̄*)


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