娘が産まれてしばらくはうちも魔の授乳&抱っこリレーがあった。
これがとにかく長く、終わりの見えない、果てしない作業。そのあまりの長さに時に私はこのまま時空を超えてどっかへ飛んで行ってしまうのではないかという、今思えば「なにを言っているんだ?」なアホな錯覚まで覚えてしまうほどだった。今は今で新たな悩みが次々出てきたりしているけれど、この授乳&抱っこに限って言えば本当に楽になったもんだ。

夜中なんか特に抱きかかえた状態で長時間おっぱいをあげるのが辛くて、添い乳っていうのもやってみたりもした。でも、この添い乳もまたー当たり前だけどーそれまでやったことがないから姿勢に慣れるまでは赤ちゃんを押し潰すんじゃないかと緊張で体いっぱいに力が入るし、そうして長時間同じ姿勢でいるのが辛くてね。
そんな時にまたふと思い出すわけです、随分前(私が小さかった時だからもう昔と言ってもいいのかな)テレビでみたある映像を。



それはアフリカだった。
幼かった私の記憶に国名とかはなく、とにかくアフリカのどっかだった。
肌色が濃く、頭や顔に色んな装飾を施し、草でできたスカートみたいなのをはき、男女ともに上半身をさらけだしている。そう、トップレスってやつ。
でも、いやらしさなどは全くなく至って自然な感じ。と、幼いながらの私も思った。

中には子供もいて、子供にいたっては裸だったりね。小さな子供が子供同士で遊んだり大人に甘えたりする姿もまたごく自然。


その中で一人泣き出す子がいた。
撮影チームの存在がストレスだったのかどうかは分からないけれど涙で潤んだ眼をして何度かカメラ目線にもなっていた。すると母親らしき女性が(祖母じゃない?って外見でもあったけどまあそれはよいとして)ひょいとその子をおぶって、これまたひょいと片方のおっぱいを背中の子に投げてやった。女性の肩越しに。至って自然な手つきで。背中の子供もまた慣れた感じでそれを受け取り、口に持っていき、飲む。。。。


ええっ???


しかし、番組は何もなかったかのように次の映像に変わっていった。


今の、、、ツッコミなし??


そのテレビ番組はなんとこの女性の伸びる(というより伸びきっていた)おっぱいについての特番「あら不思議!世界にはこんなに長いおっぱいが!」というのだったらよかったものの実際は違ったため(残念!)、その事には一言も触れず終っていったけれど、その光景は30ウン年間も私の記憶の中で健気に居座り(もはやそのカットしか覚えていない)、添い乳がぎこちない夜なんかにじわじわと甦ってきたりするわけだ。


あれなら確かに添い乳も楽チンそうだ。
ほしいかと言われると・・・・ほっすい!とか、いや、二択じゃ答えられないでしょ。
それでもまたこうやって時々思い出してしまうわけですよ。赤ちゃんが何度も起きてしまい私も眠気で辛い夜に特にね。




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