子供は風邪を引くものだし
怪我だってするし
それが子供で
成長過程の一部だと思っている。
何も、親がちゃんとしてないからとか
決してそういう事ではない。
だから親も後ろめたく思う必要は全くないのだ








人には言える。






先週、下の娘が鼻水を出していた。
活発でご機嫌だけど鼻水だけ続いてる感じ。



土曜日にちょうど1歳半健診の予約が入ってるから
ついでに診てもらえばいいかと
土曜日を待ちいつもの小児科に行った。





この日はバイトの医者だった。
言い方悪いけど ハズレ。
何がって言葉にするのは難しいけれど
丁寧さに欠ける
ざっとそんな印象。





その日の担当医が分かれば避けられるんだけど
ホームページにもそういう情報は載っていない。
経験から火曜日午後だけかなと思っていた。
病院に着き受付を済ませてから
その日が火曜日だった事に気がつき
しまった!と思った事もある。
そう思いながら診察室に入ると
いつもの院長がお出迎え。
何という拍子ぬけ。
そうか、他のママも似たような事を言っていたし
やっぱり辞めたのかな、と
一度は忘れたもののその次に行くとまた居る。
油断した頃にやってくる。
どうしたらいいものか。






でも、この日は土曜日。
イコール、院長がいる日。
何の疑いもなく診察室に入ったら
居た。ハズレが。





メインは健診だし
成長において気になる点は特にないから
とりあえずいいっか。
今更戻れないしと言ったらちょっと大げさだけど
鼻水もそこまででもないし
だから今回はいいとしよ。
そう妥協する事で自分の手間が省ける。
まあそんなとこだ。






でも一応
週始めから鼻水が続いている事と
鼻水が数日続いた後に熱が上がり中耳炎が判る事が多いと
よくあるパターンを伝える。
よく見えないとよく言われる事と
(一応気を遣ったつもり。だから入念に診てよ、の意味合い)
中耳炎になるのはいつも決まって左耳とも付け加える。






見てもらった結果は問題なし。
キレイだから薬は要らないとのこと。
それならよかった。
でも。。それホント?







実は過去にもあったこのやりとり。
その時は熱もあったが炎症は起こしてないと言われ
鼻水と痰を出しやすくする薬だけを出してもらい帰ってきたのだが
帰宅後さらに熱が上がり子供も辛そうにしていたので
午後にもう一軒、別のクリニック(耳鼻科)にかかった。


中耳炎ですね、と。

抗生剤を貰って熱はすぐに下がった。








分かってはいる。

娘の耳穴が小さく中の状態が見え難いってのはある。
まだ炎症が小さく見つかる程ではなかった可能性もある。
炎症が急に進行する事も十分あり得る。
誰かが見落としたとかではなく
誰の責任でもなく
タイミングが悪かっただけ。
ただ、そう自分を宥めるだけじゃ
子供が気の毒過ぎる。







この土曜日も耳はなんともないと言われたが
日曜日も鼻水は続いた。
そして夜は熱が出始め
朝方何度も泣いて起きる。
朝も機嫌が悪く
おっぱいから離れようとしない。

またかよー。

そう思い朝一で耳鼻科に行った。
診察後いつも通り説明が。
いつも通りでなかったのは
今回は説明の前に表を見せられた事。
そして説明が続く。




両耳とも重度の中耳炎ですよ。
鼓膜の切開が必要ですよ、と。








私は、

いったい何をしていたのか。







現在の状況と処置方法とその後の投薬方法と
たくさんの説明を受けた。
頷いて相槌を打って質問をしながら
頭の中で延々と続く思いは一つ。





母親である私は
いったい何をしていたのか。







医者には見せた。
今回もまたタイミングが悪かっただけ。
誰も悪くない、はず。
でも、やっぱり
それだけでは諦めがつかない。






土曜日
あの後に他の病院にかかる事も出来たはず。
「ハズレ」と呼んでいるくらいなら、
過去にも経験があるのなら、
もう一回他所できちんと診て貰うべきだった。


健診のついでと言わず
もっと早くから見てもらってもよかったし
鼻水の後に発熱で中耳炎、いつものパターンは言えるのに
なぜ私は何もしなかった?




もっと丁寧に診てもらっていたら
もっと丁寧に診てもらえるようにこちらからちゃんと働きかけていたら
もしかするともう少し早い段階で気づいたかも知れない。
耳の中がパンパンに腫れて
切開が必要な状態までにはならなかったかも知れない。
眠れないくらいの痛みは知らずに済んでいたかも知れない。
ハズレって、誰の事?!






そんな思いにふけている間も処置は進む。
必死で暴れる子供を必死に抱き抱えた。
鳴き声が胸に刺さる。
助けを求めて子供はしがみつく、こんな私に。
クソ。。







クリニックを出ると
疲れ果てた子供はそのまま寝てしまった。
頬には涙の跡。


腰をかけたくなりとりあえずモスに入った。
とりあえずバーガーセットを注文し
コーラを大きい方にしてもらい
バギーを押してテーブルに着いた。
お昼時とあって店内は大賑わいだったが
誰が何を言っているか全く聴こえてこない。
しばらくして注文したバーガー等がテーブルに置かれたが
文字通り、喉を通らない。









私はいったい

何をしていたんだ?










子供の寝顔を見つめながらただ座り尽くす。
やるせない気持ちでもやもやがピークに達した頃、ずっと前に知人が言っていた事を思い出した。


「中耳炎がまたひどくなって子供の耳に管を入れてもらったの。これで2度目。」



そう言っていた彼女の表情に曇りはなかったな。






鼓膜切開したくらい何て事ない。






コーラを一気飲み。






大丈夫。これで治る。
今回の事で、学んだならいい。
さぁ、帰ろう。






娘はもうすぐ初登園を控えている。

生まれて初めての保育園生活がいよいよ始まる。
それは私の復帰日でもある。
こんな事でへこたれている場合ではない。
きっと大丈夫。
そして






しっかりしろ、わたし!