アイシングクッキーを作られている方であれば、どなたでも一度はオーダーメイドを受けられたことがあると思います。お誕生日、卒業記念 、結婚のお祝い、お見舞いなど… 数限りない沢山の方の人生の中のイベントに、私もこの小さなお菓子を通じて参加させて頂きました。こちらはそれぞれ一橋大学と音楽大学を卒業された方へのお祝いクッキー。(これらはあくまでもプレゼントクッキーで、売り物ではありません。)
テクニックは、転写とスタンプを使っています。
こちらは職場仲間の方への労いのクッキー。
ずっと前に作った今でも気に入っている日本丸の船長さんだった方へのクッキー。
オーダー通りにお作りすること。そこに自分の個性がなくなるのかというと、そんなことはなく、むしろ私は自分の心を伝える手段として、嬉々として取り組んでいますともすれば、より高度なテクニックだけを追い求めてしまいそうな錯覚に陥りますが、でも私はやはりお菓子作りの原点は気持ちを伝える、喜んで頂けるお菓子を作りたい。その為のテクニックが必要だと思っています。
先日、お見舞いクッキーのオーダーを頂き、その後安らかに旅立たれた方のお話しをお聞きした時には涙が止まりませんでした。
「心を伝える」 これがオーダークッキーの原点だと思っております。
ところで、オーダー通りに作るときに、例えばキャラクタークッキーなどの描き方方法は色々とあります。
転写にこんな方法もありますのでご参考下さい。
先日の宝塚のオーダークッキーで使ったテクニックです。
モチーフをクリアホルダー(消毒スプレーで消毒済)に油性ペンなどで転写します。
裏側を白いアイシングでなぞります。
そのままスタンプ!
その周りを普通のアイシングテクニックで塗りつぶします。
この方法でこんな感じにバランスよく仕上がります。
直書きで形や位置を取りにくい場合に使う方法の1つです。複雑化していないロゴなどはこれで十分転写できます。