13. 日本とドイツ 生活の質の違い/ 豊かさとは何か | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

■ 豊かさとは何か


豊かさとは何か、をいろんな人と話してみた。


こんな意見があった。

「言ってみれば、消費活動がイコール生活の豊かさだと思っているのではないでしょうか?
 欲しいものが買えるから日本は豊か、と」


「極端な話、金を使うとかブランド物を持つことによってしか精神的な豊かさや
 生活の豊かさを感じることができなくなっているのではないか。
 そうでなければ、学生なのにイタリアの高級ブランドのかばんを持ち歩いたり、
 Gショックを何十万も出して買うなんて考えられません。
 若者は若者らしくというような、
 分相応という考え方はすでに日本から無くなったかのようです。」



消費活動をより拡大させる事が日本人の生きる目標だったのは間違い無い。


今は既にそうでもない、
と言えなくも無いが、

日本の消費が冷えているのは
「消費が生活の豊かさと結びつかないから」
と考え直したからではない。

実際の理由は
「消費するための収入が無い」とか
「将来の不安」である。
 ※これは10年前からずっと同じだ


消費が日本人の生きる目標だったという考えは、
政府の(と言うより「官僚の」)してきた事を振り返ってみればよく分かる。

どういうことかというと、

「不況」というのは「供給が需要を上回っている状態」のことだが、

これに対する景気対策は
供給を減らす
需要を上げるか、
どっちかが主体になり、

前者がデフレ的調整
後者がインフレ的調整という。
供給を絞っても不況は解消する)


それで、日本がやってきた事と言えば戦後一貫して
インフレ的調整だった。
つまり
需要の拡大である

公共事業でカネを使え、
税率を下げてもっと買い物させろ、
景気対策はもっと消費を刺激すること、
輸出を増やすこと、
金利を下げて借金しやすいようにしろ(これがバブルの原因の主役)、である。


これはもう通用しない。
それどころか、今の政府は(財務省官僚は、だが)消費税率を上げようなどとしている。
ということは、今の日本の政府は(官僚は、だが)景気対策は既に放棄し、
「この国を豊かな国にしようという考えなどまったく無い」
ことを宣言している訳である。

まったくふざけた統治国家に成り下がったものだ。

税金を上げる前に以下の事をしてみたらどうだ。
公務員の天下りの禁止及び全廃及び既に天下っている者は所得税率を100%とする
霞ヶ関の全員の給与を消費税率と同率で下げる
 (消費税を15%にするなら賃金も15%カット、20%なら20%カット・・・)
■ 東京電力の役員は値上げ率の10倍率で報酬をカット
 (15%値上げなら150%報酬カット、20%値上げなら200%報酬カットだ!)
公務員の不祥事に関しては起訴の前に「切腹」の選択権を与える



先のトピックに書いたが、
先進国とは物が豊かで都市化が進んだ国だと子供の頃には思っていたが、
実際は全然違う。

先進国を実際に見たら
豊かなのは物のせいではなく
生活のゆとり、
特に時間の使い方の自由度の高さ、
生活に必要な最低限の費用の少なさ、
納税者・生活者としての意識の高さから来るもののように思えた。


細かいことを言えば
お湯がすぐ出ることや
風呂から上がったら部屋が寒くないこと(最近急にこの話題が日本のテレビであちこち取り上げられるようになった)に始まり、
食器洗い機が設置できる広さの家がなぜ造れないか、
なぜすべてのバス停にベンチと雨風をしのぐ屋根と壁と小さなゴミ箱がついていないのか
(私はこれを先進国のバロメーターにしている)
家の近くになぜ子供と散歩できる自然が少ないのか、
家族とゆっくり過ごす週末がなぜ無いのか、
なぜ三週間の休みを一生に一度も取れないのか

などなどたくさんある。

日本がそうなっているのは何が原因か、それはある程度わかっていると思う。


じゃ、これから私達がどうしたいか? 

それが、私が日本の友人達と一番話したいことだ。


【続く】

私的先進国度判断バロメータ
バス停にベンチと雨風をしのぐ屋根と壁と小さなゴミ箱がついている事
Bokensdorfのブログこれは美術館の展示品じゃないよ ドイツの本物です



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