14. 子供の言語/子供の言語教育は何語で何歳からしましたか | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

14. 子供の言語

■ 子供の言語教育は何語で何歳からしましたか



両親の言語が違うとき、
両方一度に教えるのは良くない、
という意見を経験者からよく聞いた。

(帰国子女をたくさん受け入れてきた大学の先生(井関利明先生)は、
 小学校4・5年、すなわち10歳前後以前に英語教育するのは絶対反対と
 おっしゃっている。)


幼児に英語教育するのが日本で流行っているが、
あれで英語が身につくものではない、という意見もある。
(身につかない程度であれば外国語幼児教育の弊害も現れてこないので判断材料にならない)

一方、幼児教育でもうまくいっているように見える子もいる。
(日本にいた時、アメリカ人の父親と英語で、
 フランス人の母親と仏語で、幼稚園で日本語を話している女の子がいた)


我が家では初めは英語で子供と話していた。両親どちらの母語でもない。

国際結婚の家庭に生まれた子供の言語はどのようにしたら良いだろうか。

確かに両親の言語とも理解できれば素晴らしい財産になる。
しかしいつ頃から始めたら良いだろうか。

これは息子が生まれた時からずっと考えていた事だった。

日本では子供にドイツ語は教えなかったが、
ドイツに来てから息子はたちまちドイツ語を覚え始めた。
発音もドイツ人並みである。

これは不思議な能力だ。
子供はどうして聞き取った音をそのまま発音できるのだろうか。
(舌の位置とか口の中の形は見えないはずなのに)


私には、聞き取れても発音がどうしても苦しいドイツ語の音がある。

ケルンとかプジョー(仏語だが)とかを、
ドイツの発音で言える日本人はなかなかいないのではないだろうか。

口の形を見せてもらって説明を聞きながら練習して、
教わったときは一時的に言えるのだが、
やがて口が忘れる。

しかし、これはただ普段使い込まないからだけかも知れない。


ドイツにはいろんな国の出身の人が大勢いる

両親の言語が違う人も当然たくさんいる。
その子供の多くは、息子と同じ年で既に2ヶ国語を使い分けている。

家ではスペイン語、外ではドイツ語、或いは
パパとスエーデン語、ママとドイツ語、などという子供は珍しく無い。

小学校低学年までに複数の言語を教えるのは良くない、
と聞いた事があるという話をすると、
一様に「それはまったく逆だ」と言われた。

そういう親本人自身が複数の言語を話して育ってきた人たちなので説得力を感じる

肝心なのは

「夫婦で母語が違う場合は役割を分けて、
 きっちりと一人が一つの言語だけを使って子供とコミュニケーションすること」

だと言う。

「パパが日本語で話したり時には英語で話したり、
 或いは複数の言語を混ぜて話したりしては絶対にいけない」


実際の成功例をたくさんドイツで見たので、
このことを採用する事にした。


【続く】



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