悲し過ぎるオペレッタ『微笑みの国』 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

ダイン・イスト・マイン・ガンゼツヘルツのオリジナル
オペレッタ『微笑みの国』をやっと観ました

微笑みの国 アジアの某国とのラブロマンスかと
思っていましたが

違いました

これは「国際結婚の悲劇」そのものです

オペレッタなのかこれは? と思うほど
悲しい 悲し過ぎる物語です


しかし レハールって、「メリー・ウィドウ」は
いまだに上演されるけれど
それ以外はまったく観た事がありません


これも1974年の映像をDVD化したものです


リージョンフリー NTSC盤
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日本のアマゾンで1,420円
この黒髪の娘はヒロインではなく王子の妹



微笑みの国の王子がウィーンの金髪のお姫様と恋に落ち
お姫様はアジアにやってくるが
すぐ病気になって一時帰国

(理由ははっきりとは描かれないが気候と食べ物の所為に間違いない)←経験者多数

回復して戻って来るが
微笑みの国は隣国との戦争終結のため
王子は隣国のお姫様と結婚することに


気づいた金髪姫に「私たちの愛は変わらない」と
王子が訴える時に唄われるのが ダイン・イスト... だったのです!
こんなに苦しい場面の歌だったのかと感涙収まらず・・・


しかーし、まさか本当に隣国の姫を正妻に迎えるとは思っていない金髪姫
隣国姫が到着してスッポンポンで王子に謁見するシーンを観て絶望

「私たちは終わった」
「わたしがこんな辱めを受け容れると思っているのか」

よく分かる。

しかし王子は分からない。

「妻は夫に従うものだ」
「お前はわたしの所有物なのだ」
「それは孔子の時代からのルールなのだ」

と、言ってはいけないことを言い放って
金髪姫をベッドに押さえ込む・・・


よく分かる。

しかし金髪姫は呆気にとられて別離を決意する

「親兄妹を残し、故郷を離れてここまで来たのにそれは一体なんだったの?」

当然であろう・・・



どっちも当然だ


国際結婚した人はまず1000%の人がこういう思いを二度や三度や十度はしているであろう


外国の方と恋愛されている方は結婚する前に一度観ておくように。

既にしてしまった方は、悲し過ぎるので絶対に観ないように。

強くお薦めします。




こちらは日本語字幕付(廃盤)
中古で売っているが高過ぎです



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