奈良の簿記・会計スクール bokicafeの鈴木カナコです。
先日お客様からこんなお問い合わせがありました。
「フリーランスでWEBの仕事をしていて、自分で確定申告したいので、簿記の勉強しようと考えてます。3級から始めたらいいですか?」
「自営業の方が用の簿記講座があるのでそちらをご受講ください。」
「どのような違いがあるんですか?」
「日商簿記検定3級の講座は検定を合格するための講座で20時間勉強します。自営業の方向けの講座は6時間で実務に必要な簿記を勉強できる講座です。」
「なるほど。じゃあ、自営業者向けの簿記の勉強のあとに3級の勉強をしたほうがいいんですね。」
「日商簿記検定3級の勉強は必要ありませんよ。その前に所得税の仕組みを勉強する方が実務に役立ちますよ。」
こんな、やりとり。
この原因は、大手資格学校、通信教育会社、が自営業者に向けて「まずは簿記3級」という宣伝をしていることが大きいのですが、今回のお客様はクラウド型会計ソフトの窓口にそのように教えてもらったそうで、、、
余計に心配です。
簿記3級のテキストを購入して勉強をしようとしたけれど、何を書いているかわからないから断念したという声を聞くと、
簿記オタクとしては、
「簿記を嫌いにならんといてー」ってなる。
日商簿記検定3級のテキストには「個人事業主や家族起業の実務ではこんな取引でてこないなぁ。」って内容がたくさん含まれています。そして試験用のテキストなので細かく色々書いてます。言葉は難しいし。
そのくせ、実務ではめちゃめちゃよく使う「事業主借」「事業主貸」勘定については書いてない。
同じ簿記でも検定に合格したいのか、自分の会社の記帳をしたいのかによって勉強すべき内容がことなります。
検定用のテキストは検定に合格するために作られた本です。
だから、私は個人事業主の方に簿記検定の勉強はオススメしていません。
両者の違いの主な原因は、会計のルールと税法のルールの違いなのですが、あまり知られていない。
私も税理士事務所で働き始めた当初はとまどいました。
「自営業者のための複式簿記6時間マスター講座」では、自営業者が記帳に必要な複式簿記のルールを抽出して6時間でマスターしていただきます。
この講座を受けると会計の土台ができるので、税務署に何をしつもんしたらいいのか、自分が何を分かっていないのかが明確になります。
実務のために簿記の勉強をしたい自営業の方のために作ったオリジナル講座です。