ご無沙汰しております。ぼるぼっちょ、安倍です。
ご無沙汰するしかなかったので、ご無沙汰しておりましたが、やっと1つ、ぼるぼっちょとしての作品をお届けすることができます!!
こちら、配信公演になるのですが、、、

井上芳雄と劇団ぼるぼっちょ公演
ひとりぼっちょ音声劇
『クンセルポーム・クンセル塔の娘』

出演 井上芳雄

作曲・編曲・演奏 杉田未央

作・演出・作詞・作曲 安倍康律

あらすじ

時は今より遥か昔・・・
クンセルポーム・クンセル島という島に、クンセルポーム・クンセル塔という天にまで届きそうなほどの高い塔があった。
そんな、クンセルポーム・クンセル塔の頂きのところに、ひとり住む娘、エレーネ。
遥か遠く見える、美しいであろうこの娘に、誰もが会いたがった。王子や家来、学者とその助手、島民達。
しかし、クンセルポーム・クンセル塔の頂きには、誰も辿り着くことができない。
この想いは、頂のところまで届くのだろうか・・・。
空高く・・・見上げればそこにいる、娘のところまで・・・。

チケット販売日:930()10:001121()12:00

配信期間:1019()13:001121()17:00

販売&視聴サイト:Paskip(パスキップライブ)
チケット料金:2750円

上演時間:1時間20分

こちらの公演は、ひとりの役者が、ひとりで何役もの登場人物を演じ分け、歌い、語る、音楽と声をお届けする劇となっております。
動画配信ではなく、音楽と声の音声配信になります。
ミュージカル界のプリンス、井上芳雄さんご出演ですし、ぼるぼっちょですから、もちろん歌います。
歌唱曲数は、約14曲!!
ぼるぼっちょではお馴染み杉田未央ちゃんの、グランドピアノ演奏にのせてお届けします。


この企画は、1回目の緊急事態宣言の時に思いつき、コロナが始まって1番最初に書き上げた作品なのですが、僕が、なぜこのような配信のカタチを選んだかと言いますと・・・

あの時期、いろんな配信を、いろんなトコロがおこなっていて、僕も、そんなに沢山ではありませんが、いろいろと見ました。
ズーム演劇に始まり、過去舞台作品の配信、配信用にあれこれと撮影した演劇配信、演劇以外も、踊りや音楽、歌の配信、などなど・・・
で、そんな中、1番の演劇らしさと興味深さを感じたのが、なんと・・・・・ラジオドラマでした!!
新しいカタチの配信モノではなく、ずっと昔からあったカタチのラジオドラマです!!なんてこったい!!

ラジオドラマの何に1番演劇らしさを感じたかと言うと、これはもう、圧倒的に想像力を使った、の1点になります。
僕は想像力を使った演劇を好むので、僕がやるなら声の配信だ、となったのですね。
動画の方が想像力を使うぞ、という方もいるでしょうから、そこは、まぁ、感覚とか好みの問題でしょう。

そして、コロナ禍に創る作品なわけですから、出演者は少ない方が安心なわけで、そしたら、もう、ひとり芝居だろう、と。

ということで、ひとりぼっちょ音声劇、です。

音楽と声の配信ですから、どうせなら生の舞台では出来ないことをやってやろうと物語を書きました。
ざっくり、どんなことかと言うと・・・

ひとり芝居なのに、15役、登場人物が出てきます。
生の舞台ならば、15人の役者を集めてやるような台本になっております。
舞台で観るようなぼるぼっちょ公演を、ひとりで全役演じる、みたいな台本です。
いや、今回のひとりぼっちょ公演が、そもそも、そういうことではあるのですが・・・
何が言いたいかと言うと、ひとり芝居ということを、まったく配慮していない台本なのです。
ひとり芝居の台本で、ひとりで芝居することを配慮していない台本なんて、おそらく存在しないでしょう。
絶対に、ひとりで芝居できる仕様になっているはずです。
しかし、これは配信で、音楽と声をお届けする劇です。
役者がずっと出ずっぱりとか、役、場面に合わせて衣装の着替えとか、舞台セットの転換とか、そういったことを気にする必要が全くないのです。
つまりは、それらを気にする事なく、いつもやっているような台本を、ひとりでやってもらっているのです。
しかし、そこには、ひとりで演じているからこその楽しさが詰まっております。

あとは、まぁ、今のぼるぼっちょに、そんなことをやる予算はないよという意味での生の舞台では出来ない、ということになるのですが・・・
それは、物語を聴いていただいて、皆さんが想像した世界がモノガタルことと思います。

そして、なんと言っても、その物語の世界へ皆さんを誘いますのが、井上芳雄さんです。
これは、もう、本当、有り難い限りでございます。
多くを語る必要はありませんので、聴いていただければ、芳雄君が多くを語っております。
多すぎるくらい、語って、歌っておりますのでね。

といったわけで、、、
今まで皆さんが体験してきた演劇とは、また一味違った演劇なのか何なのかを体験でき、楽しめる作品になっております。

想像力で、どこまでも創造できる音声劇です。

まだまだ、コロナの脅威が続いております。
慣れないし、不安や不満もたくさんありますが、少しの時間だけでも、そういったことを忘れ、物語の世界を楽しんでいただければ幸いです。

沢山のご来聴、心よりお待ちしております。






どうも、ぼるぼっちょの安倍です。

『箱の中のオルゲル』

ご視聴くださった方、ありがとうございます!!
まだの方、是非、よろしくお願いします!!
一次視聴は本日24日までで、明日から二次視聴ですね!!

さてさて、今作は、オリジナル配信ミュージカルですが、、、配信ってね、楽しみ方、難しいですよね。

1番はの原因は、やっぱり、配信だと、長い時間は集中して見られない、だと思うのです。
難しいですよねぇ、集中。分かりますよ、そのお気持ち。僕もそうですから。

配信を集中して見る、の打開策は現状思いつかなくてですね、集中して見たい場合は、自分で集中できる環境を整えるしかないんですよね。落ち着いた雰囲気の喫茶店に行くとか、部屋を真っ暗にしてとか、自分に合った何がしかの方法を探して。
劇場や映画館だとね、例え集中が途切れても、見ること以外、他に何も出来ないので、再び集中できるというか、そういう強制集中的な状況下にいますからね。これに近い状況を自分で作れるならば良いのですが、、、家で配信を見ていると、やはり難しい。

ということで、どうせ集中して見られないならば、いっそのこと集中して見なくても楽しめるようにしようと思い、歌ばかりの作品にしました。
誰にも言ってないけど、これが、歌ばかりにした1番大きな理由です。

次が、皆んな歌が多い方が見たいだろうな、で、次が、稽古日が全然ないのを知っていて書いたので、歌が多い方が、演者が覚えないといけない分量が少なく、稽古の進みも早いな、です。

でも、1番は、集中して見なくても楽しみるように、なのです。

これは、僕の主観でしかないのですが、音楽番組を見ていて、歌ってそんなに集中して見たり聴いたりしなくても楽しめるなぁと、思ったのですね。
好きなアーティストの、好きな曲が流れてきても、集中して聴くわけではなく、一緒に歌ったり、なんとなく聴いてるだけでも楽しい。
LIVEに行っても、一緒に盛り上がりはするけど、勝手に休憩したり、なんなら飲み物買いに行ったり。それでも音楽って楽しいんです。

こちらが届けるのは皆様が初めて視聴するミュージカルですし、物語があるから、そりゃぁ、ちゃんと聴いていないと、置いてけぼりにはなるのですが、それでも耳に入ってくる音楽が、場面の状況、登場人物の感情などなど色々な情報をくれるので、集中していなくても、それなりに楽しめるだろう。音楽を聴いているだけで、とりあえずは楽しめるだろう、と。なので、歌ばかりで物語を紡いだのです。

もれなく大貫さんの曲が素晴らしいですし、芳雄君と咲妃さんの歌も最高なので、本当、集中してなくても、それなりに楽しめると思います。

もちろん、集中して見てくださったら、めちゃくちゃ楽しめますので、僕も本当のところは集中して見てほしい。皆さんだってね、集中して見られるんだったら、そりゃぁ集中して見たいですよね。でも配信の集中は長続きしない。分かっております。

という事で、ここはアーカイブの力をフルに利用し、なるべく、そこそこに、わりと集中して見る方法の提案です!!

それは、、、テレビドラマのように、CM的な休憩を入れながら見る!!です。
いや、皆さん、すでに、そうしてますよね。僕も、してます。飽きたら勝手に休憩しますもん。でも、飽きたところで勝手に休憩すると、テレビドラマのようには見られないのですよ!!
あちらは、CMの入るタイミングが計算さた脚本ですからね!!

こちらは配信なので、そんな計算の脚本ではありませんし、自分で一時停止を押さねばなりませんが、

『箱の中のオルゲル』をテレビドラマのように楽しむ流れをお伝えしたいと思います!!


まず、待機画面の後半から流し、気楽に本編前の映像を見ます。
ここはドラマでいう主題歌的なのが流れているとういう感じでしょうか??
まぁ、気楽に見て下って良いので、そのまま本編へ突入します!!

そして本編が始まったら、、、ここからが、集中です。そんなに長くない時間の集中ですので、とにかく、頑張るのです!!


まず、頭の、オルゲルの1人芝居、つまりはアリーセ(咲妃さん)が登場するまでを見る。(15分くらい)


休憩、、、


次は、アリーセの登場から、アリーセの退場までを見る。(30分くらい)


休憩、、、


そして、最後まで見る。(15分くらい)


です。なんだか、いけそうじゃないですか??

本編、約1時間の間に、2回の休憩ポイントを入れれば、それなりに集中力を保って見られるのではないでしょうか??

時間は適当に書いてしまいましたが、ざっくりと、15分、休憩、30分、休憩、15分、おしまい、な気がします。

で、この休憩箇所で、当然、話が切り替わります。なので、休憩しても気持ちが途切れません。ドラマでいうところの、次、どうなってゆくんだろう?と思いながらの休憩に入れます。
そして、30分見続けないとなところは、物語か動いているので、あっという間に過ぎてゆくはず!!

いかがでしょうか??
これくらいなら、集中して見られるのではないでしょうか??
なんなら、次の日まで休憩したって良いわけです。
ドラマなんかは、僕は、そうやって見たりもします。次の日、内容を忘れてたら、また、ちょいと前から見ればいいんです。

で、本編の後は、気軽にアフタートークを見ていただければ、こちらも面白いのでね。

なので、もしかしたら、この様に、こちらで休憩箇所を作ってお届けする形が配信の場合良いのかも知れません。
演劇だからって、一気に見ないといけない、なんてことはないんです。
でも、まぁ、一気に見たい方もいるでしょうから、一気に見る用と、休憩挟む用で分けられたら良いんですかねぇ??
うーむ、分かりませんが、、、

とりあえず、長くは集中して見られないけど、なるべく集中して楽しみたいんだって方は、是非、試してみて下さい。

配信の作品は、創る側も、観る側も、まだまだ手探りなので、どうしたら共に楽しめるかを一緒に探して欲しいのです。

劇場ではお客さんの反応によって、お芝居の出来が変わったりするモノです。それは、お客さんも共に演劇を創っているからです。

配信だと、お芝居の出来は、反応が分からないからさほど変わらないかもしれませんが、演劇の創り方、配信のやり方そのものは変えてゆけると思うので、劇場空間とは違った形で、お客さんと共に創る配信の演劇を探してゆければと思っております。

そのためには沢山のお客さんに見てもらって、皆さんの意見や反応を見聞きしないと、本当に、まだ、誰にも正解の分からないジャンルですからね。
映画でもドラマでもなく、演劇を映像にするわけですから、、、
劇場空間を共有して生でお届けするのが演劇の醍醐味なのに、そこはすっとばして、映像化してお届けする。なかなか難しいですよね。
でも、だからこそやりがい、楽しみがいがあるジャンルなのかもしれません。

という事で、、、
『箱の中のオルゲル』
1月31日まで、ご視聴いただけますので、ご興味ある方は、是非よろしくお願いしますっ!!

2020年、明けましておめでとうございます。
ぼるぼっちょ安倍です。

今年の公演に向けて、執筆作業の日々を送っております。
いつ出来るのかは、今現在、未定です。

早くても、夏ですかね・・・??

ちっとも書けませんのでね、最近。

頑張ります。

次、いつやるか分らないので、ぼるぼっちょの作品を観たいよ、という方は、どうぞ、HMCとコラボしました、パンピスの森のDVDをお買い求め下さい。
めちゃくちゃ気に入っている作品です。
DVDでも面白いので、よろしくお願いいたします。


さてさて、劇団ぼるぼっちょでは、お伽噺のような物語をお届けすることが多いので、僕が読む本も、そういった類いの本が多くなっております。

で、神話や、昔話を読んでいて、なるほどなぁ、と思ったことがあったんですね。

神話や昔話は、人類が、まだ文字を持たない時代から存在しておりました。

なので、そのお話は、人が、口で語り、耳で聞く、という形で長年、伝承されてきたのです。

それが、現在、文字となり、読み物としても楽しめるようになったわけなのですが、この文字となった神話、昔話の中には、詩だったり、拍子をとった言葉だったりと、なんだか歌に通ずる書き方をしている箇所が、所々でてくるんですね。

神話や、昔話は、それはそれは長い年月、文字がない時から語り継がれてきた口承文芸ですから、語りだけで、その物語の面白さ、喜怒哀楽、情景などを伝えようとした場合、詩だったり、拍子をとった言葉だったり、つまりは、歌を入れた方が良い、と昔の人々は考えたのではないかと思ったのです。

どうなのでしょうか?

詩の部分が歌われていたのかは、知りません。

そこまで、ちゃんと調べてません。

ごめんなさい。

なので、想像でしかありませんが・・・

これは、ミュージカルで言うところの、歌の部分なのでは?と僕は思ったわけですね。

ミュージカルほど、歌の部分は出てきませんけど。

そんなことは、どうだっていいんです。

きっと、遥か昔から、歌っていたんだな、ってことだけで良いのです。

物語を伝える語り手によって、語り方は変わったでしょう。

聞き手の年齢や、集まった人数によっても、語り方は変わったでしょう。

果てしない年月、語り手によって語りが変わり、聞き手によっても語りが変わり、様々な形で語り継がれてきた物語の中に、詩だったり、拍子をとった言葉だったりがあるのです。

神話、昔話しは、人々にとって、哲学であり、道徳、歴史、教育、そして、楽しみだったそうです。

きっと、本当に楽しみだったと思うのです。

文字もない時代ですからね。

そりゃ、もう、当然、楽しませたいと思うのが人間ってもんでしょう。

僕らが、普段、誰かに、何らかの面白かった話、嬉しかった話、怖かった話などを伝えようとした場合も、歌うとまではいかないまでも、声の高い低いを使ったり、何かの、あるいは誰かのモノマネをしたり、擬音を入れたり、あえて淡々と喋ったりと、自然とそういうことをやるものです。

じゃぁ、その、何らかの話を、30人くらいの人を前に話してください、とか、毎週1回いろいろな地域に行って話してください、とか言われたら、どう話したらもっと良い感じに伝えられるのか考えるはずです。そしたら、ここを歌ってみようとか、リズムに乗せて話してみようとか思うかもしれません。

まぁ、つまるところ、そんなこんなで、遥か昔、神話の時代から、語りと共に歌を入れていたのだな、と僕は思ったわけです。あくまで、思っただけなのですが、歌があったと信じたいのです。今のように、きっちり音階があって、という歌ではないかもしれませんが・・・聞き手を楽しませるために、歌っていたんだ、と。

楽しませるために、歌というのは、とても必要で、有効な手段だったんだと。

なんなら、物語の数が、そんなに沢山はなかった時代、何度も同じ話を聞いて覚えてしまった聞き手達も、物語のある場面にさしかかったら、待ってましたと言わんばかりに語り手と一緒に歌ったり、拍子をとったり、踊ったり、そんなことをしたんじゃないかと、想像するのです。

人々は、物語の語りと共に、あたり前のように歌っていたはずです。はずなのです。

なので、ただただ、楽しませたいから、ミュージカルは歌うんだ、ということでいいじゃん、と僕はミュージカルが歌う事について、思い至りました。

もう、根源的なものですわ。

前々から、ふわっと、根源的なものさ、とは思っていたのですが、神話、昔話を読んでいて、腑に落ちました。

そういうことにしました。

ミュージカルは、なぜ歌うのかなんて、本当のところは、僕も分かってやしないのですから。

ちなみに、古事記にも、詩だったりはありますので、日本人だって、物語を語りながら歌っていたと思うのです。

旋律は、能、狂言、歌舞伎のような感じだったのでしょうか、それとも、民謡みたいな感じだったのでしょうか。

分かりませんが。

遥か昔からあったであろう、聞き手を楽しませる為の手法、それが歌だったのです。

だからミュージカルは歌うのです。

なんにも難しいことはありません。

楽しませるために歌う、それだけです。

それで良いと思いました。

楽しいませるっていうのは、あれですよ。色々なことを含めて、まるっと楽しませるって言ってるだけですからね。

ワイワイして楽しませるだけじゃいですからね。

はい。

僕は、そんなミュージカルが好きではあるのですが、苦手なところもあります。

もちろん歌で・・・

歌だから・・・

歌うゆえに・・・

しかも、2つは確実に・・・

楽しませるために歌うで良いじゃん、とか言っておきながら・・・

楽しめないところもあるのです。

そりゃそうですよ。

歌っていれば、必ず良くなる、なんてことにはならないですからね。

で、まず1つめの苦手なところは・・・1曲の尺が長い、です。

不思議なもので、レ・ミゼラブルなどの全編歌ものは、歌の長さが気にならないのですが(気にならないも何も、ずーっと歌なのですが・・・)、お芝居が基本にあって、歌が入るミュージカルだと、大抵の曲は、2番は歌わなくていいよ、って思ってしまいます。

これはね、芝居のテンポよりも、歌のテンポというのは、どうしたって遅くなってしまい、さらに、伝えられる情報量が減るので、観ていて、まったり、もったり感じてしまうからですね。
にもかかわらず、翻訳もの特徴なのかは分かりませんが、1番と2番の歌っている内容は、ほぼ同じっていうね。
もう、あなたの気持ちは分かったよ、次に進んでくれい、って思ってしまうのです。

もちろん、奏でる音楽、素敵な歌声、それによって引き出される大きな感情・・・聴いていたい気持ちはあるのですけど、それよりテンポ良く物語が進んでくれた方が、僕は楽しめるのですね。

なんらかの演出やら、華やかな踊りやら、物凄いエネルギーやらで見応えがあれば、尺が長くとも、同じ内容を2番で歌っていても楽しめたりします。


そして、2つめの苦手なところは・・・歌詞が、めちゃめちゃ詩の歌、です。

あぁ・・・神話の時代から、物語には詩がつきものなのに、詩の歌が苦手だなんて・・・。

これはですね、詩の歌って、凄く集中して聴かないと歌詞が頭に入ってこないという僕に問題があるのですが、なんとなく内容を受け取ったら、もう、その後は、ぼーっと聴いてしまうことが多いんですね。

台詞の歌とかだと、ちゃんと聴いていられるんですけどね。

詩だと、台詞のやりとりでは出てこない言葉、星空だったり、海だったり、鳥だったり、そういったのが出てくるんですよ。心情を、比喩を交えながら歌う。そうなると、物語への、登場人物への興味が急に減ってしまうのですね、僕の場合。

台詞としての言葉で歌ってくれい、って思うのです。

しかし、ミュージカルの名曲で歌い継がれているのは、詩で書かれた曲が多いんですよねぇ。

そういう、劇の要になる名曲やらは、あえて詩にしているんでしょうけど。

やっぱり、詩ってね、世界観を広げられる力を持っているし、それだけを切り取っても成立するよう書かれているから、ライブなんかで歌いやすいし、やっぱり歌いたくなるし、なんやかんやで共感できる部分を見つけられたりもするから、分かるんですけどねぇ・・・でも、本編中に出てくると苦手なのです。

そういった、僕が苦手、という理由から、劇団ぼるぼっちょの歌は、まず短いです。

ソロ曲は、ほとんど1番で終わります。

2番まである曲は、2人以上で歌っていて、長くても2分ちょいで終わるよう心掛けております。そして、基本、歌詞が台詞になっているので、同じことは繰り返しません。

そうなっていない長い曲は、そうした方がお客さんが喜ぶかな、楽しめるかな、っていうのを考え入れたりしております。

そして、詩的な歌詞の歌、ほぼありません。

僕、詩、書くの、めちゃくちゃ苦手です。

 

詩にも色々あるでしょうが、詩を書ける人は、本当に凄いと思います。
いつの日にか、書けないし書かない、ではなく、書けるけど書かない、に成長したいものです。

まぁ、僕は、こんな想いがあって作品を創っているので、ミュージカルが嫌いだったり、苦手だったりする人に、どこが、どうして、駄目なのかを細かく聞いてみたいですね。

ぼるぼっちょ的には、そこに、良い作品創りのヒントがあるかもしれません。

歌や音楽、踊りの力は凄いのでね、ミュージカルが嫌いな人、苦手な人にも好きになってもらえる可能性を、もっと探りたいのです。



・・・という事で、長々と綴りましたが、遥か昔から、聞き手を楽しませるために、語りと共に歌(と踊り、とはいかないまでも身振り手振りとか・・・?)を織り交ぜたのが、今、時を経て、ミュージカルとなっているんだと思ったということですね。

名作ミュージカルは、やはり、良く出来ているし、ブロードウェイで上演された作品は、めちゃくちゃ試行錯誤を重て創られているので、モダン・ミリー、楽しみです。

是非、観に来て下さいね。

4月から、日比谷のシアタークリエで上演しますので。


ミュージカルが、嫌いな方、苦手な方も、歌うことに深い意味はないし、ただただ楽しんでもらうために歌があるだけですので、気軽に、とりあえず観に来てくれたら嬉しいです。

気軽に何本か観てくれたら、きっと好きになると思うのです。

気軽には観に行けないチケット代なんですけどね・・・。

ではでは、皆さんと、ワクワク、楽しい時間を共に過ごせるよう頑張りますので、本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。