​最近、驚いたこと。そんなに長時間?



10年ほど前のことでしょうか。

コンクール指導で有名なある先生のセミナーに参加したところ、こう仰られていました。



「うちにくる子は、小学生でも6時間くらい練習しますよ」



小学生が6時間。

今のコンクール、そこまでやらないと上位にはいけないものなのか...すごい世界だな...


と思ったことをよく覚えています。




そして時は過ぎ、最近のこと。



とあるコンクールで入賞した、ある小学生のお子さんの練習時間が1日12時間だった(休日のみのことなのか、学校がある日も同じ←学校を早退して練習という話もこの業界、ちらほらと聞きます。なのかは不明)ことを知り、


じゅ、じゅうにじかん。

ジュウニジカン。

12時間!?


とあまりの長時間練習に、天を仰ぐ気分になったのでした。 


ちなみに私は、大学生の頃に7時間くらい弾いていたのが最長。



もしや、コンクールというもの、

10年前より、長時間練習が必要な傾向に拍車が掛かっていたりします...?


それともこのお子さんが特別...?



12時間もの練習ができる、そのお子さんの気力体力には純粋に感服しますし、


もしかすると、ご本人は長時間練習を楽しんでいるのかもしれませんが...


それでも、諸々が発展途上のあまりにも若いお子さんが、極端な長時間練習をすることは、

決して良いことばかりだとは思えないのですよねえ...



この考え、甘いのでしょうか。

甘いのでしょうね... 

 


でも、私は、当ピアノ教室の生徒さんには、

全てをピアノにかけて欲しいとは全く思っておらず、


限られた時間の中でぎゅっと集中して、

勉強や他の習いごとや部活などと、並立してピアノを弾いて欲しいと思っていますし、


それができるようなレッスンをしているつもりなので。



結局は、教室側と生徒さん側、

お互いが何を望むのか、選ぶのか、という問題なのでしょう。