​右が駄目でも左があるさ。



定期的にレッスンをしている生徒さんの中では、現在最年長の高2くん。



最近は、ベートーヴェンのソナタやバッハのプレリュードなどを弾いている彼ですが、


先日のレッスンは、なんと、あろうことか右手を負傷していて、とても弾ける状態ではありませんでした。



数日で治る程度の怪我なのだそうなのが、不幸中の幸いなのですが...



それにしても、片手が使えなくとも、レッスンは休まないところが、

さすがに長く続けているだけのことはあるなー...と感心。


そのときにできることを、できるかぎりする。という精神なのですよね。


中学受験の際も、本番の2ヶ月前に発表会に参加し、直前の1ヶ月しか休みませんでしたし。



そのようなわけで、うーむ...何をするべきか...と数秒は迷ったものの、


良い機会なので、左手に集中したレッスンをすることに決定!



今弾いている曲の左手部分のみを、数小節ずつ、暗譜することを目標に、みっちり弾いてもらい、


ある程度練習したら、私が弾く右手部分と合わせることを、繰り返し繰り返し。



普段、どうしても、曲のレベルに見合う練習時間が取れなくて、


足りない練習をカバーするためのレッスンのようになってしまっているのですが(でも、それでも良いと私個人は思っています。これは、指導者間で大きく意見が分かれるところだとは思いますが)、


必要に迫られた行った、左手のみに集中するレッスンは、


ん?これ、もしや、頻繁にやってもよいのでは?


と思ったくらいには、効果的だったというか、充実していたというか。



本人は、普段以上に、疲れたことかとは思いますが、

こちらとしては、気付きが多い、よい時間でした。