先ほど、うちの店舗の店長と話をしておりました。


私はこの店長が大好きです。


しかしこの店長は・・・

「THE遅刻魔」(汗)


週のうち半分は遅刻してきます。。。


彼はとても優しい人間で、彼のキャラクター・性格に救われる

シーンも多々あります。


しかしこの「遅刻癖」が治らないと・・・。。。



私は先日のとあるシーンを話しました。


店長が遅刻をしたせいで、朝のホール準備はアルバイトスタッフの女の子

一人になってしまいました。


その子はいつも笑顔で優しい子です。

必死に一人で準備を進めたお陰で、開店には間に合いそうです。


当店の開店時間は午前11時半。


いつも来てくださるお客様が11時10分くらいに、

ご来店くださいました。


そのスタッフさんは、

「すみません、開店は11時半です」

とお客様に告げました。


その子は必死に準備している中で、発した言葉です。

また告げた内容自体は間違ってはおりません。


しかし普段はあれほどお客様想いの彼女らしくありません。。。


開店準備が完了した彼女に私は話しかけました。


私:「開店準備お疲れ様!先ほどのお客様はいつも来られているから、

うちの営業時間は知っているよね?なのになんで11時10分に来店

したのかな?」


彼女:(ハッとした顔で)「すみません…。。。」


そうなんです。

彼女はわかる子なんです。


しかし店長が遅刻してこない状況で、彼女は自分一人で開店準備をすること

を覚悟し責任をもって取り組んでいた中で、お客様の存在に心を寄せる余裕が

なくなってしまっていたのです。



私はそこで一旦話を止め、店長を見ました。


店長は何か気付いたような表情と、申し訳なさそうな表情をしておりました。


私は再度話をしました。


店長が遅刻をしたせいで、ホールスタッフさんに辛い思いをさせ、

その子らしさを奪い、お客様にご迷惑をお掛けし、

キッチンスタッフはホールを手伝うことで、料理の仕込が遅れ、

一日のスケジュールは狂う。その結果多くのお客様にご提供すべき

料理の準備が整わないかもしれない。その結果仕入業者さんへ

ご迷惑をお掛けし、ギリギリで発注内容の変更もあるかもしれない。。。


要するに「遅刻」をしただけで、

○多くの仲間に迷惑をかけ

○お客様を悲しませ

○取引業者様にまでご迷惑をお掛けする

○その取引業者さんの別の納入先にまで迷惑が広がる可能性もある

○その先のお客様にまで影響するかもしれない


もっと大袈裟に言えば、そのアルバイトスタッフは楽しくバイトしていたのに

これで仕事が辛くなり辞めてしまうかもしれない。

その子は外食産業で働くのが「夢」だったのに嫌いになってしまうかもしれない。

結果として「夢」を奪い、そのご両親はそんな娘を心配になるかもしれない。


・・・、自分の「遅刻」からどれだけのことが派生していくか?

大袈裟かもしれないけど、計り知れないことが起きます。


この店長はとても優しい、いい奴です。


しかしその「遅刻」を頻繁にし続け、治せないのに、

本当に「優しい」のでしょうか?


私は「イメージ力の欠如」であると思います。


また「遅刻」=「自覚の欠如」で済ませることが多いですが、

何を“自覚”するかだと思います。


○社会人だから遅刻はダメなの?

○店長だからダメなの?

○給料をもらっているからダメなの?


違います。

大切なお客様、仲間、業者さん、そのご家族・・・、

多くの方にご迷惑が派生してしまう。


多くの方の笑顔を奪ってしまう。


自分の寝坊で多くの方の笑顔を奪うのです。

それが許されるでしょうか?


その自分の些細な行動からどう派生していくか?

のイメージを持つことが「遅刻」に関わらず大切なのです。。。