iPhoneのビジネス利活用


iPhoneを購入して何から始めればいいのだろうか?魅力的なアプリケーションは満載だし、直観的な操作で使えそうなアプリケーションばかりだからあれこれ触ってみるのもいいと思う。もちろん電話機として使い始めてみるだけでも従来の携帯電話と比べてみてもiPhoneの魅力がすぐにわかる。電話機能を使うとして電話帳について考えてみると・・・・(ケータイの電話帳との対比)携帯電話の電話帳には電話番号と携帯のメールアドレスが入っている。一方でPCのアドレス帳にはメールアドレスだけ(しかも携帯のメールアドレスは入れていないことが多い)が入っていることが多い。住所は別の住所管理ソフトで管理していたりする。名刺に至っては大半が机の中に現物のまましまわれている。<ひと>へのコンタクトを取るための情報があちこちに分散しているのだ。ビジネスの基本は<ひと>とのコンタクトにあるのだからコンタクト情報を一つの道具で管理するのが理想だ。私が社会人になったころと比べて今は<ひと>とコンタクトをとるチャネルがマルチ化している。昔は会社の電話から相手の会社の電話番号に電話をかけ呼び出してもらってコンタクトを取っていた。相手の会社へは住所を頼りに訪問したり、住所がわかれば葉書を出して連絡を取り合っていた。今も同じようなことをしているわけだが、コンタクトするチャネルはもっと多岐にわたっている。コンタクト情報の意味も相当変化している。とくにこの10年がそうだ。まず第一にメールアドレスが極めて重要になった。ある意味で電話番号よりも重要かもしれない。会社勤めを始めれば転職しない限り会社に属する人格としてのメールアドレスは変わらないからだ。転属すれば電話番号は変わる。転勤すれば住所が変わる。昇格すれば役職名は変わる。しかし会社ドメインのメールアドレスはその会社に勤めている限り変わることはまずない。

電話番号も会社の固定電話の電話番号よりもその<ひと>が常に携行している携帯電話の電話番号の方が重要になっている。そもそも会社の固定電話はほんとに使われなくなっている。おそらく大きな会社でも社内の内線電話で社員同士が連絡を取りあうときに固定電話を使うのがほとんどではないだろうか。それ以外はコールセンターなど一般の顧客から会社にかかってくる部門ぐらいだと思う。住所情報も葉書や資料の郵送などには必要な情報だけれども、いまは地図アプリとの組み合わせで使うケースが増えている。組織の所在を示せばコンタクトチャネルが示せるというのではなく、組織内個人としてのコンタクトチャネルが重要になってきている。このようなコンタクトチャネルの多様化とPCと携帯電話との分散管理に対応してシングルポケットを実現することが可能な道具がiPhoneの「連絡先」アプりだ。今では使われなくなった言葉にPIMという言葉がある。パーソナルインフォメーションマネージャー。これまた死滅しつつあるPDAのコアアプリで個人情報を集積して一元管理するソフトウエアーのことだ。

コンタクトチャネルがマルチ化している。PCインターネット、そしてケータイがマルチ化を進めている。パーソンTOパーソンのコンタクトから、コミニティーへの参画というコンタクトも生まれている。URL。メッセンジャー。SNS.ブログ。Twitter.なども重要なコンタクトチャネル。メッシュ型。従来のPIMが備えていた電話帳や住所録という考え方ではとらえられない。PIMからBIM(Business Information Manager)へということかもしれない。


PIM (Personal Information Manager/Management) とは、各種の個人情報を管理するためのアプリケーションソフトウエアーのこと、または各種携帯機器における同様の機能のこと。システム手帳 の機能を電子化したものということもできる。主にビジネス用途を対象としている→PIM4大機能(スケジュール・連絡帳・ToDo.メモ)+電卓・時計などのツール。コンタクトチャネル情報を集約管理する連絡帳がハブアプリとして機能することで新世代のPIMは実現するのかもしれない。