時間軸と空間軸


野口悠紀雄の「整理法」が提起したのは、情報は「時間軸」で整理するべし。ということだった。封筒に紙の資料を収めて、ただただひたすら時間軸に沿って並べればいいという非常にシンプルな発想だった。いわゆる情報の「更新」や「利用」があれば古い封筒も新しいものとして扱うということを丁寧に実行すれば情報整理の達人になれるということで、野口さんの本は出すたびに売れていた。


最近は超「超」整理法ということで、Gmailを単なるコミニケーションツールとして考えずにあらゆる情報の整理箱として扱えるということで本を出されています。そしてGmailの時代になっても、あらゆる情報は時間軸で整理できるという考え方を貫いておられます。とても参考になる本だと思います。僕にとってはGoogle利用バイブルになった本です。


iPhoneを使うようになって、この情報を時間軸に沿って整理するという方法に加えて、空間軸に沿って整理するという考え方もあるのではないかと思い始めています。

GoogleMAPやGPS,セカイカメラなどiPhoneというモバイルデバイスが情報を空間軸で簡単に整理する道具立てになりつつあるからです。例えば地図メモといったアプリケーションが登場していて、「メモ」を書いた場所(位置情報)に沿って地図の上に「どこで撮影した画像か?」がわかる仕掛けは簡単に実現するようになった。地図が情報を空間軸で整理して表示するパレットになってくれる。


iPhoneの名刺管理アプリである「Busica for iPhone」がバージョンアップして名刺の所在を地図にピンを立てて表示してくれるようになった。地図というパレットの上に名刺を並べてあるような感覚で使える。こんな感じで↓



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情報は時間軸で整理できるし、空間軸でも整理できると思いつつある今日この頃です。