カレンダーの役割が変化している。


昨日書いた「グーグル時代の情報整理術」は第10章が「カレンダーをクラウドに保存すべき理由」という章建てになっている。そのまとめを転記してみると・・・


*マイクロソフト・アウトルック/エクスチェンジは、仕事の予定とプライベートの予定   の間に防壁を築く。これは、私たちのライフスタイルとは矛盾していて、物事の整理には不向きだ。

*クラウドで複数のカレンダーを管理し、かかわりのある人々と共有するのが効果的だ。それにうってつけなのが、グーグルカレンダーだ。

*グーグルカレンダーは、検索が非常に簡単。しかも高速で詳細だ。さらに無料で利用できる。

*グーグルカレンダーは、グーグルカレンダーを利用していない相手とも共有できる。ブラウザーとインターネット接続さえあれば、カレンダーを表示できるからだ。

*特定のカレンダーを特定の人々と共有するということは、スケジュールをその人々のためにえり分けるということに等しい。

*カレンダーを共有することで、他者とスケジュールを調整するときの連絡を減らすことができる。


昨日も書いたが、今となれば、そんなに驚くようなことが書かれているわけではない。しかし分かっているけれどもこれを実践できているかどうかは怪しい。もう一度「カレンダーの役割の変化」みたいなことを改めて考えたほうがいいのかもしれない。

・・・そこで自分なりの「カレンダーとの付き合い方」をまとめておこうと思う。


①カレンダーは「用件が出来たときに書きとめておき、それを忘れないように確認する」だけのツールではない、ということ。

②毎週一度は「スケジュールを作りこむためのキャンバス」としてカレンダーと向き合う時間をつくる。

③仕事のスケジュールは「共有」が前提なので、自分の防備録で必要な部分だけを書き込むのではなく少なくとも業務時間の全てを「埋める」。外出や面会の予定が入っていない時間もその時間におおむね自分は何をしているかを書き込む。他者に入りこまれたくない時間なら「ブロックタイム」としてあえて書き込む。

④グーグルカレンダーとiPhoneのネイティブのカレンダーをSyncさせて使うことでプライベートと仕事の予定のあいだの防壁はなくなる。

⑤カレンダーは「今」を境に過去は「記録」となり、未来は「予定」となる。日記帳としての役割と予定表としての役割の両方を担うことが出来る。


とこんな感じですが、もうひとつ・・・


「グーグル時代の情報整理術」に「カレンダーに文脈を追加する」というコラムがあってこれもカレンダーとの付き合い方で重要だと思うので書いておきます。


著者は「全てのカレンダー項目に文脈を付け加えるようにしている。」と書いていますが、例えばカレンダーに新たな会議を追加するとき、カレンダー項目に会議のテーマや目的、出席者の名前といったメモを直接書き込む。出席者の人物に関するメモも書き込むという。


しかしカレンダーに何故文脈が必要なのか?それがカレンダーの役割の変化ではないだろうか?すなわち自分のためだけのツールではなくなっているという意識が大切だということだと思います。


ということで・・・

⑥カレンダーは自分から見た「他者」、「他者」からみた自分の情報共有のキャンバスである。そのためにカレンダーには出来る限り文脈を追加することが望ましい。


という自分なりの原則を追加しておきたいと思います。


(参考)ウィキぺディアより

  • 一般に、コンテクスト(あるいはコンテキスト)は、日本語では「文脈」と訳されることが多いが、他にも「前後関係」、「背景」などと訳される。コミニケーションの場で使用される言葉や表現を定義付ける背景や状況そのものを指す。例えば日本語で会話をする2者が「ママ」について話をしている時に、その2者の立場、関係性、前後の会話によって「ママ」の意味は異なる。2人が兄弟なのであれば自分達の母親についての話であろうし、クラブホステス同士の会話であれば店の女主人のことを指すであろう。このように相対的に定義が異なる言葉の場合は、コミュニケーションをとる2者の間でその関係性、背景や状況に対する認識が共有・同意されていなければ会話が成立しない。このような、コミュニケーションを成立させる共有情報をコンテクストという。