こんにちは。
アメーバ統括本部にて、キュレーションメディアのクリエイティブディレクターをしていた見上です。
(異動して現在はスタートアップ見てます)

いまから一年半ほど前に、キュレーション事業部の立ち上げが決定し、Spotlightをはじめとする多くのキュレーション・バイラルメディアや、プラットフォームであるみんなの編集局の開発がスタートしました。
現在は、by.SGAMYMIRUYOなどのメディアも運営しています。

いまや、どのSNSにも流れてくるキュレーションメディアの情報ですが、その多くが現れては消えていく中、
日本最大級の規模に成長したSpotlightを例に、キュレーションメディアの開発についてお話ししたいと思います。


キュレーションやバイラルとは?

なにがどう違うの?と思う方も多いと思うので簡単に言うと、

キュレーションメディア・・・さまざまな場所に散らばった情報を整理(編集)し新たな価値を付加してユーザーに提供するメディア。
バイラルメディア・・・はTwitterやFacebookなど、SNSの拡散力を利用し、話題性のあるコンテンツを短期間で爆発的にリーチさせるメディア。

こんな感じで、Spotlgihtはこれらを兼ね備えたメディアとして存在します。
どちらかというとバイラルメディア感が強いかなと。

Spotlgihtとは

さて、Spotlightのサービスコンセプトは、
「最新のトレンドからエンタメ・社会問題に至るまでの幅広いジャンルで、人々の心を動かすコンテンツを発掘するWebメディア。」
育児、グルメ、ライフハックなどのお役立ち情報や、ちょっとムフフな記事まで、あらゆるジャンルの情報にあふれています。


インターフェイスにおいては、これらを実現しコンテンツの魅力を活かすため、余計な装飾を極力省く“引き算のデザイン”を意識しています。
どんなジャンルが入っても読みやすいよう堅めのスタイルをベースに、色使いなどの遊びを加え、万人に受け入れられるデザインを目指しました。

キーカラーは、オールジャンルを受け止めターゲットを狭めることのない広がりをイメージし、濃いめの黄色を採用。
ロゴについては、メディアが大きく成長することを見越して、シンプルさを追求し、黄金比を用いたアイコンを制作しました。


誰が書いても読みやすく

記事詳細はユーザー離脱させることなく、コンテンツを最後まで見せるため、フォントの強弱や各パーツの余白感の調整に時間をかけています。
多くのライターが様々な記事を書くことを想定し、どんな記事に仕上がっても読みやすくなるよう、かなり練りました。


記事タイトルは印象強く伝わるよう大きめのフォントサイズに。
記事を構成する要素として、
・見出し
・画像タイトル
・出典
・リンク
・本文
・コメント
…など、多くのパーツが混在していますが、
テキストのサイズやウェイト、カラーで強弱をつけたり、パーツ間のマージンをたっぷりとるなどして、ユーザーがテンポよく読めるよう何度も組み合わせを検討し、最終的には数十パターンの組み合わせからいまのものに至りました。

また、バイラルメディアのキモであるSNSシェアボタンは優先度を高くし、記事を拡散するという概念を強調。
ページの上下に設置されています。


SNSアカウントのフォロワーを増やすことも重要視しており、運用の中では、フォロー導線も繰り返し検討されています。
(↑こちらのいいね訴求はどのメディアにも踏襲され、もはや業界スタンダードに…)

ブランド強化のタイミング

そして、リリースから数ヶ月がたち、ずいぶん規模も大きくなったところで、数あるバイラルメディアの中でも抜きん出た存在となるべく、その一手としてリニューアルの話が浮上します。
オーダーは、
「更に幅広いジャンルを網羅し、男性にも女性にも受けるメジャー感。」
要するに、全部。

もともとは男性寄りのイメージでしたが、ここで女性にも受け入れやすい柔らかさを取り入れました。
当初はプロデューサがきっちり作ったワイヤーを渡されたのですが、どうも納得がいかず・・・
デザイナー陣で検討した結果、Spotlightのブランド向上と認知に振り切る方針にシフトし、ワイヤーなしで進めることに。
担当デザイナーのディスプレイ前に、プロデューサーもデザイナーも集まって都度話し合いながら進めました。


Before
黄色と黒のコントラストがしっかり。フォントにも力強さがあり、男性的な印象。


After
全体的に黒の量を削減。フォントは游ゴシックを用いて中性的な印象に。
画像を大きく使い、多様なコンテンツがあるにぎやかさを演出。


更に、記事の詳細面ではサイドに回遊枠を設置した2カラムから記事のみの1カラムにし、記事に集中させる作りに変更。 これにより、読了率の向上につながりました。(ページ長いのでイメージは割愛。是非記事をご覧ください)

さいごに

Amebaのキュレーションメディアでは、多くの編集メンバーが日々大量の記事の運用をし、そのひとつひとつの記事をより多くのユーザーに届けるべく、開発メンバーもテストを重ねて地道な運用を続けています。
SNS上で流れてきたバイラルメディアを何気なく見ている方がほとんどだと思いますが、Spotlightに出会った時は、どうぞ、たくさんの記事を回遊してください笑。

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