こんばんは

Cafe  HANAHANAの店長ともみんです。


今日は、ある日の出来事を

書いてみようと思います。


【昔ながらのナポリタン】を

メニューを見ずにご注文下さった


最近、近所に引っ越してきたお客様がいる。


だからみんなが知っているように

当然、メニューには、無い。


何となく、「無いよ。」

と言って断るのもなぁと思って

私の味で良ければ、と

久しぶりに【昔ながらのナポリタン】

を作った。




 

どうやら50年振りに函館に帰ってきたらしく

全て変わってしまったわねーと

浦島太郎までとは言わないけれど

外を見ながらボソッと昔のことを話しだす。


聞けば

嫁いでからずっと函館を離れ

違う土地でご主人と仲良く暮らしていたそうで


昔ながらの
純喫茶、を開いていたそう。

ご主人様のいれる珈琲はピカイチで
他県からもよくお客様が訪れていたらしく
ご主人が珈琲を入れている最中に
お客様から話かけられるのが一番嫌で
すぐ不機嫌になるほど

珈琲を美味しく入れることに
こだわっていたみたいです。

中には、急いでるから
早く美味しくなくてもいーから
だしてくれ!

というお客様もいたらしく

そのお客様には

美味しい珈琲しかうちは出さないから
美味しくなくてもいーなら
自動販売機にでも行ってくれ!

と、言い、
結果お客様の方が謝り
順番を待って飲んで帰ったという
話も目をキラキラさせながら
話してくれました。

一人一人
一つ一つ
丁寧にドリップしていたそうです。


このお客様が引っ越してきた理由は
そんなご主人様が他界されたからだそうで

すごい好きだったんだろうなあ。
って
ご主人様の話をするお客様の顔が
明るくて笑顔いっぱいでその想いが
本当に伝わりました。


いくつになっても、
離れていても
いつまでも、いつまでも

好きでいる、そんな愛の姿を
見せていただきました。



これからのお客様の新たな人生が
新しい出会いと共に
より良いものとなりますように。


はなはなで、たまたまいたご近所さんと
引っ越してきたばかりのお客様を繋ぎ
新しいお友達となりました。


少しずつ、無理をせず
お友達が増えていくといいですね。


そんな出会いの場となったことを
うれしくおもいます。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました。