去年半ばに突如発表されたケアンズ北部の巨大リゾート計画 。名前は『Aquis(アクィス)』。


依然として環境アセスメント中らしく、年末までにはやるかどうか決まると言ってたけど、結局今年の半ばまでは情勢は不透明のようです。


もう一つの焦点は、カジノのライセンス。カジノありきのリゾート計画なのでどうしてもライセンスが必要。


ところがケアンズにはすでに市内にリーフ・カジノがあるので今の法律のままだと難しい。香港の投資家のFung氏が考え出したのが、一石二鳥計画。リーフ・カジノのライセンスのもとでリゾートのカジノも運営できないかと。


動きは早くて、実際すでにリーフ・カジノに買収を仕掛けています。うまくいった暁には、名前を『Aquis』にかえて、リゾート開業までのつなぎと巨大カジノ開業時に向けた従業員の研修施設として使うと。


この計画、どうなるんでしょうねぇ。Allieも含めてケアンズの人々はいまいち実感が湧かない感じ。今のライフスタイルが維持できるのであればいいんじゃん、って。でも実現したら、やっぱりいろいろ変わるよねぇ、絶対。


年末の地元紙に、この計画の立案者で、4000億円以上をポンと出しちゃう謎の投資家 Tony Fung氏についての特集が組まれていました。


そもそも、Fung氏の財産の源は、広東出身で香港の不動産王だった父親のFung King Heyから譲り受けたものらしいです。この父親についてはWikipediaにも情報がありますが、文化革命時代に逆張りで香港の不動産を買い漁って成功したようですね。


Tony Fung、本名Fung Wing Cheung、氏自身も受け継いだ資産を元手に株や不動産、コモディティ投資で資産を増やしたようです。


父親や本人が財をなした時期(文革や香港の返還)を考えると、アングラなニオイがぷんぷんしますね。マフィアのドン、的な。


そういう話自体は嫌いじゃないけど、その勢いでケアンズが荒らされるとしたらちょっとやだなぁ。


ちなみに、『Aquis』のプロジェクトの指揮を執るのは、Tony氏の息子、若干29歳のJustin君です。


いやあ、どうなるんだろ、ケアンズ。



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