今後について | 猫詐欺防止のために動き始めた人のブログ。

猫詐欺防止のために動き始めた人のブログ。

川崎猫虐待虐殺事件(廣瀬勝海事件)被害者の一人であるみりんたらのブログです。
裁判終結まで事件の関連情報を掲載していきます。
リンク・転載大歓迎。承諾も不要です。いろんな人にこの事件について知らせてください。

ご報告が遅れましたが、検察は控訴せず、懲役3年、執行猶予5年(保護観察付)の刑が確定しました。

執行猶予が付いたことに納得いかない方も多いとは思いますが、現実的に考えると、抑止力という点では、短期間の実刑よりは保護観察付きの執行猶予の方がよほど効果的なのです。

先日起きた心斎橋での通り魔事件でも、犯人は刑務所を出たばかりだったそうです。
刑務所に送ったところで精神異常者が更生する見込みはほとんどないというのが現実です。
そう考えると、周囲が監視の目を光らせることができる保護観察付執行猶予処分は、今の日本の法律を元にした裁きとしては、もっとも厳しく、現実的な判決だと思います。

また、通常このような犯罪で、初犯にも関わらず執行猶予が5年、しかも保護観察付になるなどというケースはあまりないそうです。(私も判決を聞いた時、実刑でなかったことにがっかりする反面、執行猶予の長さに驚きました。)
現実的に考えられる限りで最長の刑が科されたのも、みなさんの署名の力があったからこそです。
この判決は、今後の猫詐欺の大きな抑止力になります。
署名活動にご協力くださったみなさん、自分のことのように感じ、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。


それから今後の民事訴訟についてですが、被害者の会としてではなく、他の参加希望の被害者の方数名と提起する予定です。
(さまざまな事情があって訴訟参加できない人たちもいらっしゃいますが、その点については私は十分理解しています。他の方々も、そこに非難の目を向けないようにお願いいたします。)

私は、民事訴訟が徒労に終わることはあったとしても、マイナスになるようなことは絶対にないと思っています。
言うまでもないことですが、私たちの目的は金銭賠償そのものではありません。
刑事事件では事実の追求に重点が置かれてきましたが、民事訴訟では、廣瀬自身に、この事件について、自分が犯した罪についてもう一度考えてもらいたいと思っているのです。

廣瀬は事件後、警察や検察の聴取や裁判を通して事実を追求されてきましたが、私たち被害者と直接向き合ったことはありません。
あの男には、真の被害者である猫たちや保護主の気持ちを考える機会がまだ与えられていないのです。
(拘束されている間はずっと、一日も早く出たい、ただそれだけを考えていたはずです。)
要するに、たくさんの被害猫、被害者の悲痛な声が、あの男にはいまだ届いていないのです。

今回の刑事訴訟では、証拠がないばかりに取り上げてもらえなかった被害者の方も大勢いらっしゃいます。
そのひとりひとりの痛み、悲しみ、苦しみを直接あの男に伝えることによって、私はあの男に、自分のした過ちの大きさに気付いてもらいたいのです。

できることなら、私は廣瀬に人間の心を取り戻して欲しいです。
それが可能とは今の時点では到底思えませんが、できる限りやってみたいと思っています。

(コメントへのお返事は控えさせていただいております。失礼をお許しください。)