今回は昭和52年、1977年の13巻から。
タイトルは「ジャイアンシチュー」....
ジャイアンが新しい趣味をみつけました。なんと料理です。
「歌一すじにいきてきた」(24巻)わりには、あっさり浮気しています。
そもそもままごとやなぞなぞ、ファッションモデルと、数々の浮気をしているわけで、結局料理もすぐあきてしまうのでしょう。と思いきや、実はその後も料理だけは続くのですが。
召集がかかります。
すでに愛想笑いの3人は、ジャイアンの料理の恐ろしさを知っています。
そこで帰ってきたのび太は、できるだけ腹を減らして、ジャイアンの料理をうまそうに食べることに専念しようとします。
ママの料理を「たべるといのちにかかわるんだよ。」
言葉足らずすぎます。そりゃママも激怒です。
そこでドラえもん、秘密道具を出します。
イイんですかね、アジノモトなんて言っちゃって。
大人の事情はわかりませんが、AJINOMOTOの「明日のもと 味の素」にかけたに違いありません。
ママの料理にリベンジです。
のび「どんなまずい料理でも?」
ドラ「そう!たとえばママの料理でも。」
ママ「なんですって。」
ドラちゃん?ヒドイですよ?しかも本人を目の前にして....。
しかし衝撃の事実ですね、ママの料理はおいしくないんですね....。
一度はためらいます、ジャイアンの料理が待っていますから。
誘惑に勝てません。
よっぽどうまそうなニオイをさせるそうです。そして食べてみれば「こ、こんなおいしいの、たべたことないや。」
ニオイも味も一級品にしてしまう「味のもとのもと」。恐るべし
ママの機嫌も無事に直したところで、ジャイアン宅へ。
登場 ジャイアンシチュー
うちわけが書いてあります。
「ひき肉と(○)たくあんと(×)しおからと(×)ジャムと(×)にぼしと(○)大福と(×)…」
これでおいしいと思って作っているんですから、狂気です。
そしてジャイアンの質問に注目です。
「どう?うまいかおいしいかどっちだ。」
まずいとかおいしくないとかはありません。
まぁあったところで発言することは不可能ですが。
スネ夫「………すごい!」
しずか「と、とても お、おいしいわ。」
しずかちゃんのほうが良心的な答えです。ちゃんと「うまいかおいしいか」で答えていますし、涙を流しながらもおいしいと言える根性。女は強いw
ほんとにうまくないんだから仕方ないじゃないですか。
だってまずいって言えないし....。
味のもとのもとの威力は素晴らしい。
とても料理とは思えない味でも、ウマイんですね。
でました「親友だ。心の友だ。」
ジャイアンはいつだって熱い男です。
スネ夫のあんぐり感がたまらないですね。頑張って「すごい」とお世辞を言ったのに、のび太は言葉で表現する必要もありません。
食べきっておいしさを体現します。
当然おかわりです。のび太を心の友にしたジャイアンは、もうスネ夫としずかなんか眼中にありません。
しかし、味のもとのもとをかけているところをジャイアンに見られます。
のび太にしか注目していないので当然です。
のび太大ピンチですかけないで食べれるわけがありません。
勢いあまってジャイアンに「ドバ」。
「うまそう。」
「ひと口でいいからたべさせて。」
3人とも目がおかしいです。フォークをジャイアンに向けて、危なすぎです。
ここはジャイアンだから危機をまぬがれたはずです。
きっと力を振り絞って3人を振り払ったんだと思います。
ドラえもんの道具は危険すぎて、使ってはいけないものが多すぎます。
いつ誰が犠牲になってもおかしくありません。
のび太だって帰った後、おいしいものを食べたのにも関わらず、お腹を壊しているでしょう。
なんたって、「混ぜるな危険」級の内容ですから....。