ホルン下顎の使い方改善 | ホルン吹き竹内修「Canoro Corno♪」

ホルン吹き竹内修「Canoro Corno♪」

canoroとは「歌うような」「音色の良い」のイタリア語

今日はクリスマスですね🎄

皆さんメリークリスマス✨✨✨


今年は諸事情によりなかなかYouTubeも演奏活動もままならない状況でした。ようやく色々落ち着いてきて環境も気兼ねなくさらえる環境になりレッスンにも断然良い環境になりました。ぜひレッスンご希望の方ご連絡をお待ちしています♪


さて、そんな一年でしたがひとつ取り組んでいたことが下顎に使い方の改善。それによって何をしたかったかというと跳躍と低音のブラッシュアップ。


実は私は下の歯列に問題がありマウスピースを面で支えることが困難です。どんな歯列かというと、せっかくのクリスマス投稿の一発目の写真が見苦しくてすみません…



これは金管には全く向いていないのです。大学時代にヘルマン・バウマンの公開レッスンを受けたことがあるんですが、私の歯を見せろというので見せたら「君は楽器を吹く前にまずその歯を治すべきだ。」と言われてしまいました。それくらい致命的に問題がある歯列です。それでもよくここまで仕事してきたなと我ながら感心です。


この歯で問題なのが下顎の支えが不安定になるので跳躍や低音が非常にやりにくいということです。それを解決するのに私はどうしているかというと、写真向かって左側(自分から見たら右)を面として当てているんです。当然楽器を構えるとマウスパイプが顔から真っ直ぐ伸びず右側に振られる感じになります。


大抵ホルンは構えると身体の左側が前、右側が後ろに少し引けた状態になると思います。(楽器と奏者の体格にもよる)そうすると頭は少し左を向く感じになるんですが、私の構えだと更に左を向くことになり、左首筋、肩にかなり負担がきます。しかし、そうすることで下顎の支えを保つことができるので仕方ありません。

具体的にどうなっているかというと、



まず顔に対して真っ直ぐマウスパイプを当てるとおよそこんなでしょう。でも私の場合は



こうなります。この写真で見ると僅かに見える角度差が結構大きい!

そしてこれが低音になると


こうなります。

これは下顎を前に押して張っていたいので、例の斜めの歯のエッジを迂回するために更に右に振ってる状態です。以前は斜めの歯をマウスピースのリムの外に外して吹いていたのでかなり口腔内を開けていました。なのでその作業がネックで跳躍がスムーズにいかない、低音のピッチが下がりやすいなどの問題がありました。今回の改善でかなり跳躍がスムーズになったのと低音域が安定しました。

今までこの歯をカバーするためにマウスピースを18.3mmと大きくしていましたが、この改善でもっと小径でも吹けるようになりました。今まで苦労していた音形も吹けるようになってきて改めて向上心を持ち続ければ道は開けるなとますます楽しくなってきました!